THE OLD MAN AND THE SEA (Yohan Pearl Library 46)
- IBCパブリッシング (1982年9月1日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・本 (134ページ)
- / ISBN・EAN: 9784896845051
感想・レビュー・書評
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物語全体の感想は翻訳版に書いたので、主に文章について。
最初は一文が長く、構造もシンプルでなかったので読みづらさがあった。
けれど、スリリングな場面や老人の考えはとてもリズミカルな読みやすい文で書かれていて気持ちよかった。
文章にも物語同様にメリハリをつけたのかと思う。
dolphinはイルカだけじゃなくてシイラも表すんだなー。
翻訳は私が読んだのは古い方の福田訳で、結構遠慮なく原文で一文のところもぶち切って読みやすく文を分けたりしていたので、全体的に読みやすかった。
パラっと見た新訳は、それに比べて原文に文の長さまで忠実な印象。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「けれど、人間は負けるようには作られてはいないんだ」
老人サンチャゴのこの一言が猛烈に格好良く、この小説のすべてを一言で言い表している印象を受けました。といいつつ、個人的には彼の海でのカジキマグロとの死闘(ハードボイルドでマッチョな男性的写実ですよね、うーむ力強い☆)よりも、陸での少年との優しいやり取りのほうが好きですが…。少年の老人に対する尊敬の念と気配りも素敵です。
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