なぜ大人になれないのか―「狼になる」ことと「人間になる」こと (新書y)

著者 :
  • 洋泉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896914887

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  • [ 内容 ]
    いつの世でも、生き物は「大人」になるために、どこかで「狩り」をし「獲物を捕る」訓練をしなければならない。
    いつもいつも「やさしく」「誰も傷つけない」ようにするわけにはいかない。
    そして、ある日突然キレる。
    そんな若者の実態を、「狼になる」というキーワードで読み解き、「大人になる」ことの難しさの深層に迫る問題提起の書。

    [ 目次 ]
    第1章 「狼になる」こととしての若者(「人のかたち」への目覚め;最初の問いかけ ほか)
    第2章 「狼」として「家を出るとき」(なぜいつまでも親子なのか;家庭内暴力への対応)
    第3章 事件の中の若者―空想からヒロイズムへ(佐賀バスジャック事件と「狼」―「声」と「ヒロイズム(英雄主義)」
    中学生五千万円恐喝事件―「金」と「小さな資本家」 ほか)
    第4章 文化の中の若者(なぜ「電波少年」のような「中継番組」が流行るのか;なぜ過剰に「キレイ」好きな若者が増えてきたのか ほか)
    第5章 「なぜ大人になれないのか」をめぐって―「狼」のイメージを再発見するところから

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • メモ
    どこに属するかで人であるものとそうでないものが
    決まる。
    人殺し、援助交際はなぜいけないのかではなく
    なぜ人とみなせなくなれたのか、公に認められないのか、ということを考えるべきである。

  • 高校の時の読書課題。もう今僕は大人になりました。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ、評論家。
著書『初期心的現象の世界』『「いのち」論のはじまり』『「あなた」の哲学』『徹底検証 古事記』『古事記の根源へ』『『君たちはどういきるか』に異論あり』『いじめの解決 教室に広場を』『吉本隆明 忘れられた「詩的大陸」へ』ほか、多数

「2023年 『詩文集 織姫 千手のあやとり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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