- Amazon.co.jp ・本 (104ページ)
- / ISBN・EAN: 9784898152126
感想・レビュー・書評
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ああゝー!ため息が出ます。素晴らしかった!
清川あさみさんの、綺麗な色の布、レースやスパンコールや刺繍で作られた絵。沢山、沢山、美しい絵が、出てきます。見どころたっぷり。
文章も、とても詳しく、丁寧に美しく書かれていて、よく知っているお話なのに、新しい発見が多かったです。最後に 人魚姫に、希望が与えられるところが、とても良かったです!
……図書館で借りてきた絵本ですが、この本、欲しい!(こればっか) 手元に置きたい、美しい絵本でした。
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100ページ近くある大人向けの人魚姫。
物語の内容も普通の絵本より詳細で、海の底のおばあさんや森の奥の魔女とのやりとりもとても詳しく書かれている。
清川あさみさんによる、ビーズやレース等が使われたイラストがとても美しい。
切なく悲しい物語であることには変わりないけれど、ほんの少しの希望も残されている、不思議な余韻のある絵本です。 -
小さい頃からとっても大好きな人魚姫のお話。
とっても純粋で綺麗で切なくて、
心が浄化されました。 -
「幾重にもかさなる布、丹念に縫い込まれた糸、宝石のように輝くビーズ。
つよく、しずかに息づく絵が、人間に焦がれた人形の恋を、語り始める-
心がえぐられるほど、この本に恋をしました。岡田准一」
本の帯には、こんな文。
北欧の挿絵とおとぎ話の本を読んで、人魚姫のストーリーを忘れていたことに気づいて、本棚を見たら、これが。
布や糸、ビーズで表現された人魚姫の世界。
そして、悲しい人魚姫の物語。
こんなに、悲しい切ない物語だったのね。。。
でも、最後は救われた。
深い愛に生きる人魚姫。
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読んでみて、清川あさみさんの刺繍とビーズによる「絵」は『人魚姫』にぴったりでした。そればかりか、物語の世界のイメージを牽引する役割もはたしていました。「『人魚姫』をね、こういう視覚的な世界観でもってイメージして読んでみると、どうですか、本当に宝物みたいな物語に感じられるでしょう?」とでも言われるかのように、そのとおりに、豊かな『人魚姫』の世界に連れ立っていってくれます。童話なんだし、それぞれ読む人のイメージのほうが豊かなんじゃないのかな、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、少なくとも、僕が物語だけからイメージを喚起するものよりも、優れたイメージの提案がなされていたんじゃないかな。とはいえ、人魚姫の具体的なイメージ、それもリアルにイメージさせたら、僕のほうがこの「絵」よりも具体的で美しいものが頭の中だけならば出てくるかもしれないですけれど、この清川さんの「絵」の抽象世界具合がまた美しいのであって、素晴らしいのです。
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初めて小説以外のものをブクログに登録しました。
清川あさみさんのアート作品が挿絵で誰もが知る物語「人魚姫」の絵本です。
カフェで何気なく読んだら不覚にも涙が出そうになりました。
人魚姫ってどうしてもアリエルなイメージでしたけど、アンデルセンの本家本元の人魚姫は子供の頃にちらっと読んだくらいで「とにかく可哀想な話」という印象。でも改めて清川あさみさんの色彩豊かな作品を見ながら、絵本を読むとものすっごく引きこまれてしまいました。人魚姫のせつない感情がとにかく手に取るように生々しく伝わってきます。
人魚姫って大人向けな童話だなと思いました。
ぜひ読んでみてください。カフェとかでゆったりとしながら読むのおすすめですよ。ハンカチ忘れないように。
最後にとにかく「王子死ね」って思ってしまいますが。
この王子のダメさ加減がまたリアルなんですよね。-
子供の頃に読んだ童話とか大人になった今読むとまた違った感想を抱くかもしれませんね。ちょっと童話も今後はチェックしたい。
>清川あさみの「美...子供の頃に読んだ童話とか大人になった今読むとまた違った感想を抱くかもしれませんね。ちょっと童話も今後はチェックしたい。
>清川あさみの「美所採集」と「永遠よりも長いラブレター」の展示
嘘!私もチェックしてみます!一度この目で生の作品が見てみたかったんです。
2012/12/10 -
「一度この目で生の作品が」
年末忙しくて覗きに行けず、、、残念。
私も生のを観たいです!「一度この目で生の作品が」
年末忙しくて覗きに行けず、、、残念。
私も生のを観たいです!2013/02/02 -
>nyancomaruさん
私もまだ本物をお目にかかれてないです><去年、地元の百貨店で「グスコーブドリ展」やってたらしいんですけど・・・ま...>nyancomaruさん
私もまだ本物をお目にかかれてないです><去年、地元の百貨店で「グスコーブドリ展」やってたらしいんですけど・・・またしても見そびれました(涙2013/02/04
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◆きっかけ
松岡享子『サンタクロースの部屋ー子どもと本をめぐってー』こぐま社 を読んでいて、p208に人魚姫の冒頭として引かれていた、「海をはるか沖に出ると、水は、この上なく美しいヤグルマギクの花びらのように青く、まじりものの一切ないガラスのようにすみきっています。けれども、とてもとても深くて、どんないかりも届きません。水底から水の上までは、たくさんの教会の塔をつぎつぎにつみ重ねていってはじめて届くほどです。この海の底に、人魚たちが住んでいました。」という文章の美しさに惹かれて。一九七六年十二月三日国立公民館、一九七七年五月二十一日青森県立図書館に於ける講演"尾と脚と"で松岡氏がその公演の導入で引用したようだ。本の中では引用元が「みなさまご存じのように、有名なアンデルセンの童話「人魚姫」の始めの部分です。」とだけ説明されていて、誰の訳か等は省略されていたので、ネットで検索。山室静さんの訳のようだ。Amazonで検索すると、『小さい人魚姫』と題され2冊引っかかった。どちらも中古のみ。レビューはなし。角川文庫の『アンデルセン童話集1小さい人魚姫』は、表紙、これ、大好きな藤城清治さんの影絵だよね!?中身の挿絵も藤城さんなのだろうか、気になる!!ネットではそこまで追えなかったし、近くの図書館にも置いてないみたい。現代教養文庫版も、他の代表作や詩も収められているとのことで気になる。中古で手に入れるか…。人魚姫で検索すると、清川あさみ画のものもよく出てきた。銀河鉄道の夜で気になっていたシリーズだ。こちらも気になる。こちらは金原瑞人訳とあった。どんな訳がされているのか。3冊読み比べて、気に入ったものを手元に置きたい。む図、い図なし。2018/2/1 -
思っていた以上に厚みのある物語だった。
細かい描写が今まで知っていた人魚姫とは異なり、大人になってからも新たな発見がある物語となっていた。
訳者の金原瑞人さんの名前見て何かで知ってると思ったら、蛇にピアスの金原さんのお父さんだね。法政大教授の。偶然でびっくりした。 -
こういう童話
ちゃんと
聞かせてあげたいなぁ -
アンデルセンの人魚姫の世界を布と糸のアートで表現した絵本。
人魚が泡になった後の話が良かったです。