- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784899980032
感想・レビュー・書評
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似鳥鶏さんの「レジまでの推理」に出てきた一冊。
ヘンゼルとグレーテルの魔女を主人公にしたパロディ。とは言え、ヘンゼルとグレーテルが登場するのは後半から。
前半は魔女になった経緯やお菓子の家を作り始めた意味など。切ない寄りでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「実は悪役にも、致し方ない事情があってね」と、おとぎ話などを改変するのが、正直あまり好きではない。
事情があろうとやったことはやったことだし、事情など関係なく悪行を行う人間は現実にたくさんいる。
しかし、今作は「ヘンゼルとグレーテル」の魔女の過去を創作しているのだけど、魔女狩りと絡めてのことなので、安易な改変とは少し違って感じられた。
執政者や「世間」の都合で、魔女とされて人が殺されてきた実際の歴史と、おとぎ話を上手く絡めていると思う。
ただ、前半に比べて後半の、肝心のヘンゼルとグレーテルが出て来てからが弱く思える…ヘンゼルとグレーテルを下敷きにしなくても成立したのでは…。
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2013/03/04
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2013/04/17
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2022.03.01
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最初にヘンゼルグレーテルの裏話的なことが書いてあったが、そのシーンは後半だけで、なんかよくわからないまま話が終わってた。
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ヘンゼルとグレーテルに出てくる魔女に焦点を当てたパロディ作品。
とは言っても、ヘンゼルとグレーテルは結構後半にならないと登場しない。
前半〜中盤まで、魔女が普通の産婆として、母として暮らしてきた生活を描き、なぜ、お菓子の家を作ったのか、に説得力を持たす。
後半がヘンゼルとグレーテルの話になるが、その前半や魔女の性格・内面を知った上で読むと、全く違う話になる。
悲劇だけど、美しい女性の話だと感じた。
わたしは死んでいく。
素晴らしい死。
死んでいく。
死んで。
自由に。
最期、魔女は誇りを持って死に、赦されたのかな。 -
似鳥鶏の「レジまでの推理」に出てきた本。
「ヘンゼルとグレーテル」の魔女の方が主人公の話で、彼女がなぜ魔女になり、なぜヘンデルとグレーテルを食べようとしたのかが書かれた、「気持ち悪い感じの絵」の絵本として紹介されていた。
興味を持ったので、読んでみたいな。 -
「ヘンゼルとグレーテル」の魔女が魔女になる前からの話。悲劇だった。
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ヘンゼルとグレーテルに出てくる魔女のお話。
どうして魔女になったのか…悲しい女の話です。
悪魔を召喚とかよくわからないのも多かったけど。
前に読んだ本にこの本のことが出てきたので読んで見ました。 -
似鳥鶏さんの「レジまでの推理」に登場してて、図書館から借りて読んでみたら、凄かった!「ヘンゼルとグレーテル」の魔女が主役のパロディで、前半部分は正直者はバカを見るんだよね(._.)感覚で読んでいたけれど、後半魔女になり、二人と暮らすようになってからの精神力が素晴らしく、グイグイ引き込まれた(>_<)そして最後には涙が…(T-T)思いがけず良い本に出会えてラッキー♪