90分でわかるオッペンハイマー

著者 : ポール・ストラザーン 浅見昇吾

• ネオテリック (2000年3月1日発売)

感想・レビュー・書評

[hutaroさんの感想 · 2024年5月20日]

「90分で分かる」とはとても言えないが、オッペンハイマーという一人の科学者が何を成し遂げたのか、どういう人生を送ったのか概要を知ることができる。

天才的な頭脳を持つが、独特ゆえに敵も作りやすい。共産党のスパイと思われ、政府にも目をつけられる等波乱の人生だったようだ。

科学者は、人間の幸福と自らの頭脳の追求に勤しむ人と私は認識している。原爆をこの世に生み出してしまったオッペンハイマーらの話を読んでも依然としてそう思う。
オッペンハイマーが日本人にとって憎き敵のように捉えられていないのは、罪を憎んで人を憎まずということなのだろうか(何を言っているのか自分でも分からない)。

[ばなさんの感想 · 2011年5月19日]

９０分で読み終わったかどうか覚えてないけど、マンハッタン計画などについての概略がわかり、まあ勉強になった。

著者プロフィール

ロンドンに生まれる。ダブリンのトリニティ・カレッジで物理学・化学を学んだあと哲学に転向。作家としてのキャリアも長く、小説、歴史書、旅行記など数々の著作があり、サマーセット・モーム賞なども受賞している。数学、哲学、イタリア現代詩と様々な分野にわたって、大学で教鞭をとったこともある。「90分でわかる哲学者」シリーズはイギリスでベストセラーになり、多くの国で翻訳されている。哲学者シリーズの他に科学者や医学者を扱ったシリーズも刊行されている。

「2015年 『９０分でわかるハイデガー』 で使われていた紹介文から引用しています。」