ロジカル・プレゼンテーション――自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」
- 英治出版 (2004年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784901234436
感想・レビュー・書評
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この本をベースにした教育資料を使って講義をしていたので、原本を読んでおこうと思って購入。
もともとよく纏めてある資料だったが原本が良いということが読んでみてよく分かった。
内容は、提案の技術、論理思考力、仮説検証力、会議設計力、資料作成力。
あー、あるある的な身につまされる話からそれを原因に繋げている論理展開が非常に良い。
まぁそもそもこの本自体がわかりにくかったら、何を言っても信じられない訳だけど、流石そこは間違いなかった。
「論理的に考える」とはどういう事か?普段わかっているつもりでも、こうやって体系的に示され無ければ、本当にちゃんと理解しているか分からないもの。
「提案を通らないことを前提に考え、提案を通す責任は自分にある」等の言葉は本書を読んで意味を理解すればとても重い。
自分が立ち戻るための基本として知っておく事が一杯詰まった本だと思った。
後半は、単純に一般化できない部分もあるなと感じたが総じて素晴らしい内容。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最近、定性的なものをひたすら定量的に落としこむ作業をやっていて
全然ポイントを抑えられない、論点が洗い出せない
といった、ロジック部分でかなり錆びれてしまった私の脳みそをどうにかしようと思い、久しぶりに読み直しました。
こういう手の本は
ロジックストラクチャーやそれに伴うフレームワーク
にページを割いてしまうのですが、それ以降の「どう運用するか」という点はおざなりなんですが
この本は逆に「運用」であったり「ロジックの伝え方」だったりに重点を置きます。
故に非常にかゆいところに手が届く。
素晴らしい、実用的な一冊。
論点とはなにか、どうつかんでいくのか
仮説とはなにか、論点との関連性をどうとらえるか
なぜ、人に伝わらないロジックになるのか
といったところ、かなり丁寧に教えていきます。
プレゼンのテクに走り過ぎず、ロジックについては基礎に徹底せず
かなりバランスが良い。
この手の本、たくさん出てますが、読むならこの本かと思います。 -
外資系のコンサルティングファームを受ける後輩に真っ先にお勧めするのがこの本。
もちろん、コンサルを受ける人以外にもお勧めできる。
ビジネスマンが価値の高い仕事を遂行していく上で必須の4つの能力である「論理思考力・仮説検証力・会議設計力・資料作成力」。この基本能力を「提案」という切り口からまとめ、優れたプランを成功へと導くテクニックを伝授している。
本書の良さを伝えるためにいつも以下の部分を抜粋している↓↓↓
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「提案の技術」というと、いかにも地味で専門的な印象を持たれるかもしれない。ところがどうして、現在のビジネスの現場で、これほど必要とされる能力はないといっても過言ではない。「提案の技術」がないゆえに、どれほど多くの「優れたプラン」が具現化されることなく消えていったことか。本書は、そうしたビジネス上の詰めの甘さを自覚し、提案を成功に導くための「技術」を明らかにしたものである。
(本著より抜粋)
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まだ、手にとってない方には、一読を勧める。 -
1章
・一度拒否されても頑張って通すような提案にこそ価値がある。
・言いたいことを紙に落とせるまで考え抜き整理することが重要。
・相手の持つ論点に応じた説明を出力する。←transformerのアーキテクチャ(文脈に応じて関数を変える)と類似していると感じた。
2章
・納得しない時の反応は「本当にそうなの?」「それだけなの?」の2種類のみ←この主張こそ「それだけなの?」と感じた。たとえば、理解を放棄する・怒るなどの反応が考えられる。本書では、相手は自分の話を最後まで理性的に聞いてくれるとの前提を置いている。
・論理が広く細かく見えている状態になるべき。→自分にとって解像度が低い対象を客観的に認識し、解像度を高めることが必要→具体的に3つ出すと、ファイナンス・マーケティング・経営学。
・論理的かどうかは相手が決めること。
・言葉のレベルを合わせてからMECEを検討する。切り方と視点を合わせて。
【重要】・六次元で発想し新しいフレームワークを作る。目に見える3次元の世界と、時の流れ・そのほか目に見えないモノの流れ・人の気持ちや習慣 の目に見えない3次元
3章
・ビジネスコミュニケーションでは、自分が相手に「意思判断を求めている」。
・提案は具体的な話で締めくくる。社外:スケジュールと作業計画。社内:協力する部門・担当者リスト
・相手の要望を理解するために:アナログスキル。相手の話を聞くこと。聞く耳を持つ!相手は何を考えているか、どういう人か、どう反応しそうか。
・論点は、相手の意思判断に影響をおよぼす判断項目。
・仮説は、論点に対するヤマカンの答え。論点なきところに仮説なし。
・目上の人や顧客に対して話をする場合、「考える労力」は自分が持つべき。→すべての選択肢から仮説を自分で選び抜く。
・仮説の検証では、以下の2つの真偽を確かめる必要がある
①論理として正しい=式が正しい
②事実として正しい=代入する数値が正しい
考察:②を検証するために用いられるのが、狭義の「調査・リサーチ手法」である。すなわち、答えを取りに行く“調べ学習”的な方法である。一方、広義の「調査・リサーチ手法」は、目的設定・仮説設定・論理と事実の検証を含む。
4章
・議題(≒テーマ)と論点(≒命題)は違う。(カッコ内は自分の解釈)
・会議のインプットとアウトプットを設計する
・会議の位置付けを3次元で考える。仮説検証・コミュニケーション・問題解決
・メッセージは説明・ファクト・示唆
・パッケージ、マテリアル←ここは実例にあたらないと難しい
【この本を踏まえ、何をするか?】
・「次元が合ってないMECE」に対して違和感スイッチが入るようにして、気付けるようにする。MECEという言葉を見聞きしたとき、2次元ではなく3次元のイメージを脳内に思い起こさせる。
・論理を見た時に「本当にそうなの?」「それだけなの?」と検証することをクセにする。
・入力(話を聞く・文章を読む)のとき、脳内でロジックツリー(または適切なマトリクスやフレームワーク)に分解しながら聞く。これにより、わざわざ紙で整理せずとも、論理的でモレもダブりない出力(話す・書く)をできるようにする。
・六次元で発想し新しいフレームワークを作る!
・自分にとって解像度が低い対象を客観的に認識し、解像度を高める→具体的に3つ出すと、ファイナンス・マーケティング・経営学。→関連本を読む。 -
縦の論理、横の論理、MECEを習得しました
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紙質がとても好き笑
働き始めて読むと、沁みるなあ。何度か読み直すと、どんどんわかること増えていきそう。 -
提案の技術について、非常にわかりやすくまとめられている。手元に置いて見返したい書籍
提案の技術
的確に考える
①論理思考力
②仮説検証力
的確に伝える
③会議設計力
④資料作成力
説明能力≠プレゼン・コミュニケーション能力
=何を話すべきかが分かっている
事前準備(どこがポイントか、が紙に落とせるレベル)
論理思考力:2つのスキル
縦の論理:本当にそうなの?
前提条件を合わせる
グルーピングの失敗をなくす
偶然を必然化しない
横の論理:それだけなの?
MECEにする
→言葉のレベル感をそろえる(視点、切り口)
2つを合わせてピラミッドストラクチャーで仕上げる
仮説検証力
論点と仮説検証の2つが必要
目的の理解→論点の把握
(相手がどういう考え方で意思判断するのか、
相手が何を知りたがっているか)
→仮説構築→検証→示唆の抽出
仮説:論点に対する仮の答え
(最終の答えは何か、を意識する)
検証:論理とファクト(事実、動かぬ証拠)で
仮説を証明する
示唆:仮説の裏付けがあり、自分の言いたいこと
結論をまとめる
(論点を絞り込むために役立つ情報)
答えが出ない
・論理が甘い、ファクトが足りないのどちらか。
会議設計
議題(アジェンダ)と論点(会議の目的)を準備する
全体と今回会議範囲を区別する
相手の論理で語る
会議の位置づけ(目的)3つの視点
仮説検証思考:目的・論点・仮説・検証・示唆
コミュニケーション:顔見せ・聞く・伝える・議論を交わす・意思決定する
問題解決:現状・あるべき姿・解決策
→それぞれ今回はどのフェーズにあるのか
会議:新しい感、進んでいる感をだす。
無理に話を進めない
着地スタイル:以下に合わせて変える
読む人(じっくり判断)or聞く人(早く判断)
全体観派(横の論理)or芋づる派(縦の論理)
トップダウン派orボトムアップ派
資料作成力
相手に考えさせない。
一目で理解でき、誰にも誤解されない。
(背反事象をまとめる)
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提案は通らないことを前提で考える。MECEは2次元でしばしば考えられるが、そもそもの論点という軸で3次元で捉えた方が良い。質問は、聴衆のそれぞれのバックグラウンドに基づいたものが来る。社内プレゼンの場合は、誰にプレゼンするのか、自分のプレゼンに対してどういうリアクションあるいは行動変容を起こさせるのかを明確に想定してロジックを組む。相手が読んで理解派か聞いて理解派か、全体派か芋蔓派か、トップダウン派かボトムアップ派かを把握できればそれに応じた資料作りが可能。
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めちゃくちゃ良かった
自分が普段思っていること、意識していることを相手に伝えるのが難しいと思っていたが、それが見事に言語化されていた。要約を作りたい。
筆者が30代前半でこれをかけると思うと嫉妬しかないが。。