- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784901998338
感想・レビュー・書評
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タイトルがとても好き。
角田さんのエッセイは言葉に力みがないように思う。
面白く書こうとして、大げさになるようなことがないのではないか。
だからなのか読んでいてすごくほっとする。
角田さんのエッセイを読むと、角田さんのことが好きになる。
私もこうありたいと思う。
強いとか弱いとか、優れているとか劣っているとかではなくて、ただ自分として存在すること。
どこにいても、誰が相手でもそれは変わらないことなんだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あとがきで "ここ十年ほど、私が身近にあると思ったものを書き連ねたのがこの本である。" とあるよう
著者の生い立ちや身の回りにまつわる感じたことや経験が書かれたエッセイ。
全体的に経験談を元に作られ、1つ1つのエピソードが
深い部分まで掘り下げられていて、考えさせられるような内容で想像以上に面白かった。
経験から学ぶことは多いから、こうやって本を読んだり自ら知らない土地に赴き、そこでしか感じられない経験を大切にしたいと感じた。
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角田さんの著作は全部読んだつもりになっていたけど、それは小説だけなのであった・・・(^_^;)
ガツガツ読んでいた時期に、とてもエッセイまで手が回らん!と思って端折っちゃったのね・・・猛省。
というわけで、とりあえず一番最後のを読んでみてぶったまげる!
なぬ~!?大野一雄さんが体育教師だったですと!?
それを「風変わりなおじさんがいた。おじさんというよりはおじいさんというほうが近いような、初老の男性である。小学生の一年時から彼の存在を知っていたが、彼が何ものであるのかを私は知らなかった。」とは!www
世界的に有名な舞踏家の大野さんであるが、自分がどれほどの者かなどとは語らなかったらしい。
「彼はただ、彼自身だった。花が美しさを誇示せずそこにただ在るように、彼は自分自身として、いたのである。」
これが本書のタイトルにもなっている「何も持たず存在するということ」というエッセイ。
う~ん、すばらしい!!!この文章に出会えただけでも、この本を手にした価値があります♡
もちろん、その他にもますます角田さんの様々な面を知り身近に感じられるような、素敵なエッセイが盛りだくさん!!
さぁ~て、またガンガン攻めなくっちゃ!!!w -
エッセイ集。本はいつだって私たち自身の鏡。成長すればその成長が、怠惰にしていればその怠惰がくっきりと映し出される。自分でも知らなかった自分の姿を知る媒体であり、この鏡を持っていることはとっても幸福である。本を読めることは幸せ。
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図書館でシンプルな背表紙に惹かれて、この本を手に取った。読み始めて、初めてエッセイ集であることを知った。角田光代さんの気張らない等身大な姿にほれぼれ!
約10年後、私も角田さんのようなステキな30代になっていたいなぁ。
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角田さんのいろいろなエッセー10年分。他の本も読みたくなりました。
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2018 1/9
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角田さんが旅好きだということで、旅の話が面白かった。
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角田さんの作品はやはり小説の方が好きかも。