脱「ひとり勝ち」文明論

著者 :
  • ミシマ社
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本棚登録 : 312
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903908137

作品紹介・あらすじ

『脱「ひとり勝ち」文明』 = 世界全体が豊かになる + 地球環境が良くなる


不況対策も地球温暖化もエネルギー問題も全て解決!!

エリーカ開発者が語る、「太陽電池と電気自動車」が作る新文明!

未来はこんなに明るいのだ!

感想・レビュー・書評

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  • 2009年にこの本が唱えていた、太陽電池と電気自動車の世界がついに実現する時が来たかもしれない。少なくとも電気自動車は大手が本腰を入れて開発を始めており、それにつられて、太陽電池もものになるかもしれないと期待される。

  • 【要約】


    【ノート】

  • 脱「ひとり勝ち」文明論

  • No.956

  • 今後、自動車は電気自動車が主流の時代がくる、それは日本が引っ張っていかないといけない。と伝えている本でした。


    電気自動車のように、新しい技術が明らかに良いものだと分かっていて、すでに実現可能なレベルにも関わらずなかなか普及しないのには理由があります。
    それは製造・物流・販売やマーケティング等さまざまな企業が絡み合いバリューチェーンというものを形成していて、身動き取れなくなっているためだそうです。


    あまり車のことは詳しくないので、主張の是非は分かりませんが発見がありました。
    例えば、古い技術から新しい技術に変化するときは7年もかからないということです。
    レコードからCDへ、固定電話から携帯電話へ、フィルムカメラからデジタルカメラへ、どれも7年以内に変化した技術だそうです。


    この本が書かれたのは2009年。まだ電気自動車が普及している実感はあまりないですが今後どうなっていくか興味がもてました。

  • 太陽電池や電気自動車のことを扱った本は他にもあるのだろうし、それらが日本の強みになるはずだという主張もよく目にするが、その目的が「ひとり勝ち文明」の克服にあるとする著者の「ストーリー」が、技術戦略論と国家戦略論を見事に結び付けている。ちょっと笑ってしまうほど平易な文章も素晴らしい。もっと早く読むべきだったが、震災後だからこそ、より心に響いたことも間違いない。

  • 私の悶々とした悩み
    「経済において"大きくなるのはいいことだ"と聞くが、本当にそうなんだろうか」という疑問を
    Twitterで著名人にぶつけてみたところ、小飼弾氏が過去のブログをRTしてくれました。
    そのリンクを辿って読んだ本です。

    本書は世界最速の電気自動車eliicaを作った著者が
    太陽電池と電気自動車を軸とた近未来の展望を明るく簡単に語った本です。

    文体が簡単なので本当にすぐに読めます。

    <引用>
    地球の地表面積の1.5%に太陽電池パネルを貼れば
    世界中の70億人が現在のアメリカ人と同じぐらいの裕福にエネルギーを使えるようになる

    実現のためには、予算も期間もけっこう必要ではあるが
    決して空想の世界の話ではなく、近い将来に現実にできるところまで時代は進んでいる。

    ダイオードというのは半導体の一つで
    電気を流したら光が出てくる。
    光を当てると電気が出てくる。太陽電池はこの性質を利用している。


    半導体産業は30年以上もムーアの法則に従って進化を続けて来た。
    パソコンのメモリの容量増大と価格の下落はとどまるところを知らない。

    太陽電池も大量普及まで秒読み段階にある。
    大量生産が始まってしまえば急速に価格が下落して
    一気に既存の化石燃料を置き換えて行くのではないか。

    化石燃料の価値が失われたとしたら
    世界のパワーバランスも劇的に変化することになるだろう。
    他方、エネルギーが誰でも使い放題になる
    エネルギー革命が始まるとも考えられる。

    情報がフリーで、エネルギーがフリーの世界ってのはどんな感じなんだろうか。

  • この先どうなってしまうんだろうと不安だった。しかし、どんなときにも希望は残っているんだと本書はやさしく教えてくれる。

  • テーマは希望。2009年の時点で、太陽電池の需要が10倍に増えれば価格は半分になると書いていたが、その後は予想を上回る早さで価格は下がり、結局いくつもの大手太陽電池メーカーは倒産してしまったとさ。それでもやっぱり語るのは希望なのですね。

  • 2011.Dec.21.

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著者プロフィール

慶應義塾大学 環境情報学部

「2010年 『未来コンパス 13歳からの大学授業』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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