THE BOOKS green 365人の本屋さんが中高生に心から推す「この一冊」

著者 :
  • ミシマ社
3.77
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本棚登録 : 453
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903908601

作品紹介・あらすじ

一冊の本が人生を変える。

「本離れ」「活字離れ」と嘆く前に、出版にかかわる私たちが本気で動かなければいけないことがある。その一つが中高生たちへ「この一冊」を紹介することであることは間違いないでしょう。

幸い、私たちの周りには、素敵な書店員さんがいっぱいいます。本を愛してやまないプロ中のプロです。そんな、365店舗の365人の方々が心から推す、「この一冊+その次に読むことをオススメする一冊」とは?

本書をぱらぱらと読めば、きっと、中高生にかぎらず、誰もが、読書の喜びに触れることになるはず。ブックガイドとしてはもちろん、ぜひ楽しんで「読んで」いただければこれほど嬉しいことはありません。
 そして同時に、本屋さんに通う喜びを味わっていただければと思います。前著『THE BOOKS』とは違う365店のお店にご登場いただいておりますので、『THE BOOKS』と合わせて書店巡りを楽しんでいただければ幸いです。

 本という世界が、若い人たちのなかで血液のように流れつづけていくことを願いつつ。
(はじめにより)

感想・レビュー・書評

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  • 本を愛してやまない日本全国の書店員さん・365人が、それぞれにお薦めする「この一冊」を集めたガイド本。
    ご本人による手書きのキャッチコピーとコメント。そして次のお薦め本も載せてある。
    まぁその熱量にあてられたりほくそ笑んだり。
    お薦め本を実際に読まずとも、その選書とコメントを読むだけでも楽しくてたまらない。

    実はこの本、存在は知っていてもずっと未読だった。
    また小説ばかりなんだろうなぁと、はなから手に取ることもしなかった。
    ところがブク友さんのそれは楽しそうなレビューを読んで猛省し、読んでみて感動。
    一番最初はキネマ旬報社の「人生に寅さんを」だもの。なんて素敵な選書だろう。
    そしてラストの365冊目は、カズオ・イシグロの「日の名残り」となっている。
    (ね?つかみはOKでしょ?)
    最初と最後をまず読んで、間を想像するいつもの愉しみを置いといて、そこからゆっくりじっくり読んでみた。
    児童書あり、絵本あり、哲学書・語学書・自己啓発書、料理本もあればエミリー・ディキンソンやランボーの詩集まである。
    手塚治虫さんの歴史的名著である「火の鳥」も、池上彰さんもマルクス・アウレリウスも。
    更に巻末には登場した365店舗のMAPも載っている。

    大人になった今とは比較にならないくらい、一冊の本への夢も期待も大きかったあの頃。
    この本が水先案内人となって、書店を訪れる中高生がひとりでも増えてくれますように。
    選書とコメントを寄せてくれた書店員さんたちに感謝。
    そしてブク友さん、ありがとう。
    ああ、また読みたい本が増えてしまった。なんという幸せ。

  •  中高生に本を推すことがテーマですが、本に慣れていなくても読みやすそうな本が紹介されています。

  • 読みたい本をチェックする。知らない世界に触れる瞬間。まさに至福のひととき。

  • 本との一期一会を楽しみにしている。

    偉そうなことは言えないけれど、味わってもらうことなら出来るかもしれない。
    そんな気持ちで薦める一冊は、ドキドキする。

    この本は第二弾だそうで、中高生向けに縦横無尽に広がる本の世界を提供してくれる。
    一つの目では見えないものを、365人の目が教えてくれるから素敵だ。

    最近、我が家の近くにある書店がどんどんなくなってきている。本当に、危機である。
    そんな中で、書店員さん達は動じずに密やかに水先案内人を務め続けて欲しいと願う。彼らはプロだ。

    さて、何冊も読みたい本が出来てしまった(笑)

  • もし中高生が毎日1冊本を読むならこんな本がお勧めという、書店員さんたちが作ったブックリスト。1月は名作、4月は新生活サポートのように、毎月のテーマが決まっている。365冊の本に手書きのキャッチコピー、お勧めのポイント、次に読む一冊が添えられている。中高生にもよいが、大人が読んでも読みごたえのある本がたくさん。本好きにはたまらない一冊。700冊以上もの読みたい本が増えてしまい、嬉しい悲鳴。

  • YAの本の紹介、ブックリストはいくつか出ているが、なかなか手にとってもらえない。
    この本は装丁もいかにも!ではなく、1日一冊365日というのが面白く、学校図書館に置きたい一冊だ。2018.12.1

  • 書店員だからと言って立派な読み手とは限らない。なんだかな、って本が多い。
    ラノベとか紹介しなくても中高生は読むでしょうよ。そうじゃなくて、パッと見いかにも取っ付きにくそうだけど、実は中高生にとっても面白い、という本を紹介してほしい。普通有川浩とか越谷オサムを紹介するか?みんな知ってるよ!
    もっと書店員を厳選して。
    こういうブックガイドを読む子って、かなり読んでるんだから。
    せめて難易度つけたら?ラノベ読む子がケルアック読むか?
    やっぱりブックガイドは信頼できる書き手、読み手上級者にお願いします。ミシマ社の本は好きだけど、これはだめ。

  • 誰だか知らない人がすすめた本なんて、売りたいがために過剰に誉めてる本なんて
    って思いがなくもないポップや帯があるけど

    心から推すこの一冊ということで
    まぁ好みはあるけど
    信用というか
    参考になるかなと思ったブックガイド

    読んだことのある本や好きな本もあれば
    きらいな本や内容覚えてない本もあったけど
    知らない本や読みたい本がとてもとてもたくさんあって
    付箋だらけになった。

    本を読まない中学生はこのブックガイドですら読まないんだろうけど
    わたしが読むからまぁいいか

    読みたい本が増えすぎて
    もっと学生時代に読んでおけばよかったなと思う

  • 自分が大好きな本のことを他の人が熱く語るのをみると嬉しくなります。読んだことがない本でも、熱心にお薦めする人がいると、きっとその本はいい本なのだろうなぁと思います。何か心に留まるものがあれば読んでみたいと思うし、そうでなかったとしても、お薦め本の話を聞くのは好きです。だから、こういう本があるとつい見てしまいます^^; 書店員さんの自筆のキャッチコピーに思いが伝わってきて良かったです。また沢山読みたい本が増えました。中高生の時にもっと広い読書が出来たら良かったなぁと今更ながら思いました。

  • 図書館でオシャレな本を発見。知らなかった、これ。
    365人の本屋さんがいろんな本を紹介してて、
    やばい、読みたい本が増えたじゃないか!
    ちなみにこれは中高生に向けて。その前の12年に発売されたのも読まなきゃ。

  • THE BOOKS の第二弾。
    中高生にお勧めの本を、全国の書店員365人が手書きコメント付きで紹介。
    一日一冊ずつ載っているので、自分の誕生日とか、思い出の日とか、そういうところから攻めるのもいいかもね。

  • 読んでみたい本が沢山見つかりその都度チェック。
    当たり前かもだけど、本屋さんは本の紹介がめちゃくちゃ上手いし、本をたくさん読んでいるんだな。

  • うーん。「中高生」を対象にした意味がないようなセレクト。それぞれの人がそれぞれの本を選ぶことで、バラエティに富んでいるというより、バラバラな印象。結局は自分の好きな本の紹介では?と思えるものも。夏に出る各出版社のフリーペーパーと似ているかな。全国書店からの発信はいいとしても、月毎のテーマもチグハグ。良くも悪くも素人的な仕上がりと内容でした (_"_)

  • 日本全国365店舗の本屋に中高生におすすめの1冊を選んでもらったブックガイド。それぞれ店頭POPの様な手描きのキャッチコピー付き。中高生ではなくても読んでみたくなる本が見つかる。

    選書した本屋の解説もついており、書店ガイドとしても良い。本屋のセレクトもこういう企画でよく見かけるおしゃれ本屋や大規模書店ばかりではなく、地方の町の本屋や、週末しかやってない小さな本屋など、バラエティーに富んでいる。

  • 日本各地、365店の書店員さんたちから中高生へ。心から推すおすすめの一冊と、その次に読むもう一冊。紹介文に添えられた手書きPOPがその本の魅力をアツく伝えます。365冊は一日一冊ずつの、毎日のおすすめ本でもあります。さらに、巻末の地図を手がかりに書店めぐりを楽しむこともできます。

  • 書店員さんが中高生に自らの言葉でお勧めする理由を紹介しています。みなさん、本に出会った背景など語ってくれているため、同じ状況に合致した方は手に取りやすくなるのではないでしょうか。中高年になってしまった私ですが、この中から1冊読んでみようと思います。

  • 2023.1.8市立図書館
    ティーンズコーナーでみつけた。全国365の本屋さんの365人がおすすめする本が一ページに1冊ずつ。書誌データ、書影、手書き見出しと推薦文、さらに「次の一冊」のタイトルと、担当した人の名前と所属、欄外には書店についての寸評も。巻末には協力した本屋さんがわかる全国マップ+タイトル・著者名の索引。
    まずは自分の誕生日などを拾い読み。索引を見て、気になるタイトルや著者名をみにいってもいい。日付の割当はどうやって決めたのだろう? おすすめ本が重複しないように調整も必要だっただろうし、すごいプロジェクト。
    各地の老若男女入り混じった365人におすすめされる本やその理由も十人十色で、誰が読んでもどこかに気のあいそうな人がみつかりそう。

    同類のプロジェクトとして「THE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」」が2012年にでていて、この若者向け「green」は2015年の刊行。先に出た方も見てみようと思うが、刊行から10年も経って、協力した本屋さんで閉まってしまったところもあるのだろうなあ…(と見る前から切ない…)

  • 本の本。あらすじの書き方が流石というほど上手(当たり前?)で読みたい本を数冊どころか数十冊も見つけてしまった。

  • 本のベテランである書店員さんがYA世代に向けておすすめするブックガイド。メジャーなものからマニアックなものまでラインナップされていて、他のブックガイドではなかなかお目にかからないような本も。手書きPOPがまた良いですね。読みたい本が増える本です。

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