ショコラティエの恋の味 (リリ文庫)

著者 :
  • 大誠社
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904835869

感想・レビュー・書評

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  • 王道ラブロマンス。
    基也が紳士的でありながら少年のような純粋で人懐っこい感じ。
    本気だから気持ちが自分に傾いてくれるまでゆっくりと口説こうとするところがすごく安心できる。大人だなぁ。
    そんな気持ちに包まれて由輝も昔の恋にキッパリとケリをつける。
    甘い。
    美味しいチョコレートが食べたくなります。

  • あっま~~~い♥
    基也を誰か連れてきて下さい!せめてチョコレートだけでも…
    どうしても、3Pとか愛ある陵辱とかエロエロ路線しか思い浮かばないセンセなのですが、今回はめちゃ王道ラブロマンスだったのでこんな作品も書かれるのね~と意外に思いました。投稿作品に加筆修正したものということで、納得です。ベタなお話だけど面白くて引き込まれました。
    カッコよくて一途な年下わんこ攻めにスイーツと、ツボをよくご存知なんですよね。

    もうひとつ、ツボだったのはイラストです。笠井あゆみセンセ。私的に、最近笠井センセがイラストの作品にはハズレがありません。攻がとてもステキで、Hシーン、絡みシーンがずば抜けて扇情的です。気に入っています。

    デパートの販促課でデパ地下担当の由輝は、不実な元恋人の「3年経ったら離婚する」という言葉に囚われ、もしかしたらと思いながら一人身で仕事に生きる毎日を送っています。
    馴染みのバーで、そんな由輝にさりげなくアプローチし続けている基也は、実は実力派のショコラティエで、デパートが企画したスイーツフェアをきっかけに、二人は共同で仕事をすることに。

    ベタでありがちなストーリーなのに、端々にウルッとさせられたりキュンとさせられたりする萌えが用意されているところにやられます。
    由輝が元カレの不実にすごく傷ついてしまうところでは、思わずかわいそうになってしまうのですが、自暴自棄になっている由輝の傷心を察してさり気なく甘やかして慰める基也にこちらまで癒されましたww
    基也がとても一途で好感持てるキャラなんです。横取りとか便乗とか、そういうヨコシマな感じがまったく無いのがいいです。
    しかも、二人とも仕事に置いては私情をはさまず、熱意を持って頑張っているのがきちんと伝わってくるのもよかったところです。
    チョコレート、すんごくおいしそうでした。甘い香りが漂ってきそうな描写です。

    エロ的には、まあそれなりに楽しめました。イラストもよかったし。
    ただ、いつものセンセの作品にあるような猥雑さがひとかけらもなく、拍子抜けしてしまったのは事実。
    あくまでも藍生センセ基準、ということで、ふつうに素直に恋愛ものとしては充分うっとりできました。

  • 攻め:ショコラティエ・基也
    受け:バイヤー・由輝


    付き合っていた恋人が世間体の為と称して結婚したが3年待っていてくれと言われた言葉を信じていないふりをしながら待っている由輝。
    バーで出会った年下の男・基也に口説かれつつも気持ちに区切りが付けられないままの日々を過ごしていたが、働いているデパートの催事を任されることになりショコラティエである彼の商品を使いたいとその時初めて自分の勤務先を伝え…。


    甘かった。
    不安定で繊細な受けをその大らかさで包み込むような攻めが良かった。劇的な何かがあった訳ではないのでアップダウンは少なかったけれどゆるゆると二人が近づいていく様が良かったかな。
    あとエチ場面がそれなりに濃くて美味しく読めました(笑)
    物語の進行描写が藍生さんにしては濃厚さが足りない感じだけど淡々と進んでいくのも悪くなかった。あとがきで投稿時代に書いたものを加筆修正と書いてあったので今の表現方法と少し違うのかなと思いました。

    チョコレート(それも高級な)食べたくなる作品です。


    挿し絵は笠井さん。
    カラーは前から知っていて挿し絵としては初読み。
    美しいのだけれど白黒だとその美しさが出ない感じ。この人はカラー用の人だな。
    あと元恋人が家族といるのを由輝が見てる挿し絵があったのだけど、物語的にわざわざベビーカー連れた女性が入る場面を挿し絵にする理由が分からなかった。もちろん、その3人を見かけた受けのショックを描きたかったのはそうなんだろうけれど、BLの挿し絵なんだから意味ないような…。私はあまり見たいシチュエーションのカットじゃなかった。

  • ショコラティエ×デパート勤務

    3年待ってくれ
    そう言って付き合っていた恋人は主人公を捨て結婚してしまった。
    行きつけのバーで、来るはずもない恋人を待ついつもの夜、
    オーナーの紹介で一人の男と出会う。
    会うたびに口説いてくる男はタイプではなかったが、人気の彼が言いよって来るのは気分が良かった。
    そんなとき、仕事で彼と関わることになり、二人の仲は急接近するが、「離婚して戻って来るから」と言っていた元恋人の手ひどい裏切りを知ることになる。

    ショコラの描写をはじめ、一つ一つがとってもリアリティあってすぐに物語の中に引き込まれていきます。
    チョコレートが苦手な私が、「あー食べてみたい!」と思うぐらいに。
    途中からお話のラストが予感できるものの、それも含めて最後にホクホクできる本でした。

    しかし・・・。(以下、若干のネタバレ?あり)



    元恋人に会いにいく時にカバンに入れていたはずの時計が・・・。
    その後のシーンで「サイドボード」から出てくるのはどう考えても校正不足です。
    この修羅場中に移し替える暇なんてないでしょう、あなた・・・。
    ものすごく楽しく読んでいただけに、さっと冷水をかけられた気分です。
    非常に残念。

  • 甘々、ラブラブスゥィート。いいわあ。

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著者プロフィール

あいお・ゆう●BL作家。花丸文庫BLACK(白泉社)にて刊行の「双子」シリーズを筆頭に、著作は多岐にわたる。

「2016年 『有松恋染めノスタルジー 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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