- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784909394194
感想・レビュー・書評
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序文から好き。森田さんの文章や、ことばの選び方や組み合わせに惹きつけられる。1冊の本の中に、知らなかったことや見えていなかったことに出会えるワクワクや、煌くことばがたくさんあって繰り返し読みたくなる、とても素敵な本。
ロシアの数学の本を解いてみたいし、
アランケイ等でてきた本も読んでみたいな。
トーマスの話はブログで読んでとても印象に残っていた物だから、形になってよかった。そういうものを作っていきたいな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00607122
独立研究者として、子の親として、一人の人間として
ひとつの生命体が渾身で放った、清冽なる19篇。
最年少で小林秀雄賞を受賞した著者初の随筆集。
数学を緒に、壮大なる学びの世界が動き出す!
(出版社HPより) -
数学はあまり関係なく、日常の中で気になったことを綴ったエッセイ。
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想像したものと内容が少々異なった。お子さんなど生活に根ざした随筆で、数学はあまり出てこない。
きかんしゃトーマスが書かれた背景には驚き、心の暖かい人が作り出したことをしった。 -
“そうであった”ことのすべては、“そうでなかった”こともできたはずだ。無に直面しながら、無に転落することなく、偶々そうであったことのすべての果てに、この一冊の本が生まれた。(P.4)
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★贈り物 = present = 現在★
タイトルは「数学の贈り物」だけれど、数学についての小難しい話は一切ない。著者は、東京大学文科二類を卒業したあと、社会人になってから数学への興味に目覚め、大学に入り直したとのこと。数学のみならず、学ぶこと自体を愛しているのであろう著者が、日々感じたことを美しく丁寧に、つらつらと綴るエッセイ集。
息子さんが、生まれてすぐに複数の手術とNICUへの入院をしたそうで、そのときに感じた思いが、「丁寧に生きよう」という信念の根底にあるんだろうなぁ。公園に行きたいと言われたときに、よし行こう!と言えることの幸せを噛み締めているエッセイ「いまいる場所で」を読んで、特にそう感じた。
特に意識しなければ、記憶にとどまることもなく、指と指の間をすり抜けるように流れていってしまう「現在」のこの瞬間。それこそが貴重で大切なのということを忘れずに生きよう、という真摯な試みが伝わってくる。 -
── 森田 真生《数学の贈り物 20190320 ミシマ社》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4909394192
Morita, Masao 独立研究者 1985‥‥ 東京 /2016 小林 秀雄賞 第15回
…… 文章の一行一行にハイパーリンクが付いていて、その先にさらに
様々な意味と背景が存在するんだ、というようなことを以前に恵文社で
のイベントで話していた。彼の思索の森の広大さを思う。
(20190929)近藤 玲子。
https://twitter.com/reikon/status/1178197864171749376
── 森田 真生《数学する身体 20180427 新潮社》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4101213666
…… 著者が岡 潔の『日本のこころ』に出会ったときに、「私は、岡
潔のことをもっと知りたいと思った。彼が見つめる先に、自分が本当に
知りたい何かがあるのではないかとも思った。簡単に言えば、「この人
の言葉は信用できる」と直観したのだ(コナン.O.さんのレビュー)。
(20190929)
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令和元年9月発行のYAだよりで紹介された本です。