月の光がクジラの背中を洗うとき: 48カ国108名の詩人によるパンデミック時代の連歌
- CUON (2022年2月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (104ページ)
- / ISBN・EAN: 9784910214313
作品紹介・あらすじ
5つの大陸と7つの海を越えて孤独の壁を貫く、詩のことば
世界中でロックダウンが始まった頃、世界各地の詩人100人が短い連をメールでリレーしながら紡いだ一篇の長詩。
<自主隔離>をテーマにしたその長詩を、韓国の詩人たちから寄せられた8篇の返歌とともに、日本語と英語の2言語で掲載。
収録作より
「礼儀作法について。夢に見た。何度も何度も
友人や見知らぬ人の手から慌てて自分の手を引っこめる
握手禁止の決まりをうっかり忘れて
眼が覚めても手のひらにほんのりと残っている
人肌に触れた感覚、恥ずかしくて
忘れてしまいたい昔の失敗の記憶のようにの中に」
シオン〔アイスランド・レイキャビク〕
「一人でいると夢だったものが
一緒にいると希望になった
夢は会うことを夢見て
希望は孤独死しない
希望に満ちた夢 夢みたいな希望」
オ・ウン 〔ソウル〕
プロジェクトを企画したイオアナ・モルプルゴから日本の読者へのメッセージ
「精神的な休息を必要とするとき、この世界から逃げこんでゆくことのできる秘密のシェルターのような場所が、私たちひとりひとりにとって必要です。今回の連歌に参加した百人の詩人すべてにとっては、それを書くという行為そのものが、まさにそういう場所として機能しました。今完成したそれを読むことが、あなたにとっても秘密の「隠れ家」となりますように」
感想・レビュー・書評
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自分のレベルの低さのせいだけれどちょっと難しかった。日本語訳を読んでもよくわからず、英語で読んでもやっぱりよくわからず。でも、ステイホームの毎日だった頃を思い出し、制限がほぼなくなった日常生活のありがたさを改めて思った。
それにしても、小説やエッセイや新書を読む時と、詩を鑑賞するときに使う脳の部位がきっと違うんだろうなと感じた。詩を鑑賞するのが全然できない…。
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新聞書評から。やはり感性が足りないのか、もしくは日本語訳のみを通読しただけのせいか、あまり響きませんでした。原文だともっとグッとくるのかな。