- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784916199829
作品紹介・あらすじ
このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり!!第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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え?どういうこと? これまで自分が見聞きしたことがないもので溢れ、何度もそう思った。
タイトルからして意味不明だったし、鴨川ホルモーなる競技がいかなるものか、自分の想像と一致しているのか自信もない。神聖で伝統ある競技なのだろうが、失礼すぎる発言をしてしまうと、こんな馬鹿馬鹿しいことを京都の名だたる大学生が幾人もで真剣に取り組むことが、最大の謎だ。
でも、面白い。クスクスと笑ってしまった。映像化もされているようなので、是非検証してみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最初はどういう展開になるんだろうと思うぐらい日常パート。少なくても慕ってくれる人がいることは素晴らしい。キャラクターも立っていた。京都行きたいなー。
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なんてへんてこな話なんだろう・・・・って読みながら何度も思ってしまった!
よくこんな話思いつくなァ。やっぱりこれはファンタジーだよね。
歴史やその土地の知識が背景にあるせいか、みょーに信憑性があって面白い!・・・・けど変だ(笑)
特に吉田神社で開催される引き継ぎの儀式(だっけ?)あれはちょっと見てみたい!
あまりに馬鹿馬鹿しくて、でも不思議とリアルで、想像したら笑いが止まらなくなった。 -
題材が非常におもしろい作品。
ストーリー展開が抜群に優れていたとか、人生にとって役立ったといった観点ではなく、ホルモーという競技や、レーズン、種々の掟といった、素材が非常におもしろいと思ったので、星5つにしてみた。舞台は京都なので、京都に住んでいる僕には想像しやすかった。
何度も読み返したくなる作品ではないが、ばか騒ぎ的に楽しめる作品だと思う。 -
直木賞を受賞した万城目学のデビュー作。
大学生の日常と荒唐無稽なゲームを結び付けてて、とても面白かった。 -
フィクションでこれ程面白かった作品はないです。世界観が凄い!
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京都の地名がたくさん出てきて、とても懐かしかった。
そして、話の流れは面白いし、たまに出てくるちょっとした言葉が面白いし、一気に読んでしまった。
次に京都に行った時には、思わずオニを、探してしまうかもしれない。 -
スピード感も非日常感も青春も申し分ない量で面白かった
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ホルモー!!!
京都の大学生は楽しそうだなあ(しみじみ