悪循環の現象学: 行為の意図せざる結果をめぐって (リベラ・シリーズ 1)

著者 :
  • ハーベスト社
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本棚登録 : 117
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784938551148

感想・レビュー・書評

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  • 同じことの繰り返しだったけど、ユーモア性によって悪循環を打開することが大切やなって分かりました

  • 汝の享楽を楽しめ!

  • 面白かった
    後半は少し難しく感じたが、前半・中盤は凄く面白かった
    自分の考えたことを正反対やむしろ、悪い方向に動いていく現象がなぜ、そうなるのか、またその対処療法が丁寧に説明されている一冊
    後半の「紋切り型」の話は少し前提知識がないと難しく感じるかもしれないが、私自身興味深く読むことができた
    今までの自分になかった視点を与えてくれる一冊だと思う

  • 「行為の意図せざる結果」という視点から私生活や社会問題を分析していくとても興味深い本です。無意識のうちに陥っている「問題行動」と「偽解決」との悪循環や、社会学者が社会を観察しようとする際の問題点など、新たな視点に沢山出逢える刺激的な内容です。論が一貫していてとても読み易く、文章の構成は読者の視点を綿密に考慮しているように感じました。「観察者=行為者」というポイントや家族療法を社会問題の解決へ応用するアイディアなど、学問として読むのは勿論面白いですが、趣味としても是非手に取って頂きたい1冊です。

  • 「問題(行動←行動は不要な気がする)」−「偽解決」の循環構造には、妙に納得(ワツラウィックの論だけど)。内容的には、至ってシンプル。が、(悪)循環問題をコミュニケーションのレベルで考察する必要性は頷けるところ。個人的には、「偽解決」はそれでも一旦は「解決」として了承されてしまうことを考慮すれば、悪循環構造はむしろ平面的な循環ではなく、立体的な循環として現れ、面を変えつつ(あるいは、元の問題に立ち返りつつ)再生産されるのではないか?という気がする。構想自体は至ってシンプルなので、★としては3.5くらいかな(笑)。

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著者プロフィール

早稲田大学文学学術院教授。専攻は映像文化論、コミュニケーション論、文化社会学。著書に『ヴァナキュラー・モダニズムとしての映像文化』(東京大学出版会)、『映画というテクノロジー経験』(青弓社)、『映像という神秘と快楽』(以文社)、『悪循環の現象学』(ハーベスト社)、編著に『映像文化の社会学』(有斐閣)、共編著に『文化社会学入門』(ミネルヴァ書房)、編訳書にトム・ガニング『映像が動き出すとき』(みすず書房)など。

「2021年 『X線と映画 医療映画の視覚文化史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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