鯰絵: 震災と日本文化

著者 :
  • 里文出版
3.17
  • (0)
  • (1)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 21
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784947546845

作品紹介・あらすじ

一八五五年(安政二年)江戸を襲った安政大地震直後、大量に発行された鯰絵。その謎と魅力に迫る論考にあわせ、日本文化における鯰のすべてを網羅。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 鯰絵の論考。鯰絵もたくさん。「鯰絵総目録」も載ってます!

    所在情報:
    品川図書館 387/N47

  • 本書は鯰絵の専門本である。
    これでもかというくらい、鯰絵に関する情報が登場する。
    ちなみに鯰―魚と文化の多様性で執筆していた北原糸子氏も本書に執筆しており、よりディープな話を堪能することが出来る。
    が、個人的には、別の本で予備知識を持っていたほうが読み疲れが少ないように感じる。
    それくらい(いい意味で)偏っている本なのである。
    しかし、『世界のナマズ』という写真コーナーが気になってしまう。
    これはこれで面白いのだが、いつも読む魚本と立場が逆なのでついつい困惑してしまう。
    というより、無くてもいいような気も。
    せっかくなら、100%鯰絵オンリーの偏りっぷりを表に出して欲しかった。
    文系・理系という言葉はあまり好きではないのだが、本書はできれば理系の人に読んで欲しい。
    なんかこう、自分の知っている生き物でも、違う側面を持つ…といったらいいのだろうか、新たな一面を知ることができると思う。
    高価なので、購入は簡単にお勧めできないが、図書館などで見かけたら、是非立ち読みして欲しい一冊だ。

    そうだ、ついでに書いておこう。
    もう一冊似たような本がある。
    民俗学の大御所、柳田國男の最後の門下生であるコルネリウス・アウエハントによる『鯰絵―民俗的想像力の世界』も気になるところだ。
    が、いかんせん入手困難なことと、高価なこと、この二つが重なっており、僕はまだ読んでいない。
    本当は両方売っていたのだが、片方しか買えなかったのだ。
    で、後日買いに来たら、既に売れていた。
    う〜ん残念…

    ※<a href="http://osakanabanashi.seesaa.net/article/105301291.html" target="_blank">当方ブログの蔵書目録コーナー</a>には,ブクログに登録できない古書・洋書・珍書リンクなどもありますので,もし魚本倉庫に興味をお持ちの方は,<a href="http://osakanabanashi.seesaa.net/article/105301291.html" target="_blank">こちら</a>も併せて御覧ください.

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

宮田 登(みやた・のぼる):1936?2000年。神奈川県生まれ。東京教育大学文学部卒業。同大学大学院修了。筑波大学教授、神奈川大学教授を務める。著書として『ミロク信仰の研究』『都市民俗論の課題』『江戸のはやり神』『妖怪の民俗学』『ケガレの民俗誌』『はじめての民俗学』など多数。その関心は民俗学から日本史学、人類学等、周辺諸学におよび、研究の成果は国内外で評価された。

「2023年 『霊魂の民俗学 日本人の霊的世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宮田登の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×