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- / ISBN・EAN: 4988021129565
感想・レビュー・書評
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「生きていれば、最悪の日もある。されど、最高の日もある。それが人生」(ゴーヨク堂)
「本当のことなんて誰もわからないの。だったら、信じたい方を選ぶしかないでしょ」(キャサリン)
「誰かのためにっていうのはさ、自分を大事にしてないってことなのかな。俺さ、野ブタのために一生懸命やってるときが、いちばん自分らしかったなって思うんだ」(桐谷修二)
リンチされていたタニを見殺しにしたことでクラスのみんなから信じてもらえなくなった修二。
こういうときに側にいてくれる人が本当の友達なんだと思う。
「信じれば、どんなことも解決できる。一緒に、信じてください」
野ブタパワーで3本の紐が1つになるシーン、感動的だった。
何か一緒にものを食べて楽しかったりとか、同じ景色を観て、「わーこの景色一生忘れねえんだろうな」って思ったりとか、死ぬほど笑ったり、ときには心配とかもしちゃったりして、もっと一緒にいたいなあって思ったり、そういうささやかなことが「人を好きになる」ってことなんだな。
「ちゃんと笑えるようになったよ」と言って野ブタが青空に微笑みかけたラストシーンにも感動した。
寂しさを誰よりも知っているからこそ、人に対して優しくできる野ブタ。
周りにあんな子がいてくれたら、僕も優しい人間になれそうな気がする。 -
なんやねん!なんとも言えない気持ちにさせられる。
甘酸っぱいのでもないし、微笑ましいのでもないし、なんかもっと生々しい。かと言ってリアルじゃなくて、ファンタジー。ええドラマや! -
見終わった
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制作年:2005年
監 督:岩本仁志
主 演:亀梨和也、山下智久、堀北真希、戸田恵梨香
時 間:全10話
音 声:日:ドルビーステレオ
高校生の桐谷修二は、大した努力もせずになんでもこなせる文武両道な人気者。
優秀さに驕り、表向きは仲良く接している周囲の人々を、自分よりも劣る者として内心では嘲っていた。
その一方で、素の自分を誰にも見せられず、恋人であるマリ子にすらつい一線を引いて接してしまう事を気に病んでいた。
新学期でもない時期外れの頃に、急に修二のクラスに転校生がやってきた。
その転校生・小谷信太は、肥満体の根暗そうな少年で、一目で「いじめられて転校してきた」とわかるような、修二からすれば底辺の部類の人物だった。
当初は彼に興味を持っていなかった修二であったが、やがて信太が挙動不審さからいじめの対象になり、深刻な暴力さえ受けるようになってからは彼を気にするようになった。
修二は本気で彼を心配しているわけではなかったが、退屈しのぎの「ゲーム」として、いじめられっ子の信太を人気者へと変貌させる「プロデュース」を行う事に決めた。
修二の様々なプロデュースの結果、信太へのいじめはやがてなくなった。
信太は人との接し方が不器用ではあったが、根は誠実で優しい人柄であったため本当の人気者となった。
外面を良く見せる事によって人気者の地位を保っていた修二は、素のままで周囲からの支持を得る信太へと嫉妬さえ感じるようになった。
とあるトラブルから修二は友人たちからの信頼を失ってしまった。
その時になって初めて修二は、今まで内心で抱いていた周囲への侮蔑が隠し切れておらず、周囲の人々はその事も見抜いた上で、そんな修二の幼さを黙って受け入れてくれていただけだと知らされてプライドを打ち砕かれた。
人気者と蔑まれる者、いつの間にか修二と信太の立場は入れ替わっていた。
修二はマリ子や信太からのとりなしを拒み続けて孤立した。
その後クラスメートと和解するも父親の会社の都合で学校を転校していった。
新しい学校で修二は、今度は誰にも看破られぬように完璧な人気者を演じ切り自分自身を「プロデュース」するのだと誓い、素の自分を殺す二面性をより強くしてしまうのだった。 -
・青春ってのは誰もやったことがないようなことしてみるとか、挫折するまで自分を出し切ってみるとかそういうことなんじゃないの
・願い事は声に出して言わなきゃダメよぉぉぉ
・朝早く三人で人形作ったこととか夕暮れにすすき摘んだこととか何年かしたらあの頃は楽しかったのよーんって思い出すんかな
・これから先もまたこんな風に誰かとぽろっと出会えたりするのかな。もしそうなら一人でずっと土のなか掘ってるのも悪くないよね
・みんなが期待してるのと違うことやってみたかったんじゃないかな。自分も変われるんだって思いたかったんじゃないのかな。
・あの二人といる自分が好きだなんて自分でも信じられないけど、そうなんだからしょうがないじゃんか
・私はいつも二人にボールを投げてもらってばかりなんだよね、でも受けるのが精一杯。だからいつかそのボールを投げ返したいと思ってる。二人のグローブにスポンと届くように投げ返せたら気持ちいいだろうな。
・オレのかっこいいところとか、情けないところとか、くだらないところを知ってくれている人がこの世に1人いれば、オレはそれでいいの。
・オレは今、訳もなく思っている。負けたくない、ひとの幸せを素直に喜べないやつだけには。
・同じようなやつばっか集まって、みるからにつまんねえ世界だよなぁ。お前はまだ道端に落っこちてる10円玉のままでいろ。
・おもしろいよね、冷たそうに見えるのに人が好きだなんて。きっと回りの人をすごく大事にする人なんだね。そのために嘘ついたりすごい我慢したりしてるのがこれ見てるとよくわかる。
・オレさ、好きな人ができたらその人とずっと笑って暮らせるって思ってたのね。でも、ほんとに暮らしたらこんなふうに泣かせちゃう日もあるんだろうな、きっと。泣かしたくないのにー。泣かせちゃうんだろうな、オレは。
・おれたちずっと親友ばい。ばいばい。しゅうじくん。
・本当だから信じるんじゃなくて、信じるから本当になるの。(中略)だったら信じたいほうでいいの。本当のことなんて誰にもわからないの。
・誰かのためってのはさ、自分のためではないってことなのかな?
・この世のすべてはゲームだ。負けたと思い込んで途中で降りてしまうやつはバカだ。最後まで生き残ってゲームをこころゆくまで楽しんだやつが勝ち。この世はたぶんそういうルールだ。
名言多すぎです。自分の一番がこのドラマに全部詰まってます。 -
いじめられっこをクラスの人気者が人気者になるようにプロデュースするのですが、それと同時にする側も一緒に成長していくというストーリーです。
主人公は人気者だけど、本当の自分を見せない、いや、分からないから見せられない、でも人が好きという難しい役どころですが、主演の亀梨さんが見事に演じています。少なからず自分にも似たところがあるので、色々感情移入できました。
いじめられっこののぶたが親友に裏切られてしまう場面や最後ののぶたの笑顔は本当に涙なしには見られません。
友達の大切さを気づかせてくれるドラマでした。 -
『すいか』で、木皿泉 脚本作品に魅せられ、もっと観たいと思って。
いじめられっ子の転校生小谷 信子を、桐谷 修二と
草野 彰 男子高校生2人が人気物にする(プロデュースする)というお話。
今だから言うけど、放送されていたころ
友人から「観てないの?面白いよ」と云われ、「へぇ、そうなんだ」と、
応えたものの、内心
亀梨くんに山P!!堀北ぁ~?
いい年して(自分の事)こういうドラマを観ても、共感できないだろうな
と、思ってしまったのです。
(放送が始まってかなり経過していたし)
それがです!!
観るとね~、すごく良いんです。
友情だのいじめだのと、学園ドラマ的要素は、たっぷりある
けど、心に沁みるシーンも台詞もたくさんありました。
『すいか』と同じように。
久々に、友人に手紙を書こう~♪と、思いました。 -
木皿泉の脚本は最高だ。
そして、修二と彰のコンビが最高にいい。
彰のキャラがとても好きだ。
群ないところ。何にも考えてないみたいに、クラゲのようにしているけど、誰よりも純粋なハートを持っている。
自分が野ぶたに恋していることに気づいてからもとても良い。
映画『ロッキー』のロッキーとエイドリアンみたいだ。
『バカの俺と内気の君で良いコンビ』という台詞を思いだした。
主題歌の青春アミーゴもすごくいい。
野ぶたと3人のコンビネーションもいいね。
この作品は時間が経つと再びみたくなる素晴らしい作品。
でも、もう2度戻らない青春とアミーゴを思うと、とても切なくなる。