運命じゃない人 [DVD]

監督 : 内田けんじ 
出演 : 中村靖日  霧島れいか  山中聡  山下規介  板谷由夏 
制作 : 石橋光晴 
  • エイベックス・ピクチャーズ
3.98
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988064225156

感想・レビュー・書評

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  • 内田けんじ監督の長編デビュー作(2005年公開)。

     気弱で平凡なサラリーマンの、奇妙な体験。去っていった元・恋人との再会と新しい出会いが、一夜のうちに相次いで起きるのだ。
     それは、彼の視点から見ればありふれたラブストーリーの一幕でしかない。だが、その背後では、ヤクザの金庫から盗み出した札束をめぐる逃亡と追跡のドラマが展開されていた――。

     一夜の出来事を三者(主人公のサラリーマン・その親友である私立探偵・札束を奪われた組長)の視点からパラレルに描き出すことによって、ジグソーパズルが完成していくように、しだいに背後のドラマが浮かび上がってくる。そのプロセスが緻密で見事だ。

     アイロニーに満ちた苦い笑いと、軽妙洒脱な遊び心が全編に横溢した、大人のための娯楽映画。
     80年代小劇場演劇を彷彿とさせるセリフのやりとりも愉しい。

  • 後々色んな辻褄があってくるのは
    面白かったけれど
    ちょっと期待外れだったかな。
    タイトルに期待しすぎた感がありました。

  • なるほど。

  • レンタル

    期待を裏切らない人間交差点

    婚約者に振られた女性、マンションを買ってすぐ彼女に捨てられた男性、探偵の友人、捨てた彼女、ヤクザ、

  • 先輩から「伏線がないようで実はハッとさせられる、面白い作品」と紹介してもらった。確かに、主人公が巻き込まれちょっとした事件と宮田さんの人柄に気を取られていると最後に???となる、気の抜けない映画。調べてみると映画の解釈が個々でかなり分かれるようで、余談だが先輩とわたしの解釈ですら分かれた。ただ、個人的に特筆したいのは、主人公の友人である神田さんの人柄。ものすごく良い人で惚れるので、私も主人公のように叱咤激励してもらいたい。

  • オチが。
    ん?え?みたいな。
    途中のパズルみたいのはおもしろかったけど、盛り上がりのようなものはなかった。
    でも徐々に話に引き込まれて頭を使って観れたのはとても楽しかった。

  • 面白かった〜!一つの時間軸を複数人物の視点で見ていくことで、様々な事実が明らかになるコメディ。
    知らぬは本人ばかり、というか。いろいろザルなところが可愛い。というかいいひと。終わり方もよかった。

  • メッセージ性がある映画ではないが、構成になるほどな、と思わせてくれる作品。

  • 制作年:2004年
    監 督:内田けんじ
    主 演:中村靖日、霧島れいか、山中聡、山下規介、板谷由夏
    時 間:98分
    音 声:日:ドルビーデジタル2.0chステレオ、日(解説):ドルビーデジタル2.0chステレオ


    この日、ボクの家のドアは3回開いた…17:00。
    勤務中のサラリーマン宮田武。
    パソコンで別れた彼女・あゆみの写真を見ては、ため息をついている。
    20:00。
    宮田がマンションに帰宅した途端、携帯が鳴った。
    親友で私立探偵の神田からだ。
    飯を食おうと神田が言うが、疲れている宮田は外出するのを渋っている。
    しかし神田から
    「大事な話がある。あゆみちゃんのことだ」
    と言われた途端、勢いよく家を飛び出していった。
    21:00。
    婚約破棄となり、二人で住む家を出てきた桑田真紀。
    婚約指輪を質屋に持って行ったが3500円にしかならず、一人入ったレストランはカップル、家族、友達同士でにぎわっている。
    寂しさがこみ上げて今に泣きそうだ。
    同じレストランの中。
    宮田が待っていると神田が遅れてやってきた。
    「あゆみのことって?」
    と切り出す宮田。
    すると神田は
    「街で偶然会った。近々結婚するらしい」
    と告げる。
    あゆみはある日、結婚前提で購入したマンションから突然姿を消してしまったままだった。
    宮田は、そんなひどい仕打ちをされたのに、あゆみが気がかりで仕方がない様子だ。
    いつまでも女々しい宮田に神田は、あゆみのことは忘れて新しい出会いを探すようにと言い、急に後ろのテーブルで一人座っている女に声をかける。
    3人は一緒に食事をすることになった。
    自己紹介が終わり、神田がトイレに立つが、なかなか戻ってこない。
    宮田が心配して探しに行くと神田の姿はどこにもなく、携帯に電話をすると
    「急に仕事が入った」
    と切られてしまう。
    初対面の真紀との会話に緊張しながらもなんとか食事を終え、店を出て、真紀を送ろうとするが、真紀は、一緒に暮らしていた恋人との婚約が破棄になり家を出たため、帰るところがないという。
    宮田はそんな真紀を放っておくことができず、自分の家に泊まってはどうかと提案する。
    人の良さそうな宮田に安心した真紀はその申し出を受け入れ、二人は宮田の家に向かった。
    01:00。
    マンションに到着し、宮田は真紀を寝室へ案内する。
    部屋の隅にあるダンボールを真紀が不思議そうに眺めていると、宮田がそれは前の彼女・あゆみのものだと説明する。
    そして、あゆみとのこれまでの経緯を真紀に話す。
    宮田に同情し、思わず彼を抱きしめてしまう真紀。
    ぎこちない空気が流れるところへ、玄関のチャイムが鳴った。
    やってきたのはなんと行方知れずだったあゆみが現われる。
    戸惑う宮田に、あゆみは悪びれもせず、荷物を取りに来ただけと言い、ズカズカと上がりこむ。
    そんな自分勝手なあゆみの態度に、真紀はたまらず宮田の家を出て行ってしまう。
    宮田はすぐに後を追いかけ家に戻るように説得するが、それでも真紀はタクシーに乗ってしまう。
    しかし宮田は走り出したタクシーを全速力で追いかけ、勇気を振り絞り、真紀に電話番号を教えてほしいとお願いする。
    当惑する真紀だったが、真剣な宮田の表情に根負けし、電話番号を書いた紙を差し出す。
    宮田にとってはちょっと勇気を出した一晩。
    しかし実は彼を取り巻く人々、真紀、神田、あゆみ、そして、あゆみの現在の恋人である浅井の視点から見た一晩はまったく違う夜だった。
    複雑な人間関係に、浅井の金2000万円が加わり、事態は誰も予想がつかない方向へと転がっていた。

  • サラリーマン、探偵、ヤクザ、詐欺師、あてをなくした女などの登場人物が同じ時間に何をしていたのかを解き明かしていく群像劇にある構成。
    あのとき、こんなことが起こっていたのかという驚きを感じずにはいられない。

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