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- / ISBN・EAN: 4582194840601
感想・レビュー・書評
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1972年のミュンヘン・オリンピックで起きたパレスチナ・ゲリラによるイスラエル選手殺害事件とその後のイスラエル暗殺部隊による報復の過程をリアルかつ緊迫感のあるタッチで描いた衝撃の問題作。
長いのだけども、長さを感じないくらい最後までハラハラした。そのハラハラと同じくらい重かった。ずっしりくる重さ。報復というのは終わりがない。殺せば殺し返される。きりがない。そしてそうすることが正しいのか、それが正義なのか、何が善で何が悪なのか、本当に分からなくなる。だけど、そうなってしまう歴史があるわけで、日本人のわたしには分からない宗教問題などいろいろなことがその殺戮のもとにはある。もうすぐ父親になるという男が、人を殺す。国の為に。そして何の迷いもなくその任務を引き受けたのは、やっぱりその衝動となる元があるのだろう。わたしには分からないけれども。自分を正しいと思わなければ出来ないだろうし、正当化するがゆえの葛藤がまた、重かった。生まれた娘の声を聞いて泣き出す彼が正気だとしても、その後誰かを殺せる狂気も、やっぱり正気だった。祖国を守るために、大量殺戮して英雄と呼ばれる。それは一体どんな気持ちなのだろう。だんだん人を殺すことへの感覚が薄れつつも、精神的にまいっていくエリック・バナの演技はすごく良かったと思う。終わりのない戦い。これは事実らしいけれど、ミュンヘンオリンピックから随分時間が経った今も、パレスチナとイスラエルの間には和平は訪れてはいない。終わらせることは殺戮からは生まれない。もっと予備知識を持ってみるべきだったと見た後に思った。 -
スピルバーグの作品。
オレ、てっきりミュンヘンオリンピックでライバル選手にドーピングを仕組んで出場事態させる作戦を企てた話だと思ってた(笑)
そしたら、スポーツ要素まるでなし。
むしろ、暗殺の映画でした。。
歴史的にはこういうこと知っておいた方がいいのかなとは思うけど、個人的に興味ない話だったな。。。 -
最初から最後まで
グッと引き込まれてしまう作品です
映像の質感といい
とても魅了されてしまいました
ストーリーはかなり奥深いので
見終わったあと少しどんよりするかも??
興味深い良い映画です -
11月23日観賞。1972年に実際に起きたミュンヘン五輪でのテロ事件を題材にした映画。五輪選手村に潜入したパレスチナテロ組織「黒い九月」により人質11人を皆殺しにされたイスラエル、報復を依頼された5人のチームは順調にテロリストたちを銃殺・爆殺していくが・・・。大義のために仕掛けたテロが民間人を巻き込みそうになり、ギリギリのタイミングで回避!などの演出やテロリストのアジトへの突入シーンなどは映像も音響もよく緊張感はあるが、ありがちで甘っちょろく感じる。存続すべきは国なのか国民なのか?絶対の「正義」はパレスチナなのかイスラエルなのか?殺す者は殺されても仕方ないのか?という問いかけは考えさせられるが・・・「で?そんなことは分かってるよ」と言いたくなってしまうな。銃殺シーンはどれも静かだが痛みを感じさせるエグいもので、印象に残る。
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実話をもとにしたお話。
復讐って、どうなんだろう?
って、深く考えさせられます。
なかなか社会派な映画です。 -
僕は主人公のアヴナー(エリック・バナ)の複雑な状況の中で揺れ動く人間としての生き様にフォーカスして書きたいと思います。
1972年9月5日にオリンピック開催中のミュンヘンで世界中が驚く事件が起こります。
オリンピックの選手村でBlack September(黒い9月)メンバーのテロリストがイスラエル選手団を人質にして立てこもるという事件が起こります。
事件の解決はドイツ警察に一任される事になり、結局銃撃戦の末テロリストとイスラエル選手11人全員が死亡してしまう結果となってしまいました。
この事件にイスラエル政府は当然のことながら激怒します。
そして、事件の首謀者であるパレスチナ人を暗殺するという決定を下しました。
その暗殺チームのリーダーに任命されたのがアヴナーです。
一言で言うとアヴナーの任務は人を殺すこと。
しかし、アヴナーはこれまで人を殺した事はありません。
それでもアヴナーは任務を引き受ける事になります。
アヴナーには妊娠中の妻がいて、その妻を置いて暗殺の任務のためにヨーロッパへ向かいます。
暗殺チームにはアヴナーの他に、暗殺実行に必要な知識や技術を持った4名です。
任務は淡々と実行されていきます。
アヴナーも自分の任務を実行するために必死にチームを引っ張り動かしていきます。
しかし、任務を進めていくうちに様々な事が起こり、
その間に故郷ではアヴナーの妻は無事に女の子を出産します。
アヴナーの心も大きく揺れ動いてきます。
任務の正当性
家族への想い
娘に会いたい
生きる意味
自分が望む生活とは・・
任務への義務感
暗殺、民族間の争い、政治的な意図により動かされるアヴナーですが
人間として当然の幸せを望む心も芽生えてきます。
アヴナーは葛藤し続けます。
義務感と本心の狭間で。
そんなアヴナーを見ながら、こんな特別な状況ではないけど、
アヴナーの葛藤は今の世の中で生きている多くの人にも当てはまるんじゃないかなって感じました。
そんな中でアヴナーがどんな選択をし、行動していくのか。
何が良くて、何が悪いという事ではなく。
様々の状況の中で、ひとりの人間が何を選択し生きていくのか。
それが、この映画の魅力ではいかなって思います。
では、また! -
月日が経って風向きが変われば昨日の味方は今日の敵。正直なところ本人たちに特別な使命感はなく、自分や家族を殺されない為だけに殺しているんだろうな。1部の人間がそれを利用して大きくしているだけ。
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普段だったら絶対見ようと思わない映画。レポートのために見た。そしたら意外と面白かった。シンドラーよりドラマ性がある。(り)
映画館で観た。それなりに面白かったけど、あえて語るべきことは何もない。(な) -
なんかよく分からなかった。復讐劇なのか民族紛争なのか。取り合えず、よく分からない、難しい。