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- / ISBN・EAN: 4907953015838
感想・レビュー・書評
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チラシですでに、「せつなさ」がびんびんに漂っていた映画だけど、見終わると、なんか物足りない感じ。釈然としない感じ。
めちゃくちゃ大雑把にストーリーを紹介すると…環境破壊が進んだ近未来の世界では、クローンや体外受精卵などによる遺伝子の保護するため、「CODE46」という法律で厳しく生殖が管理されているのだが、恋におちたマリア(サマンサ・モートン)とウィリアム(ティム・ロビンス)は、このCODE46によって引き裂かれるのだった…。
「CODE46」は、要するに、クローンやら受精卵の凍結保存やらで、うっかり同じ遺伝子を持つ者同士の婚姻や生殖を避けようというものだということはわかる。だがマリアが自分の母親のクローンだと知ってなお、ウィリアムとマリアが愛し合う理由とか必然性が今ひとつ不明。「恋に理由はないわ!」という意見もあるでしょうが、まあ現実世界はともかくとして、映画の中でそれが不明なので、結局、「技術の進化と反比例して人の生活は窮屈になり、それゆえ切ない」といいたかったのか、「近親相姦というタブーゆえに切ない」といいたかったのか、ものすごくあやふやになっていると思う。
セットも、ガタカとブレードランナーを足して割った感じ。あの無機質な感じの、ちょっと宙に浮いているような雰囲気は好きだが、それにしても高速道路の風景は、首都高につくづく似ていた。外国人の目には、あの風景は十分SFチックなのかもしれない。それから、ティム・ロビンスのでかさと、サマンサ・モートンの小ささがすごく際立っていた。サマンサ・モートンの体型が、これまた若い女優さんには珍しく崩れかけていて、ま、そういうとこも好きなんだけどね。
ウィリアムのパスポート(のようなもの)の期限が、ウィリアムが気づかない間に切れていたり、マリアが自分からウィリアムを誘っておきながら、CODE46違反を通報するのが意味不明。マイケル・ウィンターボトムの作品は、底におちきってない感じというか、中途半端な感じというか、見終わったあとにいつも不完全燃焼感が残るのだが、合わないということなのかもね。うーむ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
管理社会の恋愛モノ。恋愛自体は禁止されているのではなくて、生殖において遺伝子レベルで規制を設けている設定。映像と音楽がとても綺麗だから、雰囲気はある。
最後のオチを、切ない、と感じればいい映画と思える。自分は全く思えなかった。 -
映像と設定は中々面白いです。二人のアンバランスな身長もGOOD。だからこそストーリーが微妙過ぎてもったいないと感じました。