松本清張 けものみち DVD-BOX

出演 : 米倉涼子  仲村トオル  若村麻由美  上原美佐  田丸麻紀  前川泰之  田中哲司 
  • ジェネオン エンタテインメント
3.64
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102255039

感想・レビュー・書評

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  • 貧困と絶望の底から抜け出すため、ある日出会った男ニューロイヤルホテル支配人小滝(佐藤浩市)の誘いに乗って、自宅を放火した女・成沢民子(米倉涼子)の物語を描く。
    しがらみを断ち切った民子は、政財界の大物・鬼頭洪太(平幹二朗)の愛人となって生まれ変わるが、そんな折、世田谷東署の刑事・久恒春樹(仲村トオル)が民子を放火事件の容疑者として追い始める。
    民子は、鬼頭の莫大な財力とコネを使って、宝石デザイナーとして栄光の階段を登っていく。
    民子を鬼頭の下に送り込んだ小滝は、密かに政経済界を揺るがす策を練っていた。果たして民子の運命は?
    松本清張のサスペンス小説をドラマ化した作品。
    名取裕子版より米倉涼子が演じた民子はしたたかでタフで、よりしたたかでカッコいいピカレスクヒロインとしての魅力が痛快。民子を鬼頭の下に送り込んだ小滝の思惑が予想外でよりサスペンスフルで、クライマックスの展開がよりスリリング。民子と小滝と久恒の三角関係が、ロマンチック。米倉涼子と東ちづるや若村麻由美や星野真里や田丸麻紀の野心家女性同士のせめぎ合いが、スリリング。
    中島みゆきの主題歌が、良い。

  • 描かれるのは・・・女と男のドロドロとした、嫉妬、愛憎、罪だ。こういう、ドロドロとした愛憎・駆け引きは大好物w

    しかしながら、仲村トオルさんが演じる刑事の描き方がちょっと残念。一体彼は何のために、米倉涼子さん演じる大物の男たちを踏み台に成り上がる主人公民子に近づいたのかが、ね。
    一方で、若村麻由美さん演じる米子が本当に不憫で仕方がない・・・。

    全体として素晴らしい作品だったね!

  • 面白かった

  • 夫を殺した挙句に昼はジュエリー・デザイナー、夜は政界の黒幕の愛人として自らの身体を武器にのし上がっていくひとりの女の物語。米倉涼子の妖艶な演技が魅力。

  • 2006年作品
    原作が松本清張だと、かくも緻密な作品になるんだろうか。
    確かに現代風にアレンジしているが・・・
    しかし、最後まで息をつかせない・・・

    米倉涼子演じる「民子」は、どんどん変身していく
    脳溢血の半身不随の夫を 小滝(佐藤浩市)の示唆によって、
    頻繁に起こる放火事件に乗じて焼き殺す・・・
    それはすべての過去をなくす・・・意味であった。

    出口のない状況から脱出して・・・
    まかせるままに・・・新しい人生を歩もうとする。
    ただ子供のころからの夢であった・・・
    ジュエリーデザイナーとしての過去は、棄てることができなかった。
    そこから、過去が明らかになるが・・・
    その身を投じた政財界の黒幕 鬼頭洪太(平幹二朗)
    が、どんな役割を果たしているのか・・・・
    すこしづつ明らかになる。
    上海を舞台に 70年代に活躍・・・・不思議な設定であるが。
    (児玉誉士夫・・・がモデルといわれる。

    民子は・・・
    鬼頭の力にだんだんと恐ろしくなってくる
    しかし、「権力を握れば、臆病になるんだ。」と納得する。

    16歳から奉公している「米子(若村麻由美)」と「民子」の確執
    米子は・・・民子に、「あんたはおもちゃよ」という。
    米子は、鬼頭邸の中でしかものが見えないが・・
    鬼頭に尽くすことで、自分の証としているが・・
    民子は、自分で外の世界に飛び立とうとする・・
    ふたりの女性の生き様とぶつかり合いは、実に緊張感がある・・・

    小滝(佐藤浩市)のめざすモノは、何なのか?
    だんだんと明らかになってくるが・・・

    鬼頭は・・・畳の上で、眠りに落ちたように死んでしまう。
    久恒(仲村トオル)は、自分の命を省みずに、・・・・
    結局は、入り口にたどりついて・・・そのまま。

    ラストシーンでは・・・
    「死ぬも地獄、生きるも地獄、どちらも地獄に変わりなし」という
    民子は、廃墟を歩いていく・・・

    因果応報・・・が松本清張のテーマ・・・
    民子は、炎で夫を焼き殺すが・・・
    自分も最後には炎に包まれる。

    この作品は、久しぶりに興奮した。

    「原作の民子はまるで
    木の葉のように流されていただけですが、
    ドラマでの民子はその流れの中で泳げる人にしたかったんです。
    流れに巻き込まれるのは仕方がない。
    力がない女だったから。
    でもその中で、自分で泳法を見つけて、
    沈まずに泳いでいくヒロインにしたいと思いました。」
    (プロデューサー 内山聖子)

    「けものみちにはけものみちの歩き方がある。
     ただし、一度そこに足を踏み入れたものは、
     二度と抜け出すことはできない……」

    ふーむ。ふかい・・・なぁ。

  • 「人間の道」ではない道を歩く人たちのドロドロさが面白くてつい見てしまう(2回目) 米子さん(若村麻由美)の妖しさ美しさ…!!

  • 以前再放送で観た。要所要所いい場面があるんだけどなんか物足りないというか。全体的に作品の雰囲気は良くも悪くもドロドロしてる感じ。

  • 面白かった!けど、最後がイマイチすっきりしなかった。

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