からすたろう (1979年)

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  • 人気があるようなので、図書館で借りた

    先生をこわがって何一つ覚えることができず、クラスの子どもたちからのけものにされている「ちび」が、「からすたろう」になるまでの、小学校六年間のおはなし

    表紙からして、なぜだか切ないのだ
    カバーのそでの解説を読んで、逆輸入した絵本だと知り、居住まいを正すような気持ちでよみはじめた
    よみはじめると、次第にこころが、しん、としてくる
    語り手はちびの同級生なので、ちびのこころの中までは、誰にもわからない
    読み手である私たちも、いつの間にか学校の一員になって、ちびの様子をうかがってしまう
    虫たち、うまれてはしんでいくような太陽と一日、そして、からす、先生
    ちびは一人だったけれど、独りではなかった
    それがほんとうに、良かったと思う
    後書きをよんで、いっそう、そう感じた
    この絵本が支えになる人は少なからずいるだろう

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著者プロフィール

八島太郎

「2004年 『トム・ソーヤーの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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