チャップリン自伝 (1966年)

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感想・レビュー・書評

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  • 一言結論:チャップリンを社会学的にでなく、人間として理解したい方のための本です。

    感想:チャップリンの作品やその影響などについての考察は、客観的な他の本の方が正確でしょう。この本は、チャップリン本人が何を考え、どんな感情を抱えながら生きていたのかということを知ることができます。特に、生い立ちの部分にある貧しさから学んだことについては本人の口から語られることが大きいのではないかと思います。
    「独裁者」以降の政治的な側面についても、本人はあくまでどの政党の支持という気持ちはなく、あくまで人間らしさや平和を願った人だということも分かります。

    この自伝を読むと、本人が大切にしたかったことがあまり大切にできなかったのかなという気がします。特にお金と名声を得てからは、そういう人達が周りにいるようになってしまいました。チャップリン本人が何度も話題に持ち出していた聖書の中に皮肉にもこんな言葉があります。

    「お金​を​愛する​こと​は,あらゆる​悪い​事柄​の​根​な​の​です。ある​人​たち​は​この​愛​に​とらわれ​て​信仰​を​失い,多く​の​苦痛​を​身​に​招き​まし​た。」

    チャップリン本人がというよりは、むしろ周囲がこういう人達だったのは残念な話です。いずれにしても自分の作品を愛し、人を楽しませることを生きがいとし、平和と穏やかさを愛したチャップリンから学べる点は多くあったと思います。ファンなら一度読んでみても良いのではないでしょうか。

  • まさに幼少の貧困時代からの自伝。かなり細かく書かれており、その記憶力に脱帽。

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