グエムル-漢江の怪物- スタンダード・エディション [DVD]

監督 : ポン・ジュノ 

出演 : ソン・ガンホ  ピョン・ヒョボン  パク・ヘイル  ペ・ドゥナ  コ・アソン  イ・ドンホ  イ・ジェウン 

• ハピネット・ピクチャーズ (2012年3月10日発売)

感想・レビュー・書評

[dai1210さんの感想 · 2011年5月25日]

あまり予備知識を得ずに観てみた。ゴジラだ。わりとまんま。
面白かったけど、映画館で観ればよかったと思った。DVDだと途中がちょっと飽きちゃう（迫力的に）。
勝手に、ポンジュノ監督は内面的な狂気を主眼としてその背景にある社会的な空気への批判みたいなものを描いていると思ったけど、割とストレートに社会批判性の強い映画だった。
自衛隊の車が走ってるシーンとか、震災後という意味で別の見方が生まれている気がする。こいつらほんとは何やっているんだろう的な。でも、結局人災ってことは今となっては現実的に自明。

[tetsuwatanabeさんの感想 · 2011年4月24日]

怪物パニック映画か？
どこか滑稽さを醸し出す登場人物。その滑稽さは恐ろしい怪物、そしてエンディングにまで伝播してしまう不思議な作品。環境破壊というテーマもなんとなく感じる。

[ronmemoryさんの感想 · 2011年4月14日]

川に突如現れた怪物を退治する話。
出来の悪い男が最後は活躍するという、昔話的なストーリー展開。
映像が迫力あっただけに、脚本がコメディーなんだかホラーなんだかよく分からない中途半端な感じでいまいちだったのが残念。

[sadlinerさんの感想 · 2011年4月13日]

どんだけくだらないモンスターパニックなのかしら、と思って観たら、なんだか反政府的な映画だったのでびっくりした。
韓国映画ってまったく興味なかったけど、これはわりと内容濃くて面白かったです。最後までしっかりと観てしまった。怪物云々じゃなく、登場人物がみんないい意味でも悪い意味でも人間くさくて好感が持てます。おまえらみんなかっこいいじゃん、みたいな。ハリウッド的ハッピーエンドじゃないところが好きです。悲しいおはなしだけど何か残る。ラストに出てくるホームレスのおじさんがかっこよすぎます。韓国侮れねえな。

[サドさんの感想 · 2011年3月24日]

なかなか面白い。予備知識ないんでほんとに感想だけですがあしからず。普通の家族がクリーチャーと闘います。途中娘がクリーチャーにさらわれ、家族が奪還に向かいます。その様がかっこいいんですがどこか笑えるんですよね。まじめなシーンに笑える雰囲気をだすのはいい清涼剤になってるのかも。映像も安いCGではなくそれなりに魅せてくれますし、クリーチャーのデザインも生々しくていい。クリーチャーが出現するシーンは必見でっせ。

[ouiさんの感想 · 2011年2月28日]

ポン・ジュノ監督、ソン・ガンホ主演、ということで遅ればせに飛びついた。はじめ怪獣映画かと思っていたら、そんなことはない。とても質の高いエンターテイメントだった。シーンごとにいろいろ考えさせられる。アメリカと韓国、人間とそれ以外の動物。家族。ETC...。
ポン・ジュノは小説を書けばいいんじゃないかとおもった。映画で小説を書いている。そんな印象を受けた。

[たたたた2さんの感想 · 2011年2月20日]

想像通りのＢ級映画。やっぱりモンスターパニックは工夫がないと面白くならない。エイリアンとかプレデターとかの方が面白い。この作品に１３億もかけるとは。。。とはいえ、韓国では１３０万人の動員数で、今でも一位を保ってますが。

[pekomuraさんの感想 · 2011年2月12日]

陰鬱な映画か、筋肉スターが活躍するアクション映画か、１０秒であらすじが言えそうな恋愛映画・・・というのが私の中での「韓国映画」のイメージ。
ほとんど観てないくせに！と言われても仕方ないけど、大マスコミにも責任があるはずだっ。

とはいえ、黒澤清の「２１世紀の映画を語る」で傑作のひとつとして紹介されてたし、Oくんもおすすめしてたので観てみた。

なんだこの怪獣映画は！？
最高じゃないかっ！！

あらゆるモンスター映画のセオリーを無視してる。

ポン・ジュノってば天才！

[首回りＩＣＨＩＧＯさんの感想 · 2011年1月15日]

ポン・ジュノ監督作品。

あらすじ、ネタバレあり

2000年。在韓米軍基地では化学物質を下水へ大量投棄していた。漢江へ流れ出す大量の化学物質。その6年後。パク・カンドゥ（ソン・ガンホ）たちパク一家は、漢江の河川敷で行楽客相手の売店を営んでいた。そこに突如、河底から巨大な怪物“グエムル”が現れ、河川敷に集う行楽客を襲った。次々に怪物の餌食にされていく人々の中に、カンドゥの娘・ヒョンソもいた。犠牲者の合同葬儀で数年ぶりに一同に会するパク一家。カンドゥとその妹・ナムジュ、弟・ナミル、老父・ヒボン。在韓米軍は“グエムル”と応戦した米軍兵士からウイルスが検出されたと発表。パク一家はグエムルを宿主としたウイルスに感染している可能性があるとされ病院に収容された。検査中のカンドゥの携帯にヒョンソから電話がかかって来る。まだ生きているのだ。しかし警察は官僚的な対応をするばかりである。パク一家は病院から脱走し独自にヒョンソ捜索を始めた。一家は下水道でグエムルに遭遇し銃で追いつめるが、逆襲されてヒボンが殺されてしまう。一家の柱である父を失い悲嘆にくれる一同。カンドゥは警察に捕まり再び病院に収容されてしまった。怪物騒ぎの解決に乗り出す在韓米軍は、漢江の周辺数十キロ内のウイルスを駆除すべく化学物質“エージェント・イエロー”を散布する計画を進行させる。ナミルとナムジュは、警察の指名手配の網をかいくぐりながらヒョンソの携帯電話の通話記録から電波の発信源を調べ、ヒョンソの居場所を突き止めた。警察病院で隔離されているカンドゥは、ウイルス騒ぎがグエムル回収に米軍が介入する為の捏造である事を知った為に、ウイルスの被験者に仕立て上げられてしまっていた。カンドゥは再び病院から逃亡し、グエムルと応戦する準備をしていたナミルたちと合流し、ヒョンソ救出に向かう。米軍が漢江一帯を封鎖し“エージェント・イエロー”を散布する中、カンドゥたちはグエムルを追いつめ、その腹の中からヒョンソの体を引きずり出す事に成功するが、ヒョンソは既に絶命していた。カンドゥたちは、米軍の捕獲部隊から逃れようとするグエムルの息の根を止め、ヒョンソとヒボンの復讐を果たすのだった。


こんなんも撮れるんだから凄いよ、ポンさん。
この作品も相変わらず緊迫感を作るのが上手い。
次の展開を恐る恐る興味津々で見つめ続けるしかない。

またポン節も炸裂。
決してただのパニック映画に終わらせていないのがいい。

じいちゃんや、ペ・ドゥナなどかっこよすぎる。

この作品を批判しようとすればいくらでもできる。

そんな設定ありえない、なぜ病院からそんなに抜け出せるの？・・・

そんなことどうでもいいじゃないか。ドラマにならないし。
凄いのはそれを成り立たせることじゃないか。

Ｂ級っぽいがなぜか違うとも感じる。

面白かった。

もちろん、グエムルの姿をさらし続けることの出来たスタッフにも拍手。

[shio2さんの感想 · 2010年12月15日]

ソンガンホー‼うしろー‼バカー‼
と、思わず叫び回りたくなる一品。
ちょいと、パトレイバーIIIににてると言われるのも分かるかも。

著者プロフィール

1969年生まれ。映画監督。2019年『パラサイト 半地下の家族』がカンヌ国際映画祭でパルム・ドール、アカデミー賞で作品賞を含む4部門受賞。監督作品に『ほえる犬は噛まない』『母なる証明』ほか。

「2021年 『ポン・ジュノ映画術』 で使われていた紹介文から引用しています。」