太陽 [DVD]

監督 : アレクサンドル・ソクーロフ 
出演 : イッセー尾形  ロバート・ドーソン  桃井かおり  佐野史郎  田村泰二郎  ゲオルギイ・ピツケラウリ 
  • クロックワークス
3.46
  • (37)
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  • (18)
  • (4)
本棚登録 : 384
感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4532640303242

感想・レビュー・書評

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  • これって他の国でも
    映画として成り立つの?って…

    淡々としてて、
    昭和天皇のことはシトシトって感じで
    伝わってきました。

    ボクが知っていたあの方とは違う感じだった。

    最後のカットはぼろぼろの東京が美しかった。
    あー、太陽。かぁーって。

  • 制作年:2005年
    監 督:アレクサンドル・ソクーロフ
    主 演:イッセー尾形、ロバート・ドーソン、桃井かおり、佐野史郎
    時 間:110分
    音 声:日(一部英語):ドルビーステレオ


    1945年8月。疎開した皇后や皇太子たちと離れ、地下の待避壕での生活を送る昭和天皇。
    御前会議で、陸軍大臣は本土決戦を提唱するが、天皇は明治天皇の歌を詠み、降伏する用意があることを示唆する。
    迷路のような待避壕の中で袋小路にあたりながら、研究室で平家カニの研究をするときだけ、天皇の心は安らぐ。
    想念は次第にこの戦争の原因へと移り、天皇は東京大空襲の悪夢を見る。
    夢の中でアメリカ軍のB29爆撃機は巨大な魚で、焼夷弾ではなく大量の小魚を産み落とし、東京を焦土にする。苦悶のうめき声をあげながら目を覚ます天皇は、皇太子宛ての手紙を書く。
    アルバムを取り出して自分と皇后の写真、皇后に抱かれた小さな皇太子に口付けする。
    そこへ動揺した侍従がやって来て、天皇は黒いフロックコートと黒い帽子に着替える。
    占領軍最高司令官であるダグラス・マッカーサーとの会見が行われるのだ。
    悲惨な焼け野原、荒んだ人々の間を走り抜け、天皇を乗せた米軍の車はアメリカ大使公邸へ到着する。
    天皇はマッカーサーに、連合軍のどのような決定も受け入れる準備があると告げ、会見は短時間で終わった。
    マッカーサーからハーシーズのチョコレートを送られ、従軍カメラマンの写真撮影に応じ、「チャップリンそっくりだ」と大喜びするカメラマンの視線にさらされながら、撮影される天皇。
    マッカーサーとの二度目の会談はディナーをとりながら行われ、その晩、天皇はひとり思い悩む。
    疎開先から戻ってきた皇后に、天皇は「人間宣言」をすることを決意したと告げる。
    宣言の後、玉音放送を放送した人間が自害したと聞き、打ちひしがれる天皇。
    皇后はその手を握り、家族の待つ部屋へ天皇を連れて行く。

  • 天皇が無礼な扱いを受けるとヒヤヒヤする。やはり日本人のアイデンティティに確実に入り込んでいると感じた。

  • 私の考えだと映画とは状況をうまく切り抜けることだ。この映画に出た昭和天皇という人物はそれをするのがこの上なく上手い。たとえば、見世物を見に来た気でいる米国人たちの前でチャップリンのマネをしたり、マッカーサーが席を外したすきにロウソクの火を全部消したり、チョコレートの包み紙を目にも留まらぬ速さで破ったりする。中でも見逃せないのが、彼が真珠湾攻撃の責任を否定し、マッカーサーが原爆投下の責任を否定する場面だ。ここは双方の切り抜けようという意欲に支えられており目が離せない。涙を抑えられないシーンも数多い。たとえば皇居の庭で米兵にからかわれていた鶴は主人公が車で出て行くまで鳴き続ける。皇居の堀にかかる橋のガス灯が、朝のシーンでは当然消えており霧の中に白くぼんやりと浮かんでいるが、主人公が夜帰宅するとガス灯がついており、背後の満月と同様に光を放っている。物語としては神とされている主人公が一人の人間に戻って行く過程を描いている。だが答えは始めから出ている。彼は最初の方で神として扱われることに疑問を持っていることをはっきり表明していたからだ。むしろこの映画を見たあとでは彼は神でも良いと思える。少なくとも映画の神であるとは言える。
    映画は一つ一つのシーンやカットが事件である。我々が災害や日常を切り抜けるように映画はそれを乗り切る方法をつねに模索し続ける作業だとも言える。この映画が素晴らしいのは主人公がまるでそのことを肝に命じているように見えるからだ。

  • 平成生まれの私は昭和天皇のことを知ったのは最近のこと。様々なメディアで取り上げられている昭和天皇、どれを自分の意見にすればいいのかまだ分からないけど、この映画は凄いのは分かる。(初めはつまらないと思ったけど中盤面白くなる!)アレクサンドル・ソクーロフの他の作品も観たくなった。

  • 「終戦のエンペラー」を観たのでこれも。
    キャスティングしたの誰なんやろ。イッセー尾形見事。
    チョコレートの場面好きやー。
    「日本のいちばん長い日」も観ます。

  • すごい映画だと思った。こんな映画は日本では絶対作れない。
    戦争中の天皇の生活と苦悩が描かれている。神として扱われていた天皇の人間臭さがとても出ていた。
    昔から戦争中は天皇は何してたんだろうと疑問に思っていたのでこういう映画を観てみたかった。
    ロシアの映画なので視点が偏っていないところも説得力があった。

  • 外側から見た日本国の太陽のお話。
    チョコレートのシーンは俳優さん二人の素だと思う。かわいい。

  • "天皇"について描かれた映画は作品はほとんどない(知らないだけかな)ので興味深く鑑賞。
    昭和天皇の描かれ方が酷い。馬鹿にしているとしか思えない箇所も。
    ロシアで作られた作品なので外国からみたら天皇ってこんな愚かな統治者に見えているんだろうなぁなんて思うとなんだか悲しくて、自分が日本人であることを改めて自覚しました。
    戦争の理由とか天皇の気持ちとか当時の皇居の様子とか正確に再現しきれているとは思えませんでしたが満足感のある映画ではありました。

    天皇描いた作品もっと出て欲しい。なんか業界のタブーでもあるのかな。天智天皇とかでもいいから。ぎぶ。

  • 史実との相違で違和感を抱いている人も多いみたいだが、史実をもとにしたファンタジーと考えてもいいのでは。
    私は大変感動したしものすごく印象に残る場面もいくつかあった。
    自分の息すら臭くて誰からも愛されていない、というその感情のあり方や、
    写真にキスをする場面、
    空襲のイメージ、
    豪華な大使館でタララと踊ってみせるところの愛らしさ、
    チャップリン関係、
    チョコレート関係、
    などなど。
    コントに堕しているわけでもなく、しかし不思議なコミカルさもあり。
    そういう場面場面の強さが成り立たせるのが、まさしく映画なのでは。

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