手紙 スタンダード版 [DVD]

監督 : 生野慈朗 
出演 : 山田孝之  玉山鉄二  沢尻エリカ  吹石一恵  尾上寛之  田中要次 
  • 日活
3.56
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  • (14)
本棚登録 : 1193
感想 : 279
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988103601491

感想・レビュー・書評

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  • ひとに薦められて渋々観た。
    主演の山田孝之と沢尻エリカ。嫌いな二人であったため、感動もくそも、まともに観ていられず話があまり頭に入って来なかった。
    特に沢尻エリカの関西弁、というか関西言語標準読み上げ口調が気持ち悪くてしかたがなかった。しかも最後まで観たところ関西言葉で通す必要性は一切無かったようで。
    原作がどうなのか知らないけれど、主人公の役どころをバンドマンから芸人に変えるのが許されるなら、沢尻エリカも標準語キャラにしてやればいいのに。
    これらの俳優さんたちが気にならなければ泣ける話なのかもしれない。

  • センスのカケラもない最低な画面と脆弱な演出にノックアウト。見事なテレビ演技を強要される役者陣がかわいそう。

  • 時間ある時に観る。たぶん

  • レビューは概ね大人気ですが、個人的にはあまり・・。

    ベタ過ぎる展開の連続に「作品」と言って良いものか、クオリティの低さに驚いた。お約束でぶっ通し。たまにカメラアングルで目新しいというか、こういう撮り方もするんだなと思えるシーンもあって、そこは興味深いものでしたが。

    お笑いのシーンは面白かった。壇上の緊迫した空気が客にも伝わるであろう致命的ミスをおかしてもあっさり爆笑が起きたりと潔く堂々と破綻している。爆笑が起きると良い場面で爆笑が起きるのであり、面白いことを言ったから爆笑が起きるわけではない。無論テンポが悪くてもウケる。でも笑いほど客がシビアな世界はないことを逆手に取り、ウケてる事実がいかなる批判を許さないような仕組みにできているとも言える(作品は絶対?)。しかし、松本人志がかつての著作の中で、番組を観ていると誰かのコメントのあとにありえない爆笑が起きていたりする、しかしプロから見ればどういうことを言えばどの程度ウケるかは分かるものなのだ、と言っていたように、つまり、如何に編集されていようとウケないものはウケない(ありえないものはありえない)と我々は言いうるのだ (少なくとも批判はできる)。それだけに最初の「気まずいね〜」のあるあるネタはベターで賢い選択だったのに、漫才なんて高度なことをしたおかげで粗が一層目立つことになった。例えば野球なら捕殺されているのに得点が入ってるようなシーンを幾度も目撃することになるだろう。摩訶不思議。しかしこのことは彼等にとっては瑣末なことに過ぎないのだ。泣かせるシーンなのだから!ここで俺は笑いに限定した話をしたつもりはなく、この映画(?)に通底する製作者の一貫した姿勢を書いたつもりだ。

    犯罪者を家族に持つ者がいかに差別をされて生きているのか、苦しんでいるのか、諦め続けて生きていかなくてはならないのか。犯罪者側に心理的共感や同情を得やすいように、基本良い人の過ちであることがこれでもかと描写されるのは実に憎い演出である。犯行はもちろん、犯行現場を目撃された原因もきちんと根は良い人であることを伝えてくれます。現実では知ることのできない事実も映画なら何でもお見通しの神の目を持つ客ですから、当然そのことを前提に考えられた映画なので我々は優しくなれます。うまく配慮がなされています。今後ニュースを見るときにもこういった背景を想像してみることにもなるし、自分が犯罪に走ろうと思ってしまった時にも周囲の人間の顔が浮かんでくるはずです。自分のしたことだからと言って、自分だけで背負い込むことはできません。周囲の人間も巻き込むことになるのです。自分の仕業を悔いればすむ問題ではないのです。小学生にも見せたらいい。道徳の授業には皮肉無しに相応しいと思う。学校には全くもってあるべき「教材」だ。

    そのリアクションはおかしいぞ、お約束だ、安易な伏線だな、ご都合主義もいいとこだ、ベタな展開、台本あるんだろ、話が出来過ぎている、と言いたくなるシーン多数。人間を描くつもりなんてまるでない。こんなディテールの適当な映画を面白いとは思わない。テーマは良いけど映画としては糞。一歩下がれば底の浅い映画であることは一目瞭然。俺はこんな感じで観ました。

  • 山田孝之、沢尻エリカ、玉山鉄二さん出演の映画手紙。
    実兄がやむなく起こした強盗殺人の罪により服役中の為弟である自分にまで罪の残した残り火降り掛かる。
    犯罪者の弟、家族というだけで主人公は夢、仕事、女・・・様々なものを諦めなければならなかった。
    刑務所と世間をつなぐ唯一の手段は手紙。
    遺族に自分の罪を記した手紙を毎月送り続ける兄。「彼にとってそれは般若信教である」と言った被害者である母を殺された息子は弟へ告げた。

    切ないけれどとても良い映画だった。
    主題である手紙はもちろんだけれども、刑務所という世界の中に身を置いていると世間がとてもまぶしく思えるのだろう。ましてや親族や友人からの懐かしい筆体を見るだけでもその手紙を読んでいる間だけでも一時的に魂だけでも世間に戻れる気が出来るの唯一のものなのかもしれないと思った。
    文字や声は何気なくあるものだが、あのような場所にいるからこそとても大切なものなのかもしれない。

    何よりも感動したのは、台詞はほとんどない兄役の玉山さんの演技だった。
    最後に家族を守る為に兄を捨てるという文面を送った弟が漫才というある種の自分の夢を通して数年ぶりに再会するシーン。
    笑顔に満ちる沢山の受刑者の中にまぎれただひたすら泣きじゃくる兄の姿。
    前で合わせた手がより一層私の感情を揺らがせた。
    とにかくラストが素晴らしかった。
    久しぶりに感動した。

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