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- / ISBN・EAN: 4997766649603
感想・レビュー・書評
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男二人と女一人の構成は絵になると最初に意識したのは1967年の《冒険者たち》あたりでしょうか。この三角関係、恋愛が入ってくると壊れるという微妙な距離感が大切です。という方程式どおりの作品でした。黄金のトライアングルはまだ機能しているということでしょうか。細田守作品は、ストーリーテリングが素晴らしいというイメージがあります。時間を行き来する映画もいろいろあるけど、ここではタイムトラベルではなくタイムリープという移動方法で新鮮味を出している。
ただあんなにコロコロ転がるのはどうしたものか。踏切事故に他の人もジャストフィットする根拠があったのかなどうまく理解できないところがある。未来の人が主人公に告ったりするのも辻褄がとれているかのどうか。タイムトラベルものは理詰めでないとどうもうまく乗れないところもある。ガハハハと笑う主人公。少し気恥ずかしいが、青春ものとしてはそれなりによく出来ていたと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
富野由悠季の「主人公たちの『告白したい!』という台詞が『SEXしたい!』と僕には聞こえるん です」という言ほど的確な評価はない。
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「未来で待ってる」の意味がどうしてもよくわからなくて、その点がピンとこず、何だか好きだとも言いにくい作品ではあるのだけど、改めて作品を観直してみると、やっぱりなかなかクオリティの高さには否定しがたいものがある。
「耳をすませば」が未来志向であるのに比べて、この作品は"現在"志向であるように感じた。それに加えて固有名詞がほとんど登場せず、土地の記憶・ものの記憶から遊離した物語であることも感じた。明確な時代の違いがそこにはあると思う。
細田守の描きたいものが未だに掴めないところがあるのだけど、新作でまた新しいものを見せてもらいたい。個人的にはもう一度「ぼくらのウォーゲーム」のようなエンターテイメントに徹した作品を見てみたい。サマーウォーズはちょっと違ったんだよなあ。 -
サマーウォーズ、時をかける少女とかのアニメ大好き。
青春っていいなー。 -
原作は知らないが現代風に焼きなおされたのかな?
原作も読んで見たいと思える作品だった。「いっけー!!」の部分はかなり熱くなったので一見の価値アリ! -
サマーウォーズが良かったので。
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最後が、すごくいい。
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細田守監督による、筒井康隆の同名の小説を原作としたアニメ映画です。実際には、原作の映画化ではなく、大林宣彦版の実写映画の約20年後を舞台にした続編です。
高校生以上の人が観てこそ楽しめる作品だと思いました。真琴の若さ溢れる女の子らしい発想や、千昭・功介との不思議な関係、そうして日常にあるちょっとした幸せなど見ていてふいに郷愁にかられるような感じがたまりません。私もあんな高校時代過ごしたかった・・・ッ!と真琴が羨ましくてしようがない。最後の千昭と真琴のシーンで監督の妙技を見ました。わかってる、監督わかってるよ・・・千昭と真琴はああじゃないとね。
こういう設定のお話は使い古されてきて新鮮味もない。それでも切なくなったり焦ったりドキドキしたりとしてしまうのがこの作品のいいところ。貞本義行のキャラクターデザインが爽やかな作品のイメージにぴったりで、動画そのものの迫力も◎。オススメです。