- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988105058668
感想・レビュー・書評
-
シリーズ34作目。マドンナは2度目の登場の大原麗子。
旅に出るという、で、いつもは行方を勝手にくらませては周りを心配させる寅さんが、今作では失踪した彼女の夫を探す側に回るという一風変わったストーリー。しかし、「寅さんが逆の立場に立つことで自分の振る舞いを反省するなどという単純な話ではなく、人妻であるマドンナに惚れた寅さんは「このまま夫がいなくなれば」と期待してしまった自分の浅ましさに気づいて絶望してしまうという辛い物語でした。
そういう悲しい話ばのですが、「奥さん、オレはきったねえ男です」と別れを告げながら、間違って押入れの襖を開けるとう、泣かせながら笑わせるシーンは絶品でした。
「笑い」といえば、前回初登場の美保純がレギュラーとなり、口の悪いはすっぱ娘として随所で笑いを提供してくれるのも最高でした。
マドンナの大原麗子は2度目の登場ですが前回と別人の役。彼女の夫役は、地元のお巡りさん役で準レギュラーのはずの米倉斉加年。山田監督はお気に入りの役者を違う役で再登場させるのに躊躇いはないみたいだけど、やっぱりちょっと違和感あるよなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
マドンナ大原麗子、再び。
二度目登場のマドンナとしては初のケースか、別人の役である。ここ最近のハイペースがたたって別人に見えず、つい「早苗さん、(室田日出男演じる)あの方とはうまくいかなかったのでしょうか…」と考えてしまうはめに。まぁ、これは同じく別人配役で再三登場する米倉斉加年にも当てはまるのですが(苦笑) それにしても山田監督はこの大原麗子にどこか陰のある美女を演じさせたくてしょうがないらしく、色気のあるうなじのおくれ毛は前回より二割増量な感じ。
今回のロケ地には自身がつい最近訪れ認識できる風景も含まれていただけに感慨もひとしお。鹿児島、とくにその時には足を延ばせなかった南端部についても今度是非機会をつくって訪ねたい。
冒頭部の夢想シーンはいままでにもかなりぶっ飛んだものがいくつもあったが、更にその上を行きたかったらしい。15年以上前のフィルムを使いまわすとは完全想定外(笑) 松竹が目一杯背伸びしてやってみました感がたっぷりあってそれはそれで微笑ましい。ギララのこと、もっと知りたくなった。 -
寅さんが飲み屋で知り合った大手証券会社のサラリーマンが失踪。寅さんは美人な奥さんと夫を探すことになるが。。。
寅さんが人妻に惚れ、夫が亡くなればいいのにと心のどこかで思う自分に苦悩する話。
大原麗子が以前とは別の役でマドンナ再登板。ただ、この大原麗子はちょっと悪女っぽ過ぎないだろうか。かなり寅さんを挑発してるようにも見えた。 -
大原麗子はものすごく魅力的。ハスキーな声なのにおしとやかで。美保純もなかなかかわいい。みつおはいよいよ声変わり。
にしても寅さんの行動がめちゃくちゃでストーリーも何もあったモノじゃない。無銭飲食に始まり、お金を借り、その借りた人が務める証券会社に押し入り、飲んで泊まって本人が出勤しててもまだ寝てる。恋をしたことをたこ社長にたしなめられるとぶち切れてからかう。証券マンが鬱っぽくなって失踪したかと思ったらそれを追いかけるためにとらやの金をくらないとぶち切れる。鹿児島ではタクシーの運転手に無料にしろという。なのに人妻とは一緒に眠れないことを本人に未練がましく言う。ほんと最低。
米倉さんが準主役に昇格したのはめでたいが。 -
寅さん映画としてはパッとしないが、失踪した課長さんを探す旅がいい。母親役の風見章子と津島恵子がアクセントに。
こうるさい巡査がエリート・サラリーマンに出世。 -
懐かし!風天の寅さん!
さーて、仕事行くか。