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- / ISBN・EAN: 4934569632746
感想・レビュー・書評
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10月1日のエンディングノートの予習?も兼ねて。
いますぐ帰省したくなる映画。
もううちの母が「長男の嫁」としてあくせく動いていた「ばあちゃんち」はなくなったんだよなぁと思うとなんか寂しくなった。時の流れって残酷。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
家族っていっても一枚岩じゃないのよね。
みんなが何を考えてるのか本当のところはわからない。でも、すごく近くにいる。
嫌な感じとか、楽しい感じとか、あぁ、家族だなぁって思います。
自分の家族について考えたくなる、会おうと思えるかもしれない映画。 -
登場人物ひとりひとりの中に自分を見るようでした。実はエゴだらけの中で生きていて、例に漏れず自分もその冷酷な一言を持っているのだと第三者になってようやく気付く。
歩いても歩いてもちょっと間に合わない。でもたどり着く先は一緒。 -
当時 百万円と苦虫女をミニシアターに観に行った時に
同じように公開されてた作品。
コレもみなきゃって思ったけど結局DVDになっちゃった。
『いつもそうなんだ。ちょっとだけ間に合わないんだ。』
この台詞にすべて詰まってると思います。
こーゆー映画を集中して、なおかつ、見終わって『良かった』と
言えるぼくは 気付かないうちにちゃんと大人になってんだって思った。 -
日本映画チャネルで『歩いても 歩いても(英題:STILL WALKING)/2007』を放映していたので、嫁さんと一緒に観ました。
嫁さんのオススメ映画です。
-----story-------------
夏の終わりの季節。
高台に建つ横山家。
開業医だった「恭平」はすでに引退して妻「とし子」とこの家で2人暮らし。
その日、久々に子どもたちがそれぞれの家族を連れて帰郷した。
その日は、15年前に亡くなった長男の命日だったのだ。
次男の「良多」は、もともと父とそりが合わなかった上、子連れの「ゆかり」と再婚して日が浅かったこともあって渋々の帰郷。
両親がいまだそれぞれに長男の死を受け止めきれずにいることが、「良多」の心をますます重くする。
いつも陽気でソツのない長女の「ちなみ」は、そんな家族のあいだを取り持ち、家の中に軽い空気を持ち込むが…。
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淡々とした物語。
長男の命日のために、老いた両親に家に久々に顔を揃えたある一家の一日をスケッチしたホロ苦くも温かな家族ドラマで、観終わったあとに「小津安二郎」作品を思い出すような、そんな作品でした。
母親「とし子」の発言が辛辣で毒を含んでいますが、それはそれでイイ味が出てましたね。
「樹木希林」が、やっぱ巧いなぁ。
自分が一人の子どもの親なので母親の気持ちもわからないことはないのですが、、、
それ以上に、息子「良多」の気持ちが痛いほどわかった。
「良多」の立場に感情移入しながら、そして自分の立場に置き換えながら観ちゃいましたね。
家族のつながりを客観的に観ることで、何気ないひと言が相手を傷つけてしまっていることに改めて気付かされました。
「是枝」監督の体験も反映されているようですが、、、
親子間のわだかまりや思いやり等がごちゃ混ぜになった複雑な感情模様、揺れ動く心の機微が、とてもリアルに、そして巧く描かれていましたね。
うまく説明できませんが、好きな部類の作品です。
「いしだあゆみ」の歌う"ブルー・ライト・ヨコハマ"が効果的に使われていて、、、
頭から離れなくなりました。
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監督: 是枝裕和
企画: 安田匡裕
原作: 是枝裕和
脚本: 是枝裕和
撮影: 山崎裕
美術: 磯見俊裕
三ツ松けいこ
衣裳: 黒澤和子
編集: 是枝裕和
音楽: ゴンチチ
照明: 尾下栄治
録音: 弦巻裕
大竹修二
出演:
阿部寛 横山良多
夏川結衣 良多の妻、ゆかり
YOU 良多の姉、ちなみ
高橋和也 ちなみの夫、信夫
田中祥平 横山あつし(ゆかりの連れ子である良多の息子)
寺島進 小松健太郎(松寿司店長)
加藤治子 西沢ふさ(横山家の隣人)
樹木希林 横山とし子
原田芳雄 横山恭平 -
跡継ぎの息子が助けに行ったことで死んで、そのことの悔やみがいつまでも消えないかわいそうな老齢の夫婦とその息子夫婦の物語であった。
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是枝監督の作品を観るのは、「誰も知らない」、
「ゴーイング マイ ホーム」に続いて3作目。
家族を題材にした作品が多いようだが、
今回観た作品は「ゴーイング マイ ホーム」と
主人公の名前やキャスト、音楽が被っていたりして
ちょっとしたクロスオーバー作品にも思える。
しかし、この作品は特に役者の演技力が凄い。
本当の家族なのでは、と疑うほど
絶妙なテンポとバランスで会話が進んでいく。
特に大きな事件や問題が発生するわけではないが、
親世代・子世代の世代間のギャップ、
家族だからこそ向き合って話せない些細な縺れが
役者の細やかな表情、話し方に表れている。
所々クスッと笑ってしまうシーンも
散りばめられているが、
まるで自分の家の中を俯瞰しているようで
少し恥ずかしくて、醜くて、時に切なくて、
途中から自分を省みるような気持ちで観ていた。
なかなか急に素直になれるものでもないが、
家族と過ごす時間、家族を想う気持ちを大切に、
できるだけ後悔のないよう生きたいと思った。
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夏の終わりに家族で実家に帰省。父とそりがあわない主人公だが、今日は15年前に事故でなくなった兄の命日だった。
114分、特に大きな事件が起きるわけではなく淡々と物語は進んでいきます。父子のギクシャクした関係性や、嫁姑の微妙な距離、いつもお節介を焼きたがる母が時折見せる闇の部分。そのどれもが他人事とは思えず、とてもリアルでした。出演者全員の演技も素晴らしい。
大きな展開はないにもかかわらず、ここまで面白くできるのか。それに非常に驚かされました。