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- / ISBN・EAN: 4933672236452
感想・レビュー・書評
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なんか、しみじみ沁みる映画やねぇ。
主演女優が実に実にいいっ。
大道芸をしながら旅をする、ロクデナシのザンパノと、純真なジェルソミーナ。
届かぬようで、届いていた思い。切ないねぇ…。
ハリウッド単純映画大好き人間なんで、フェリーニの映画なんぞ理解できんと思ってたわ。むかーし観た、「8 1/2」もわけわかんなかったし。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『道』はねー、もう泣いたことしか覚えてないくらいに泣いた。友人としゃべって「え、泣く?」って言われて「え、泣かんの?」って言った思い出。もうこの写真の鼻に塗布(ピエロ的な)だけで泣けますよ。私は。
何故5じゃないかというとラストで幸せになって欲しかったから。心から。 -
役に立ってない人は
この世にいない!!
素晴らしき哉、人生という映画が大好きな僕。
この映画からも、同じメッセージを感じた。
ただ、哀愁漂うラストに
アメリカ映画とイタリア映画の感性や表現の違いを感じた。
僕ならこのメッセージを
どう表現するのかな。 -
フェデリコ・フェリーニ。
この巨匠の映画は観たことがなかった。
初フェリーニがこの「道」
白黒、古い、巨匠ということでの押し付けがましさみたいなハードル・・・
色々となんとなく手に取るのに躊躇させていた作品。
(ビリー・ワイルダーの時もそうでした)
絶妙な加減で描かれる人間と展開。
この手のテーマの映画を安易に人の一生と重ねあわせるのは
余りにもステレオタイプな感想ですが
タイトルが「道」ですし、ちょっとオーバーラップしちゃいます。
道。
意思とは関係なく後戻りできない一本道。
良いパートナーと歩めないことだってある
でも一緒にいるしかない。
なんの役にも立たないパートナーと思っても
「一緒にいる」ことがどれ程大切なことか、いなくなるとわかる。
そして悲しくも遠ざけてしまう理由は自分で作ってしまう。
ザンパノの声、ジェルソミーナの顔、トランペットの旋律・・・
胸に残る名画でした。
巨匠といわれるだけの所以は確かにありました。
ラストのシークエンスのどうしようもない切なさが
脳裏に焼きついています。
良い作品ですから、時間のあるときに
「やっつけ」で観ないことをオススメします。 -
前に一度テレビでやっているのを見た。その時は有名な作品だということも知らず劇的なことも何も起こらないのに、ついつい最後まで見てしまった記憶がある。そして今一度見てみても、やっぱりその印象は変わらない。
旅芸者のザンパノに買われたジェルソミーナ。旅をしながら芸を教わる。
ザンパノはふたりの関係を夫婦と称しながら、ジェルソミーナに手を出さない。
彼女は自身に価値が見いだせず、逃げ出すがザンパノに連れ戻される。
いいや、やっぱりよくわからないな。
あとジェルソミーナ普通にかわいいと思うんだけど。 -
人の役に立てない、力がないということは孤独だ。言い換えれば人を笑わせられない道化。言い換えれば人に懐かず吼えてかみつく犬。修道院でのシスターの習慣「二年ごとに土地を移る。その土地に愛着が湧いてしまうから」。これは象徴的な言葉だ。タイトルが『土地』ではなく『道』なのだ。
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不朽の名作、というだけあってすごく良かったです。ジェルソミーナとザンパノ二人の心模様が交錯する会話シーンは本当によかった。昔の映画って一番言いたいことを言葉にしないから観賞しがいがあるというか、見ごたえがありますね。
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イタリア映画界の巨匠フェデリコ・フェリーニ初期の部類に属する名作。
BRUTUSの「泣ける映画」でも第1位だったので、見てみたかった作品。
頭の弱いジェルソミーナと、そんな彼女をお金で買った大道芸人ザンパノとの人生の物語。
虐げられてもザンパノを慕うジェルソミーナ。しかし、ザンパノが青年を殺してしまったことから、事態は変わっていく…。
美しい心をもつジェルソミーナは何度も夫を信じ、その度に裏切られる。
ベネチア映画祭ではサンマルコ獅子賞に輝いた。アカデミー外国語映画賞受賞作。
映画はモノクロで、日本で始めて公開されたイタリア映画だそう。
演技も映像も音楽も、どれもシンプルなのに、シンプルだからこそ、映画の主題がグッと胸にせまってくる。
人はどんな道を歩んでいくのかー。
ジェルソミーナが純粋すぎて、汚れた自分の惨めさが際立つようで、見ていて痛かった。
ザンパノもどうしようもないやつだったけれど、苛立ちのなかで、どうすればいいのかわからなかったんだろうな。
きっとジェルソミーナに優しくしたかったのに。そうすることでザンパノ自身が救われる部分もあっただろうに。
けっきょくそんな自分をもてあまして、そんな自分に耐え切れなくなって、ザンパノはジェルソミーナを捨てていってしまう。
そして数年後、彼女が死んでしまったことを知る。泣き崩れるザンパノ。
後悔とか反省とか、そんな単純な言葉じゃない溢れる感情に押しつぶされてしまうよ。
どうしていいかわからない感情が全編を覆っていて、単純な感動ではない感情が溢れている作品。
大道芸人と白痴という設定は、現代では無理だろうな。
ジェルソミーナというイタリア語の響きは、まるで悲しい歌を歌っているみたい。
はぁ。よい作品でした。 -
バンクーバーオリンピック銅メダリスト、
高橋大輔選手のフリー演技で一躍有名に。
イタ語の勉強にもなるかなと観始める。
あ~、さすがイタリア映画。
辛いわ~重いわ~苦しいわ~切ないわ~