- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4907953027787
感想・レビュー・書評
-
【ストーリー】 (Amazonより)
ワシントンのフィットネスセンターで働くチャドとリンダが更衣室で拾った1枚のCD-ROMには、CIAの機密情報が書き込まれていた。その頃、元CIA諜報員のオズボーンは、自分が機密情報を紛失したと知って狼狽し・・・。オズボーンの妻ケイティは、夫の危機に気づくこともなく、財務省連邦保安官ハリーと不倫生活を満喫中。さらにハリーは、出会い系サイトで意気投合したリンダとも関係を重ねていた。そんな5人が・・・。
一枚のディスクが発端となり、幼稚な企みが不運の連鎖を呼び、やがて事態は誰の手にも負えぬまま様々な人々を巻き込み、予想だにできない衝撃の結末へと転がっていくー。前代未聞のクライム・コメディ。この結末、見破れるか?!
とても面白かったです。
ちょっとしたボタンのかけ違いで大事になっていく様が面白いです。
ジョージ・クルーニーが慌てて階段から転げ落ちていくシーンは笑ってしまった!笑!
ブラッド・ピッドの結末も馬鹿げています。
ラストのCIAの長官の一言が ホントそれ!と思ってしまいました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
くだらんなぁ。CIAの機密文書をおさめたCDかと思ったら元職員のただの自伝だったり、美容整形代を稼ぐためにCDをロシア大使館に持ち込んだりと、シュールな展開が続いた挙句に、バタバタと殺されてしまう人たち。
好感の持てる人物は皆無だし、何のためにいるのなどかよくわからないキャスト(ジョージ・クルーニー)いる中、ブラッド・ピットが演じる、頭の弱いスポーツジムの職員がかなり面白かったです。本作で愛すべき唯一のキャラでした。 -
ジョージ・クルーニーやブラッド・ピットが出ている割には、おバカになり切ることもできず。
なんだかガチャガチャしているうちに終わった群像劇でした。
中年後期のオバさんが全身整形と出会い系サイトにのめり込む情熱も愚かだし、あちこちで不倫していたり、仕事で評価されなくて辞めちゃったり、勘違いから国家機関にも迷惑をかけるとか、とにかく愚かな人々の群像劇なんだけど、面白くないんだよね。
ツボが合う人には面白いのかな。
ただ、脳筋バカなお兄ちゃんを演じさせたら、この頃のブラピは最強だったわな。 -
コーエン兄弟の作品を初めて観た。しかも、クッソくだらない映画。(そういう映画なので、けなしている訳ではない)
すれ違いシチュエーション・サスペンス・コメディなので、ストーリーは割と面白く作られていますが、登場人物が全員しょ~もない。w
ラストに諜報部高官に「得るものは何もない、振り回されてもうこりごりだ」と言わせて終わるのが、この映画の全てでしょう。よく出来てる。w
他では観れないほどダサいジョージ・クルーニーとブラピを観るだけでも価値があるかも?よく二人ともここまでやったものです。w -
コーエン兄弟の作品には、シニカルでオフビートなコメディと、犯罪がらみのシリアスなサスペンスの2系統がある。カンヌ・グランプリやアカデミー賞を得るなど評価が高いのはシリアス路線の作品(『ファーゴ』『バートン・フィンク』『ノーカントリー』など)だが、私はコメディ作品のほうを偏愛している。
今回の『バーン・アフター・リーディング』は「スパイ映画をパロったおバカなコメディ」だと聞いていたので、大いに期待して観た。
そういえば、イアン・フレミングの短編に『読後焼却すべし』というのがあったなあ(007シリーズの1作『ユア・アイズ・オンリー』の原作に使用されている)。もっとも、この映画はフレミング作品とは無関係だけど。
期待したのだが、うーん……。イマイチ。コーエン兄弟のコメディ作品でいちばんつまらない。
私は、コーエン兄弟のコメディでは『赤ちゃん泥棒』がいちばん好きで、2番目に好きなのが『オー・ブラザー!』、3番目が『未来は今』である。
この『バーン・アフター・リーディング』は、『赤ちゃん泥棒』『オー・ブラザー!』『未来は今』には遠く及ばないし、『ディボース・ショウ』や『ビッグ・リボウスキ』『レディ・キラーズ』にも負けている。
笑えないことはないのだが、爆笑にならない。観客をニヤッとさせるシニカルな笑いのみで成り立っている感じなのだ。映画としてすごく小粒。「通好みのスノッブな小品」という趣だ。
ウィキペディアから、あらすじをコピペ。
《アルコール依存症が原因でCIAを解雇されたアナリストのオズボーン・コックス。彼は失職後にCIAでの出来事を綴った回顧録の執筆を開始するが、ひょんなことからそのデータが入ったディスクをスポーツジムの職員であるチャド・フェルドハイマーとリンダ・リツキが手に入れる。
チャドとリンダは回顧録をCIAの機密情報と思い込み、オズボーンからディスクと引き換えに金をゆすり取ろうとする。しかし短気なオズボーンとの交渉は失敗に終わり、リンダはディスクをロシア大使館に持ち込む。(後略)》
うーん、すごく面白くなりそうな話なのになあ。
よく似た骨子の物語として、ジョン・ル・カレのスパイ小説『パナマの仕立屋』を映画化した『テイラー・オブ・パナマ』が挙げられる。
『テイラー・オブ・パナマ』は、主人公のスパイがウソの情報を積み重ねてデッチ上げた「国際的謀略」(=パナマ運河を他国に金で売り飛ばす計画が水面下で進行している、というもの)が、やがてひとり歩きを始めてほんとうに米軍を動かしてしまう、という壮大なホラ話であった。
いっぽうこちらは、一般人がただの回顧録の下書きを機密情報と思い込んだことが発端となり、周囲を大混乱に巻き込んでいくというホラ話。ベクトルは逆だが、アイデアが似通っている。
いかにもスパイ・サスペンス風の重々しい音楽が多用されたり、古いスパイ映画を真似た演出が頻出したり……。表層だけシリアスな雰囲気のなかで、登場人物たちが次々とおバカな行動をくり広げる。そのギャップがおかしい。
特筆すべきは、バカ揃いの登場人物の中でも飛びきりのバカを演じるブラッド・ピットの、メーター振り切った感じのバカ演技。そして、それと拮抗するのが、「コーエン組」フランシス・マクドーマンドの、これまた強烈なバカ女演技。この2人が映画をさらっている。
ほかにもジョージ・クルーニーやジョン・マルコヴィッチという大物が出てくるのだが、ピット&マクドーマンドのハイテンション演技の前に、すっかりかすんでしまった印象。
ブラッド・ピットの突き抜けたバカっぷりを堪能したい方は、ぜひ。ただし、くどいようだが映画としてはイマイチである。 -
国家機密と一市民が数奇な縁で出会う娯楽映画。ブラッドピットの役柄は面白い。
-
レンタルで観ました。面白かったです。
とってもブラックな笑いがありました。
登場人物たちの状況がどんどん悪くなって、でも訳が分からなくて…
軽いブラピが好きです。ストーリーからの退場の仕方が強烈。
そしてティルダ様は冷たい美女感がとても良かったです。
もうちょっと長くなると弛みそうでしたが、ぴったりな長さと軽さでした。 -
ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット・・・というキャスティングと、CIAの機密情報を偶然手に入れた一般市民が・・・という粗筋から、オーシャンズ11的な世界を想像して観始めたらとんだ勘違いであった。コメディという言葉では表しきれない、おバカ・ムービーとでも言いたい作品である。勘違いに次ぐ勘違いから来るドタバタ劇とバカに徹した出演者の演技を観て、オースティン・パワーズに代表されるようなアメリカ的バカを楽しむ映画であり、そう思って観ればコーエン兄弟のテンポとブラックユーモアに富んだ脚本・演出は見事と言う他ない。嫌いで無ければどうぞ、という類の1本。