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- / ISBN・EAN: 4988126207434
感想・レビュー・書評
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嫁さんがレンタルしてきていた「伊坂幸太郎」原作作品の『重力ピエロ』を観ました。
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切なくも感動的な一家族の絆を、独特のスタイリッシュな文体で軽やかに綴った人気作家「伊坂幸太郎」の同名ミステリーを実写映画化。
仙台を舞台に、連続放火事件とその現場で見つかるグラフィティアートの謎を追う兄弟が、やがて家族にまつわる哀しい過去と向き合っていくさまを、家族の愛を軸に軽妙かつエモーショナルに描く。
「泉水」と「春」は、優しい父と今は亡き美しい母の愛情に包まれて育った仲の良い兄弟。
兄の「泉水」は遺伝子の研究をする大学院生。
一方、街中で落書き消しの仕事をしている弟の「春」。
彼らが暮らす仙台市内は、頻発する連続放火事件に揺れていた。
あるとき「春」は、放火現場の近くに必ず謎のグラフィティアートが描かれていることに気づく。
事件との繋がりを直感した「春」は、「泉水」を誘って夜の街で張り込みを開始するが…。
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「伊坂幸太郎」作品を初めて読んだのが『重力ピエロ』。
昨年の10月に読んだので、既に細かいところは覚えていないのですが、、、
映画を観て、何か違和感があると言うか、原作の世界観や雰囲気を十分に表現できているとは言い難いなぁ… という印象を受けました。
こんなシーンあったなぁ… と感じる部分もあり、原作のエッセンスというか雰囲気を部分的には表現できていているとは思うのですが、、、
原作との設定の違いや、思い入れのあるシーンや登場人物、台詞が削られたりしているところが、違和感を感じさせるのかもしれません。
「岡田将生」が演じた「春」役は結構気に入っていて好印象なのですが、原作を読んでいるだけに、どうしても違和感が拭えない作品でしたね。
そんな感じで原作とのギャップはありますが、、、
映画としては決して悪くない… というか映画単体で評価したら良い作品だと思います。
特に原作でも印象深いオープニングとエンディングの「春が二階から落ちてきた。」のシーンは、映像表現が非常に美しくて良かったし、切ない音楽とも巧く合っていて、象徴的なシーンに仕上がっていましたね。
終盤の家族でサーカスを観に行っているシーンも印象的。
原作のことは忘れ、映画だけ観ることができれば、もっと良い評価ができたと思います。
あと、主題歌の"Sometimes"は良かったですねぇ。
特典映像で日本語歌詞のPVが収録されていましたが、エンドロールで流れる英語歌詞の方が曲のイメージに合っていて良かった。
「S.R.S」というバンドの曲みたいなので、今度、チェックしてみよう。
私の元愛車「シトロエン2CV」が「鈴木京香」演じる「奥野梨江子」の愛車として登場していました。
懐かしいなぁ。また乗りたいなぁ。
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監督: 森淳一
プロデューサー: 荒木美也子
守屋圭一郎
エグゼクティブプロデューサー: 豊島雅郎
企画: 相沢友子
原作: 伊坂幸太郎
『重力ピエロ』(新潮社刊)
脚本: 相沢友子
撮影: 林淳一郎
美術: 花谷秀文
編集: 三條知生
音楽: 渡辺善太郎
音楽プロデューサー: 安井輝
主題歌: S.R.S
『Sometimes』
VFXスーパーバイザー: 立石勝
スクリプター: 皆川悦子
照明: 中村裕樹
装飾: 山下順弘
録音: 藤本賢一
助監督: 安達耕平
出演:
加瀬亮 奥野泉水
岡田将生 奥野春
小日向文世 奥野正志
吉高由里子 夏子
岡田義徳 山内
渡部篤郎 葛城由紀夫
鈴木京香 奥野梨江子詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
物語の展開の仕方が伊坂幸太郎作品ですが、ラストのカタルシスは他の伊坂作品よりは弱いかな。
割とさらっとした描き方の映画ですが、実は物凄く絶望を含んだ物語なんじゃないかというのが個人的な感想です。
「春が落ちてきた」んです。「重力なんて消せる」訳ではないんです。道化が舞台から去るには「落ちる」しかないんです。彼らの愛が物語の残酷な事実を受け入れてしまうと、それは渡部篤郎が怪演した悪の言い分を認めてしまうことになるので、彼らは「落ちる」ことを選択するしかなかったのです。だから、「春は落ちてきた」んです。「落ちた」からこそ、「重力なんて消せる」という言葉が逆説として希望になるのです。
加瀬亮のキャラが好きです。SPECの瀬文が好きすぎるのですが、本作の加瀬さんも好きになりました。
吉高由里子の演じ方が完璧です。あのキャラは確かにあの動き方をします。人とは目を合わせません。
こうして振り返ると色々詰め込まれているのに、きれいに作品としてまとまっていることに驚きました。 -
別途
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主人公の俳優二人ともルックスタイプ
繊細そうな細身の青年って尊い -
面白かったと いう軽々しい感想を口にするのが躊躇われるけれど 胸の奥に届き 揺さぶられる作品
何度も観て そのたびに好きだと感じてきた
今回 何度目の鑑賞になるのかなぁ
やっぱり好きな映画でした -
事前情報入れずに見たので、観ている中でこんな話なのかーと思いつつ鑑賞。
三浦綾子の氷点と同じ、原罪がテーマに感じた。
自分ならどういう感情が芽生えるだろう、どこに希望を見出せるのだろう、いや、希望なんてもてやしないんじゃないか、いろいろ事を考えた。
春のもろさと泉の愛情深さ、良い味出してる夏さん、みんな愛おしいキャラクターだった。 -
伊坂幸太郎さん原作の映画で一番良かったです。
なんとか2時間にきれいに納めてくれました。
お母さんがイメージとかなり違いましたが。。 -
なんだか冴えない遺伝子研究員の兄。
爽やかイケメンの高校生の弟。
どこかすっとぼけた役場勤務の父。
連続放火魔を追う兄弟の推理と
亡くなった母の回想シーンが交互に流れる。
なんとも言えない境遇と家族環境に
自分の身に置き換えて考えてみる。。。。
やはり、どの立場でも自我が崩壊しそうだ。
父親になることも深く考えるきっかけになった。 -
原作を読んでみたいと思えた。
弟の心情がなんとも言えない感じでグッときた -
原作小説も泣きながら読んで、映画も泣きながら観た。
わたしは登場人物たちがスマホ使ってない映画が好きだから本当にすき。(語彙力)
原作の文章が美しいから、冒頭の一言から涙がとまらない。泣きすぎる。