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- / ISBN・EAN: 4988135807113
感想・レビュー・書評
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ボギー!沢田研二が歌っていたな!
第二次大戦下のフランス領モロッコでの逃亡劇。
イングリッドバーグマンが綺麗だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ナチスドイツの跋扈するヨーロッパからアメリカに脱出しようとする人々の集まる、フランス領モロッコの都市カサブランカ。そこでバーを開く一見シニカルなアメリカ人リックの元へ脱出のための通行券を求めて反ナチ活動家とその美しい妻イルザがやってくる。リックと浅からぬ因縁を持つ彼女との、愛と大義の間で揺れる葛藤の物語。
派手な演出は少ないけれど、じっくりと自由都市の喜びと不安の混沌、そしてそこでの愛の物語を描き出していく。主人公の素直には見せない心優しさを浮き彫りにしながら迎える最後の決断。それに答える所長の真意もまた、好意が持てる。
それにしてもイルザの葛藤もわかるけど、こういう時に泣くのはやっぱり男なのよねえと。ここで黙って引ける男の格好良さなんてものも今や古典なのかもしれないが。 -
名セリフは、やっぱり的確に心に刺さる
恋してる時も傷心の時も、優しく寄り添ってくれるピアノとシャンパン
「君の瞳に乾杯」 -
10年に1回くらいこの映画を観る。観るほどに味わいが深い。これを恋愛映画という人もいるが、この映画は第二次大戦下、二股をかける人妻イルザ(イングリットバーグマン)に、ハンフリーボガード演じるリックが2度も振られて体裁を保つためにいかにカッコつけるか、という失恋映画だ。この2人より、むしろこの映画を魅力的にしているのは、ドイツの少佐を殺したリックを庇うルノー署長の友情と愛国心であり、イルザに「ねえ、あれを弾いて」と言われて弾き語りするドーリーウィルソンの『アズタイムゴーズバイ』なのだと、いつも思う。だから何度も見るくらい好きなのだ。
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ハンフリー・ボガード演じるしたたかながらも情に厚いリックの造形が最高。ロマンスはもちろん重要だが、男たちの憎さが光る映画。
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君の瞳に乾杯
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間違いなく人生で一番観てる映画。
名作。
美しい女優、かっこいい男、どの場面も絵になります。
「君の瞳に乾杯」シャンパンカクテルを世に広めた一言。
最後のシーン、署長とリックの友情がなかなか小憎らしいです。 -
1942年のアメリカ映画
主演ハンフリーボガート
イングリッドバーグマン
印象に残ったシーンは、大雨の中で読んだイルザからの手紙がどんどん滲んで消えていくところだ。あの雨と滲むインクで、リックの心と消えてしまったイルザに思いを馳せる。
あとはやはり最後、ルノー所長がカッコいい。クールだ。そこから始まる美しき友情が観ている人をニヤリとさせて爽やかにジ・エンドを迎えられる。
「君の瞳に乾杯」
今言ってもギャグにもならないフレーズだがこの映画がオリジナルだ。
書いてみたけど僕は使うことはない。 -
「マリアンヌ」と「LA LA LAND」を観に行ったら久々にまた観たくなってしまった作品。
カサブランカのリックのナイトクラブに流れるジャズピアノや賭博、タバコ、お酒、歌声が飛び交う自由な世界にも、ヴィシー政権派と反独派の戦争の小さな余波や国際問題を漂わせるオープニング。
しかしピアノ弾きサムの奏でる「時の過ぎ行くままに」が流れることによって、主人公サムの切ない過去が蘇る。
謎の女を深く愛してして忘れられないリック。
愛する男に何も伝えられず贖罪を抱えたイズラ。
愛国心に燃えた情熱的な男ラズロ。
そして主人公リックのどれも時代や社会によって壊された幸せが浮き彫りになって切ない。
ラズロの提案でドイツの軍人達が愛国歌を歌う前で、店にいたフランス人たちがラ マルセイエーズを合唱するシーンが好きだ。
愛する妻の幸せを考えて手放そうとするラズロも、悪役になって愛する女を守ろうとするリックもカッコ良すぎる。
昔観た時はなんかイズラの行動はずるい感じもしたけど、今大人になってから観るとなぜかわかってしまうから不思議。
リックの「君の瞳に乾杯」はいまだに笑ってしまうけど、ラストの飛行場で「今はいい、後になってきっと後悔する。」って言ってイズラを無理やり送り出してしまうシーンは憎すぎると思う。
アンチドイツ軍のプロパガンダ要素は強い作品だけど、そこを除けば結局はずるくて賢い女と格好つけたがる男。普遍的な形を描いていてわかりやすいラブロマンスの名作です。