映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 [DVD]

監督 : 原恵一 
出演 : 矢島晶子  ならはしみき  藤原啓治  こおろぎさとみ  関根勤 
  • バンダイビジュアル
4.41
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感想 : 102
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4934569639639

感想・レビュー・書評

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  • クレしんの劇場版で、たぶん一番評価が高いのではないかと思う作品。私は次の『戦国大合戦』しか観たことなかったです。原恵一監督の劇場版は昔から面白いと評判だったけど「クレしんの劇場版は泣ける」とか「意外と面白い」みたいな言い方をする人があまり好きではないです。

    TVシリーズだと、私は原恵一監督ではなくて本郷みつる監督がやってた頃の世代です。1992年開始だけど私の県では93年から観れるようになったので、それから96年9月のひまわりが生まれたSP回ぐらいまで。ちょうど初期の頃の、矢島晶子さんが「お〜お〜」っていうあの口調になってクレしんブームになった頃に真剣に観ていました。パリジョナ大作戦世代です(そんな世代はない)。パリジョナはレイヴ〜ジャングルとかラガテクノの名曲だと思う。

    原恵一&本郷みつるコンビだと、それ以前の『エスパー魔美』に受けた影響の方が大きいのかもしれない。『魔美』の最後の方、第117話『恋愛のススメ』がかなり印象的で、私がSFを読みたいと思ったきっかけのひとつ。のちに知ったのは、この回が本郷みつる監督が作ったオリジナルであること。
    本郷みつる監督のweb連載もだいぶ前に読んでいて、だから原監督よりも本郷監督に受けた影響の方が大きいのです。

    前置きが長くなったけど、『モーレツ!オトナ帝国』の作品自体は良かったです。もしかしたら観たことあったかもしれない。
    オトナがノスタルジーのユートピア幻想の中に生きてしまったことで、コドモにとってはそれがディストピアになってしまう…「オトナになるってどういうことなんだろう?」という、深いテーマ性を持った作品です。
    また、革命を起こす側が弾圧する為政者側になってしまうという価値観の逆転も感じられて興味深い。

    近い感じで連想する作品だと、宮崎駿の『ハウルの動く城』よりも良い(『千と千尋』『ポニョ』などあの一連のシリーズ)。それから『20世紀少年』、劇場版は論外だけどそれより良い(原作の方を最後まで読んだかもはや記憶にない)。

    ただ、笑いのシーンがしつこくて微妙だったのと(もう20年近くも前の作品だけどね)、原監督の「泣かせてやろう」みたいな演出があまり好きになれず……。

    ラジオからうっすらと『モスラ対ゴジラ』の曲が流れるのは良かったです。

    ついでに、クレしんって主線がロットリングで描いたような一定の線だし、隙間がないから、デジタル作画にはすごく向いてる作品なんじゃないかなと思いました。この頃がデジタルかアナログかはちょっとわからないけど。『けいおん!』を観た時にクレしんっぽさがすごくあったけど、京アニも参加しているから、私みたいな素人でもわかりやすい。

    私が好きなキャラはやっぱりみさえとボーちゃんとシロ!みさえのギャグシーンで絶対笑ってしまう。
    まつざか先生と上尾先生はもっと活躍して欲しかった。それと、銀ちゃんがまだご存命の頃ですね。しんちゃんの声も矢島さんではなくなってしまったけど……という、新たなノスタルジーを感じてしまう作品でした。

  • 子どもの頃、大人にすごく憧れてた。
    お母さんの化粧台から勝手に口紅を拝借し、ハンドバッグを持って、下駄箱にあるヒールを履き、ワイングラスでブドウジュースを飲んでみる。(そして、ワイングラスを割ってしまって怒られる。)
    大人は夜更かしができて、次の日ちょっと寝不足気味でも、平気。
    「大人になりたい」って、いつも思ってた。

    28歳。年齢的には大人だと思う。
    でも、口紅は似合わないから使わないし、ハンドバッグは手が自由に使えないからリュックが好きだし、ヒールじゃうまく歩けないから一年中スニーカーはいてるし、ワインは飲めない。(日本酒が好き。)
    夜更かしも苦手。子どもに夜中起こされて寝不足の日は、不機嫌を撒き散らす。

    大人への憧れはいつの間にか、「子どもっていいな。」に変わってた。

    子どもの頃から年齢と体重と肌のツヤと体力以外、何も変わってない私だけど、大きな変化がひとつある。
    結婚して、子どもが生まれた。

    いつまでも子どもな私だけど、この子達が社会に出ても困らないように大きくするという役割がある。
    子どもっていいなー、なんて、思ってばっかじゃダメだよね。

    大人になるって、自分よりも大切な人が増えていくことなのかな。

  • 「家族は大切だ」「未来を生きよう」という映画だから泣けるのではなくて、あくまで「過去は失わなくてはならない」という残酷なメッセージがあるから、あんなにも切なくて胸がつぶれそうになるのだと思う。
    昭和を生きたことのない私ですら「懐かしくて気が狂いそう」になって怖かった。
    走れ、走れ、と願いながら観るラストシーン。

  • ツッコミどころ満載。だからこそ笑えて、でも泣ける。

    昭和の時代を知らない自分が、懐かしく切ないメロディーに心惹かれる。
    こんな時代を体験してみたかったなぁと思う。

    お気に入りの場面は、しんのすけたちがバスを運転するところ。笑える。
    泣けるところは何と言ってもひろしの回想シーンかなぁ。あの音楽と、言葉もなくただひろしの回想が続くとこはなんかすごく心に響く。
    もちろんしんのすけが最後階段を駆け上がってくところも感動なんだけど。

    なんか今の生活に疲れたなー、と思った時に見返したくなる作品だと思います。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「疲れたなー、と思った時に」
      そうなんだ、、、元気が出るって良いナ(観ようと思いつつ果たせてません)。。。
      「疲れたなー、と思った時に」
      そうなんだ、、、元気が出るって良いナ(観ようと思いつつ果たせてません)。。。
      2013/08/26
  • これはずるいよってくらいに心に響く。
    しんちゃんが頑張るシーンがすごい評価高いんだけど、個人的にはヒロシが最強。
    あの名言も夢の中の回想も、ただただ素晴らしい。
    泣けて笑えて合掌。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      川崎和男が「クレヨンしんちゃん」を絶賛しているので、いつか観なきゃ!と思っているのですが、未だ観たコトがない、、、どれが一番お薦めかな?
      川崎和男が「クレヨンしんちゃん」を絶賛しているので、いつか観なきゃ!と思っているのですが、未だ観たコトがない、、、どれが一番お薦めかな?
      2012/06/15
    • ドラ子さん
      やはり劇しんの中で一番評価も高いですので『オトナ帝国』をお薦めしますね。それ以外ですと『夕陽のカスカベボーイズ』『ブタのヒヅメ大作戦』『戦国...
      やはり劇しんの中で一番評価も高いですので『オトナ帝国』をお薦めしますね。それ以外ですと『夕陽のカスカベボーイズ』『ブタのヒヅメ大作戦』『戦国大合戦』が個人的には非常に好きです。ぜひ一度ご鑑賞ください^^ コメントありがとうございました。
      2012/06/15
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「『オトナ帝国』をお薦めしますね。」
      有難うございます。
      「クレヨンしんちゃん」は図書館で借りられるので、教えて貰ったのをゆっくり借ります。...
      「『オトナ帝国』をお薦めしますね。」
      有難うございます。
      「クレヨンしんちゃん」は図書館で借りられるので、教えて貰ったのをゆっくり借ります。。。
      2012/06/18
  • 2019年10月13日鑑賞。大人たちを「懐かしいあの時代の思い出」に浸らせようとする組織に占拠される春日部、しんのすけたちは街を救うべく奮闘するが…。Amazonプライムにて鑑賞。クレしん映画の中でも評価の高い1作だが、なるほどギャグありアクションあり感動ありでレベル高い。子供の頃の思い出に浸るひろしとみさえがその後の日々を思い出すために「匂い」がきっかけになるのだが、マドレーヌを焼いた香りなどではなくお約束の「あれ」の匂いになるというあたり、笑って泣かせる実にうまい演出だと思う。ひろしの回想シーンもグッと来る。

  • 恥ずかしながら、初めて観ました。

    とっっっってもおもしろかった!
    原恵一さんの代表作ということで。
    カラフルはあまり面白いと思えなくて、でも『はじまりの道』のタマフル ムービーウォッチメンで観るべき!って宇田丸さんが言ってたので、風邪で休んでいる時に鑑賞。

    アニメならではの無茶と、野原一家という特性を最大限に生かした作品。

    なんと言っても、両親に他人のように扱われる 悲しみの表情を浮かべるしんちゃんが、ひまわりを背負って、父 ひろしを元の父親に戻すシーン。
    父親という人格にも、しんちゃんと同じような時代があって、いろんな人に出会っては別れて、時代を生きて、現在がある。という追憶のシーンは、涙なしには観れないのでは。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「悲しみの表情を浮かべるしんちゃん」
      よく知らないのですが、しんちゃんには似合わない感じ。
      「クレヨンしんちゃん」と言えば、下品なマンガ(ア...
      「悲しみの表情を浮かべるしんちゃん」
      よく知らないのですが、しんちゃんには似合わない感じ。
      「クレヨンしんちゃん」と言えば、下品なマンガ(アニメ)として有名でしたが、川崎和男が絶賛したので観たいと思っているのですが(と何年前から言ってるか?)
      2013/08/06
  • 未来か過去か
    ジョンとヨーコw
    たまひゅん

    シロが忠犬すぎる
    みさえひろしが子どもになったときにひまわりをおんぶして幼稚園に向かうしんちゃんがかっこよかった

  • 映画史に残る名作

  • 一番好きなシリーズ。ひろしの回想シーンには泣かされた。

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