戦火の馬 DVD+ブルーレイセット [Blu-ray]

監督 : スティーブン・スピルバーグ 
出演 : エミリー・ワトソン  デヴィッド・シューリス  ピーター・ミュラン  ニエル・アレストリュプ  トム・ヒドルストン 
  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
3.80
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  • (4)
本棚登録 : 348
感想 : 80
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4959241713681

感想・レビュー・書評

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  • WOWOW/アメリカ/2011年/スティーヴン・スピルバーグ監督/ジェレミー・アーヴァイン出演

    冒頭のあらくれ馬を高値で買って、ジョーイという名前をつけて飼育するあたりから傑作の予感。タイトルからしてこれは面白なるだろうなと思う。自然に話に入っていける。馬の人間の交流、悪徳業者の鼻をあかすなどかなりベタな展開だけどあまりイヤではない。ベタな展開が受け入れられるというのは製作者の技量が高いのだ。

    話がこちらの想定を超えて二点三点する。戦争にとられてしまうのは分かる。ここでなんとトム・ヒドルストンとベネディクト・カンバーバッチが登場。なんと豪華な。ここでも競争してジョーイが勝つというベタな展開を続ける。しかし、ここで新しい飼い主のトム・ヒドルストンは戦士、馬はドイツの手に。さらに盗まれてしまうが、その男はつかまり射殺されて、また飼い主が変更。祖父と少女のものになる。ここで静かなに暮らすのかと思ったら、またドイツ兵の手に。なんと目まぐるしい。逃走するが、今度は有刺鉄線だらけになる。最後、家に帰ってくることになるのだろうとは読めるのだが、ストーリーをなめていたが、こんなことは全く想定できないので、製作者の思うつぼだ。最初の飼い主の男は目が見えなくなるというのも意外な展開の一つだ。

    口笛がきっかけになるというのは読めていたが、さらに競売にかけられるなど、ドラマチックな展開が続く。口笛もそうだが、障害物はダメという件が2回出てきて、最後戦車を飛び越えるとか、伏線とその回収も見事だ。

    後で監督が、スティーヴン・スピルバーグと知る。なるほどなぁ。道理でうまいはずだ。豪華キャストが出てくるのもその関係なんだろう。改めて感心する。

    キネ旬ベストテン2012 7位

  • イギリスの田舎の風景ってどうして惹きつけられるんでしょうね。アメリカとはまた違う自然の良さがある。
    誇りというものをテーマにした作品なのかな。ちょっと綺麗すぎる描写もあった気がするけど、まさに戦火を駆け抜けた馬の物語だった。

    あの父親の背中を見て育ったとは思えないほどアルバートがいい子すぎた。デヴィッド・シューリスがまさかの嫌味な村長役。それにもめげず諦めなかったアルバートとジョーイはまさに主人公の鑑。
    戦争中に犠牲になるのは人だけではないと知っていたはずなのに、この映画を観て初めてそれを理解した。辛い。

    トム・ヒドルストンってやっぱり高貴な役がとても似合う。でもあんな綺麗な軍人いねーよ…ベネさんでさえ髭生やしてんのに!二人ともあっという間に退場してしまって残念。
    ジョーイと一緒に数奇な運命を辿る黒い馬のトップソーンとの友情も必見。2頭が鼻先でちゅっちゅしてる姿が愛おしい。それだけに人と馬の別れよりもジョーイとトップソーンの死別の方がずっと辛かった。

    戦争映画あるあるかもしれないけれど、ドイツって本当に憎たらしく描かれてるよなぁ。集団で描かれると本当に憎悪が沸いてくる。
    でも有刺鉄線が絡んだジョーイを助けに来たドイツ兵もいたわけで、戦争中だろうが個人で交流する分には敵も味方も関係ないよね。ジョーイを処分しろと上司に言われてコリンがかばったのもペーターとの短い交流があったからこそなんじゃないかな。

    戦争映画だけど軍をメインにした話ではないし、あくまで馬の視点で物語が進んでいくから暗くなりすぎなかったと思う。
    ドイツ兵に逃げろと言われて戦場を駆け巡るジョーイがとても美しかった。だけどやっぱりアルバートと一緒に田舎の風景を歩くジョーイの方がほっとする。最後の夕焼けのシーンが本当にきれいだった。
    ダメダメな描写が多かったテッドだけど、最後の最後に自分の三角旗を見てきっと誇りに思えたんじゃないだろうか。

    子どもの教育課題とかに良さそうな話じゃないかな。戦争映画としてはいまいちだけど、戦争がどんなものか、人以外の命の重さとか、色々考えさせられると思う。

  • 戦争を描きつつ、どちらが悪いというものでなく双方の狂気を馬の目を通して見せる作品。これを児童書として出版したのがすごい。原作、舞台、映画、全部見て一番好きなのが映画版。よく訓練された馬たちでCGは3秒しか使っていないとか。ジョーイ役の馬のメイン(複数の馬が演じました)はシービスケットと同じ馬です。舞台版で主演を張っていたロバート・エムズが憎まれ役をやっているのがちょっとおもしろかった。

  • スピルバーグの膨大な作品群の中でも、異色とされる本作。描かれる戦争は第一次大戦であり、動物が主人公である。
    しかし、この作品は、「戦争映画」という側面が前面に出ている。
    戦争の始まりと終わりだけが、鐘の音で表され、どちらが勝ったのかは重視されない。もちろん当時の軍服が再現されていると思うが、この作品を観る子どもには、誰がイギリス人でドイツ人かはどうでもいいことだろう。
    セリフで語らず、映像で見せるからこそ、子ども達の心に残るのである。

  • この馬の持つ引きの強さたるや(笑)好きな俳優が数名出ていたので観たのですが、そんなことよりも馬が主役で。戦場のシーンや、馬が駆け回るところが見所なのかな。ガチョウの演技がお気に入りです。音楽も「ザ映画たる古き良き~」な感じです。

  • BSプレミアムで録画視聴。字幕版。
    少し観るまでに期待が膨らみ過ぎた感もあり…。話に少しご都合に感じたり、これは必要な展開…?と疑問に思う部分もあったりしました。
    また戦争の話なので仕方ないのですが軍隊や軍人、戦争そのものの理不尽さへの不快感も強く、なにより馬の傷付く姿は耐え難いものがありました。
    ただ後半はやはり胸に響く展開もあり、感動する面も多々ありました。
    トム・ヒドルストン演じる大尉が誰に対しても真摯で非常に素敵だったのが印象的でした。

  • 馬とこうやって心を通わせられたらなあ

  • 安定のスピルバーグ。
    泣かすのがうまい。がよく考えると内容が浅い。
    馬が主人公であって、人間は掘り下げないのね。

  • 映画館で観て泣き、BDでも泣き。馬主体の映画を観るのは初めてでしたが、想像以上に感情移入できました。

  • 馬の感情がもはや人間みたいに豊かだった。
    ダートムアがアルバートの故郷の舞台だったみたいで(SHERLOCKでも使われてた)、すごく綺麗な所で映像が美しかった。
    色んなひとの思いが詰め込まれてて、思い返せば長いけど観てたら一瞬。

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