トライアングル [DVD]

監督 : クリストファー・スミス 
出演 : メリッサ・ジョージ  マイケル・ドーマン  レイチェル・カーパニ 
  • アミューズソフトエンタテインメント
3.31
  • (15)
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  • (17)
  • (3)
本棚登録 : 239
感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4527427649392

感想・レビュー・書評

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  • ループもののホラーです。
    あるシチュエーションにはまり込んだ主人公が、
    延々、同じシチュエーションを繰り返してしまう、という。


    自閉症の息子を持つ主人公が、
    一日、息子から離れ、友人たちと、ヨットでクルージングに出ます。
    しかし、嵐に巻き込まれ、遭難。
    そこに現れた豪華客船。
    この客船に乗り込んだところから、ループが始まります。


    以下、ものっそネタバレなので、ご注意下さい。



    その客船には、すでに主人公自身が乗っていて、
    彼らを次々殺していくんですね。
    条件は・・・
    ・助かりたければ、全員を殺さなければならない
    ・全員を殺すと、ループが始動し、あらたな「彼ら(主人公と友人たち)」が乗り込んでくる


    すでにループは何度も何度も繰り返されているようで、
    ある場所には、同一人物の死体の山が築かれています。


    映画の中で最初に乗り込んできた主人公は、
    自分を襲ってきた自分自身を海に突き落としているのですが、
    幾度目かのループの時、その突き落とされる側に回ります。


    そこで、自宅へと駆けつけます。
    そこで繰り広げられていたのは・・・
    ヨットハーバーに来る直前に繰り広げられていていた光景。
    自閉症の息子を怒鳴る、自分自身。
    主人公は、息子を叱る自分を殺します。
    そうして、今までの自分の息子への態度を悔いて、
    「もう怒らないママになるから」と、
    死んだ自分をトランクに、息子を助手席に乗せて車を走らせます。


    ・・・が。
    途中、事故にあい、二人とも死んでしまいます。


    死んだ息子を見つめるのは・・・
    そう、もう一人の自分です。
    彼女はタクシーに乗り、ヨットハーバーへ。
    また、ループが始まるのです。


    この映画、船から脱出できないシーンが多いですので、
    そこがメインかと思って最初は見ていますが、
    実際には、息子が死んでしまうループを繰り返してしまう話なんです。
    彼女は、自分が船から脱出して助かりたいんじゃない。
    息子を助けたいんです。


    が、それは何度も何度も失敗している。
    それは、何十体と積み重なった死体の山が証明している。


    彼女はね・・・
    これからも、そのループから抜けられないんじゃないかと思います。
    というのも、彼女は、自閉症の息子を怒鳴る、
    「ダメな母親」の自分を殺す。
    今度こそ、「いい母親」になりたい。
    けれど結局、「ダメな自分」の死体を運ぶ車中、
    息子に対して癇癪を起こして、その時に事故にあってしまうんです。
    つまり、息子に対する愛情の示し方を変えないと抜けられないループなんですよ。
    でも彼女はそれに気づけない。


    なんだか、切ない話でした。

  • あんまり何の期待もせずに見始めたのですが、これはホラーというよりは一種のタイムトラベルものなんだと気がついてからがめちゃくちゃ面白くなります。

    こういうタイムパラドックスを扱ったものは過去にも名作が多いのですが、これは脚本がむちゃくちゃよく出来ていて、近年、出色のものではないかと思うのです。とにかく二重、三重どころか五重、六重、七重と気が遠くなるほどの入れ子構造になっているのです。

    しかも冒頭で観客誰もが感じる「変な感じ」が最後の最後になってすべて解消されるというあたりは、まるで手品を見ているかのごときテクニックです。

    もちろん、ホラーっていうか超常現象ものなんで、一般受けはしないかもしれないですが、これはだんだん口コミで広がりそうな気がします。

  • CSムービープラス無料録画>シチュエーション・スリラー。
    何だろ?この感じだとOP~ENDまで延々と無限ループが続く感じ(;´∀`)。。終わりが見えない。
    始めから彼女:主人公の様子がおかしいので夢オチなのか?と思ったんだけど、そうでもなかった。。
    マイティ・ソー(クリヘム)の弟、リアム・ヘムズワースが出演。解んなかった。。ガタイの良いwゴリマッチョの居候,ヴィクター役。

  • 再鑑賞。
    ループものにしてはよく出来た作品で楽しめるのですが、途中腑に落ちない所が何か所かあるのでそこが残念。
    今回久しぶりに観たことで自分なりに納得のいく答えが出るかな?と思いましたが出ませんでした。
    あと前回観た時は気付きませんでしたが、リアム・ヘムズワースさんが出ていてびっくり。
    五厘刈り?姿がとても似合ってました。

  • 緻密に練られていることが伝わってくる構成がすごい。ロケットペンダントが大量に落ちているシーン、死体置き場、鳥の死骸だらけの波打ち際は視覚的に気持ち悪くてゾッとした。主演は極限状態やバトルシーンになると凄く綺麗にみえる不思議な女優さん(通常時はそれほどでもない)。
    この監督と女優さんが関わっている映画は他のものも見てみたい。

  • イミフ

  • どこまでも抜け出せないループ地獄!

    ひどく不条理な映画で最初から最後までハラハラしっ放しだった。
    遺体が重なるシーンは鳥肌モノ。ラストのオチはすごく好きです。

    何を言ってもネタバレになりそう、再度鑑賞したくなる映画でした。

  • なんだかスッキリしない(よくある)終わり方。
    ループを防ごうとするのも、息子との関係をやり直したいという気持ちも分かるけど…。
    ところで実際はどこからループが始まっているのでしょうね。

  • よくできました。的なループもの。無間地獄だね。罪状は、けしからん胸元で男をたぶらかしてることだと思う(笑)。

    死体が1か所に溜まっていくというのは???あの調子で蓄積していったら、死体で溢れてしまうし、個々の死体が物理的に別々の空間を占有しているのが、時間の線形性を無視してるような。

    あらすじから想像してたのとは全然違った。よく作りこまれていて、見たほうがいい。

  • 面白い。怖い。
    暗い。爽やかさは皆無。よく考えられた、よくできたループ物。

    時系列

    ジェスが息子を虐待する
    息子を車に乗せてヨット乗り場へ向かう
    交通事故で息子と共に命を落とす
    死にながら息子を虐待し続け、死なせてしまったことを後悔する(成仏できない)
    天使(?)がやってきて車に乗せようかときかれ、ヨットハーバーへと答え、乗せてもらう
    一人でヨット(トライアングル号)に乗る
    「変な女」と言われつつ乗る
    疲れてベッドで眠る
    眠っているうちに息子を死なせた記憶を失う
    目を覚ましてセーリングを楽しむ
    嵐に遭う
    大型船を見つけて乗り込む
    あれこれでヨットメンバーを死なせてしまう
    「全員を殺せばまたやってくる」と学び、「みんなを殺してみんなを助けて私も家に帰る」と決める
    なんやかんや殺されて海に落ちる
    (時間が戻る)
    家に帰る
    息子に会う。昔の自分を殺す
    「虐待していた過去の私は殺した。もう新しい自分になれた」と思う
    あわせて、
    「家に帰れば死んだはずの息子に会える」と学ぶ
    車に乗ってハトにぶつかる
    事故って息子を死なせる
    ヨットハーバーに行く
    船に乗る、記憶を失う、嵐に遭い大型船に乗る
    デジャヴを感じる
    「みんなを殺して家に帰れば息子に会える」と信じてみんなを殺す
    なんやかや殺されて海に落ちる
    (時間が戻る)
    家に戻る
    …繰り返し。

    子供を虐待して死なせた罪悪感から、成仏できず、永久子罰を受け続けるシーシュポス。

    「みんなを殺すのをやめる」「過去の自分を殺すことはやめる」「ハーバーにいかずに罪を償う」などの行動をとれば(自己中心的な思考をやめれば)このループを抜け出せるのだが、できない。

    そうして、客船には死体が増え、ネックレスが増え、ハトの死体は増え、半永久的に繰り返される

    そんな映画。

    「シアターに行け」の鏡の下には死体がないと行けない気はするが。
    次はあるのかな?

    地上→トライアングル号→アイオロス号のトライアングル?

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