慟哭 (創元推理文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • つい最近の2時間ドラマで尾野真千子さんが演じていた作品…きっかけのドラマの名前を失念しました…がきっかけで貫井徳郎さんを知り、たくさん著作があるようなので一作目から読んでみようと読みました。
    時間設定がすぐにわからず、主人公が入れ替わっていると思っていました。
    最後まで読み終わったとき、主人公の慟哭が聞こえた気がしました。

  • 誘拐事件と宗教にのめり込んでいく男の物語が、徐々に交わっていく。
    居た堪れない…

  • ・推理サスペンス小説
    ・連続幼女誘拐事件を追う警察官
    ・二人の警察官の視点が入れ替わりながら話は進んでいく
    ・構成や展開が秀逸で中盤以降は読む事が止められない

  • 人物の作り込みに脱帽しました。
    その人を知れば知るほど
    結末がが切なく、こんなミステリーの読後感は初めてでした。
    分かりやすいヒントを散りばめてくれていて、ミステリーとしては物足りないかなと最初思ってしまった自分に反省です。そんな次元ではなかった!
    まず展開が面白すぎて読む手が止まりません。
    ところどころ気がなる点はあるものの最終的な回収が良かったので、大満足でした。

  • 同時進行していく二つの物語
    そのまま読んでいくとかならず
    最後に「慟哭」することになるはず

  • 心にぽっかり穴が開いた「彼」=松本のパートと、警視庁捜査一課長のエリートキャリア・佐伯のパートが折り重なるように組み立てられた推理小説。心の隙間を埋めるために新興宗教にハマっていく彼のストーリーと、連続幼女誘拐事件を追う冷徹な佐伯のストーリーは、序盤こそ時間軸がずれているように思えるが、話が進むにつれて加速し、重なっていく。そして迎える結末とは。
    1993年の作品なので、もう既に20年ほど昔の作品ではあるが、古さはそれほど感じない。半ばくらいで物語が同期し始める辺りで薄々話の展開が読めてしまうが、まぁそこはそれ。著者の用意したストーリーにまんまと乗って読むのが楽しい。後半は一気に読めた。

著者プロフィール

1968年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒。93年、第4回鮎川哲也賞の最終候補となった『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞受賞、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞受賞。「症候群」シリーズ、『プリズム』『愚行録』『微笑む人』『宿命と真実の炎』『罪と祈り』『悪の芽』『邯鄲の島遥かなり(上)(中)(下)』『紙の梟 ハーシュソサエティ』『追憶のかけら 現代語版』など多数の著書がある。

「2022年 『罪と祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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