おとなのけんか コレクターズ・エディション [DVD]

監督 : ロマン・ポランスキー 
出演 : ジョディ・フォスター  ケイト・ウィンスレット  クリストフ・ヴァルツ  ジョン・C・ライリー 
  • ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
3.44
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  • (6)
本棚登録 : 423
感想 : 104
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4547462081841

感想・レビュー・書評

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  • クソ面白かった!
    最初と最後の映像がたまらん。

    TSUTAYAさんでは「コメディ」のとこに置かれてたし、
    たしかにコメディなんだけどこれはブラックユーモア・・・。
    ソリッドシチュエーションスリラー的な・・・?
    いやスリラーとかホラーじゃないけど、僕の中では社会派サスペンスですよこれ!
    よく言うけどこういうのの方が怖いよ、ほんと。
    緊迫感あってひやひやする。

    それを感じさせるのは、やっぱり俳優陣の日本刀のような演技力。
    監督に要求されたオーバーアクトも含めて演技力がハンパない。
    (特にジョディ・フォスター)
    舞台劇の原作、マンションの一室限定なので
    脚本と演技のウェイトがでかいですね。
    『ビフォア・サンライズ/サンセット』といい、こういうのは。

    原作の原題は『God of Carnage』。
    Carnageは修羅場とか虐殺の意で、
    劇中のクリストフ・ヴァルツのセリフ「破壊の神」のくだりと
    スーダンのダルフール紛争のことをかけたもの。
    こどもとおとなの差とか、本能とうわべとか、そういうことかな。


    ポランスキー監督作は、『戦場のピアニスト』と『オリバーツイスト』しか
    今まで観たことがなくて、監督の個性や特徴がよくわからなかった。
    なので調べると、「密室・閉鎖空間」「しぶとく生きるしたたかさ」という
    ふたつのキーワードが出てきて、なるほど!と膝を打った。

    これは監督の出自や幼少期にも関係あるのかも。
    ポーランドのユダヤ人で、子どもの頃にゲットーに入ってた。
    『カティンの森』も観ましたけど、あれも監督の出身地クラクフが舞台だったような。
    ポーランドのような、ロシアとドイツに挟まれた国って
    したたかさが無いと、国自体が生き残れないというか。
    それ即ち監督の生き様でもあったのかもしれない。
    『ロマン・ポランスキー 初めての告白』という映画があるのだけど、
    それを観たらよりわかるのかもしれません。

  • 映画というより、舞台を観ている感じ。

    なので、4人の演技力でぐいぐいと引っ張られ、
    飽きることがありませんでした。

    4人の立場が、次々と変わっていって、
    共感と反感の立場がコロコロと変わるのが、
    なんとも「わかる!」という感じ。

    人間、いくつになっても大人げないし、
    我ままで、偏見があって、屁理屈ばっかり。

    でも、それもひっくるめて「おとな」、
    人間なんですよね~。

  • 子供の喧嘩の和解に集まった二組の夫婦がひょんなことから大論争に発展していく姿を皮肉たっぷりに描いた巨匠ロマン・ポランスキーの会話劇コメディー。

    夫婦対夫婦、男対女、理性派対感情派など、めぐるましく立場が入れ替わりながら口論がヒートアップしていく。すましている大人の顔の下の子供じみた本性が次々に顔を出していく様はあるあるの連続すぎて苦笑いが止まらなかった。誰かに視点が偏ってしまいがちなこうした会話劇を四人とも共感できるし四人とも駄目に見えるようにしっかり見せたバランス感はさすがのポランスキー。79分というタイトさも小気味よくて痛快!

    クリストフ・ヴァルツの鼻持ちならないクソ野郎感と、ジョディ・フォスターの独善的なヒス女感が最高であった。

  • ニューヨーク、ブルックリン。ザッカリー・カウワンがイーサン・ロングストリートの顔を棒で殴ったという11歳の子供同士の喧嘩の後、彼らの両親が話し合いのため集まることに。
    リベラルな知識層であるロングストリート夫妻(ジョン・C・ライリー/ジョディ・フォスター)は、カウワン夫妻(クリストフ・ヴァルツ/ケイト・ウィンスレット)を家に招くが、冷静に平和的に始まったはずの話し合いは、次第に強烈なテンションで不協和音を響かせる。
    やがてお互いの本性がむき出しになっていき、夫婦間の問題までもが露わになっていくのだった……。
    ヤスミナ・レザの舞台劇を原作に、二組の夫婦4人の室内劇を「ゴーストライター」のロマン・ポランスキー監督が映画化。

    話の最中に仕事の電話に出たり、お互いの価値観のわずかな違いから衝突が積み重なって収拾がつかなくなっていく様子をコミカルにシニカルに描いていく舞台劇風な映画です。
    ジョディ・フォスターやケイト・ウィンスレットたちのリアルではじけた演技合戦が見どころです。

  • NHKBSプレミアム/フランス ドイツ ポーランド/2011年/ロマン・ポランスキー監督/ジョディ・フォスター出演

    子ども同士の喧嘩でケガをさせて、親が謝りに来るところからスタート。加害者側は父親の仕事が弁護士で奥さんともどもハイソな雰囲気。被害者のほうは小さいホームセンターのお店のミドル階級。被害者だからといって相手を攻めるようなみっともないことはしまいいう意識が被害者側にあって、されに階級差が微妙に影響して、どうかすると卑屈にも見えてくる。それでタイトルは《おとなのけんか》なので、導入部から緊張感漂い何かありそう雰囲気がいい。ニューヨークが舞台だしウディ・アレンかと思ったら違った。

    予定どおり関係はぎくしゃくしてくる。しかもこれはワンシチュエーションドラマということが分かってくる。ほとんど舞台劇ですね。頭に来て帰ろうとするともっと腹のたつことを口にするのでまた戻ってしまう。ただこのあたりが展開に無理が生じてくる。これだけ仲違いしているのに、酒を飲みだしするのはどう見ても不自然。帰らない動機というのが見えにくくなるのだ。こればウディ・アレンではないなと思う。

  • 必見

  • 2016/09/11
    大人になればなるほど、いろいろめんどくさくて複雑。
    客観的に見るとこんなにも滑稽なのだ。

  • 相手の顔を棒で殴ったという11歳の子供同士の喧嘩のため、双方の両親が集まる事に。
    カウワン夫妻は殴られた側のロングストーリート夫妻の家を訪れる。
    最初は穏やかに進められていた話し合いだったが・・・。

    まぁ、携帯置き場には花瓶が1番。
    ケイト・ウィンスレットのあれ、いくらなんでも多すぎでしょ(;;゚;3;゚;;)

  • ほんとにただの口げんかが延々続く。でも痴話喧嘩は聞きたくなるものですね。最終的には仲直りするんだよって。(おとなはどうかわからないけど)

  • # おとなのけんか

    以前劇場で観て、今回DVDで鑑賞。

    面白すぎて、思い出し笑いする。
    ジョディ・フォスターとジョン・C・ライリーが夫婦で、怪我させられた子供の親、ケイト・ウィンスレットとクリストフ・ヴァルツの夫婦は怪我をさせた子供の親。

    ジョディ・フォスターは正義感が強く、相手の子供にきちんと反省させるべくしつこくくってかかる。これがその後の大げんかの大元。最後には物凄い表情で怒り狂う。

    ジョン・C・ライリーは外見通り穏やかそうだが、野蛮であることを隠さなくなる。そしてハムスターを捨てる。

    ケイト・ウィンスレットは最初こそ歩み寄ろうとするが、偽物呼ばわりされ、盛大に吐き散らし、酒に酔って夫の携帯電話を水没させる。

    クリストフ・ヴァルツはふてぶてしい弁護士で、話し合い中にもかかわらず仕事の電話をする。ジョディ・フォスターの突っ掛かりに皮肉で応えたのが、けんかの第二ステップ。

    夫婦間でも貶し合いがエスカレートし、バトルロイヤル状態に。

    一方子供同士はいつの間にか仲直りしていました。

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