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- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4933672240138
感想・レビュー・書評
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とにかくたくさんの人が出てくる映画だ。それもモブとしてではなくて、それぞれにフォーカスがあたり、それぞれが演技をしている。でも、みんな名前がない。そういう人たちがいっぱい出てくる。いちおう主人公らしき人はいるのだが、最初の1時間は何が起きて、どこに話が向かおうとしているのかも分からない。
ところが後半になって話が徐々に収束していって、「あ、そういうことか」という事件が起きる。でも、最後のほうはまた同じようにたくさんの人たちがどんどん現われ、話は混沌としてくる。
この映画を見ながら、ドストエフスキーっぽいなぁと思ったのだが、あとでライナーノートを読んだら、やはり監督自身がドストエフスキーをかなり意識していると語っていた。まあ、ロシア人だから当然といえば当然なんだけれどもね。
この映画を見るためには、いちおうソ連の歴史、ことにスターリン時代の話を知っておかないといけない。そうじゃないと元からわかりにくい話がさらにわからなくなってしまうし、本当につまらないんじゃないかなと思います。
それにしても、主人公が護送車の中でレイプされるシーンは本当に見るに堪えなかった。やはりそれはレイプされているのは私と同じ男性だからだろうね。女性が女性のレイプシーンを見ている気持ちが少しだけ分かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示