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- / ISBN・EAN: 4988111242464
感想・レビュー・書評
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一度は行ってみたいなんて思いはこの1本で事足りた。スペインのバルサにある世界一予約の取れないレストラン!これは食か?芸術か?って僕にはきっとバルサの家庭料理の店に入って満喫できたような気持になるのが落ちだとわかった。
「エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン」
https://www.youtube.com/watch?v=rNMmTcKl0jE
う~ん王様のレストランにはいきたくないなぁ~そんな風に感じる。チームが一つになって作り上げている感は全く感じない。すべては王様の匙加減。自分を曲げないのもいいが、若手の絶妙な意見でさえも無にしてしまうところもある。どこでもシェフは絶対だが、この作品は強すぎる感もある。
と言うよりも訳し方が下手のようにも思えるんですけどね詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2011年7月公開
監督 : ゲレオン・ヴェツェル
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世界でもっとも予約が取れないと言われたレストランの1年間に密着したドキュメンタリー。
今年最後にふさわしい、示唆に富むドキュメンタリーでした。誠におこがましくも、広告クリエーティブの仕事とも重なる部分が多かったように思う。
本質化と差異化。手段と目的の整理と峻別と、遊び心による逆転。「実験」の価値。R&Dの大切さ。インプットとアウトプットのバランス。過去の自己模倣の意図的な禁止による、創造へのチャレンジ。越境、コラボ、前提にとらわれない柔軟さ。そんな中でも、最後は自分の舌という経験則に対しての絶対的な自信と、人間くささ。
「リサーチがクリエーションの源」
「創造とは日々の積み重ね」
オーナーシェフのフェラン・アドリアの言葉にはいちいち重みがあります。稀代のクリエーティブディレクターだと思った。 -
期待してただけに少しつまらなかった。
楽しんでる客の様子も観れたら良かったと思います。 -
もう少し映像をコンパクトにしてくれてもよかったかな。ちょっと飽きた。一度は分子料理というものを食べてみたい。バルセロナのTicketsとか行ってみたい。
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最後の完成したメニューの美しさ!
しかし、そこにたどり着くまでの試行錯誤は、まるで昼夜研究に明け暮れる科学者のよう! -
エル・ブリについては山本益弘氏が「エル・ブリ 想像もつかない味」 (光文社新書) で一冊ものにしています。エル・ブリの繰り出す料理に対し、「正確に言葉で表現する」ことに挑んだ意欲作でした。
エル・ブリを支えるのは実験による食材加工の工夫。それぞれの食材に対しどのような加工をするかどんなものに合わせるか、果てしなく試します。この時、レストランは長期閉鎖となり実験に没頭するのです。
そしてレストラン開店。レストランのスタッフはメニューの作り方、サーブの仕方など徹底的な組織対応を叩きこまれます。三時間で35品出すにはそのレベルの対応が必要です。
印象的なのはPCのデータを消してしまったシェフに対し、
「紙じゃダメなんだ、データじゃないと!」とフェラン氏が激しく怒る場面。近代的な調理器具も合いまって、エル・ブリはITを駆使して高度に管理された中小企業でもあります。
驚きのシーンの連続です。
柿や松茸、オブラートまで、日本のものが使われているのもちょっとうれしいです。 -
レンタル
スペイン食文化を研究している先生から聞いた、料理に科学を持ち込んだシェフ、フェランアドリアと彼のレストランEl Bulliの1年について。
試作を全て膨大な写真と共にコンピュータでリストにし、データを組み替えて、その年のメニューを作る。
キノコひとつとっても、蒸したり焼いたり真空調理したりメレンゲ、オイル漬けと、とにかく試して試す。
オイルとスパイスの組み合わせ。
10日で20回の試作をこなす。
リサーチ→ブレスト→クリエイトの繰り返し。
色々なメニューが出てきて、どれもびっくりするものだけれども、フィーチャーされていた、オイルを加えたカクテルがおいしそうだった。
写真がパッと出てくるところ、ラストのメニュースライドとバックの音楽もよかった。STEPHAN DIETHELMという人が音楽監督のようです。 -
シェフというか芸術家
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美味しさというより、食感や素材の味を化学材料の様に分解して融合させる。。未知の味(感覚)を提供したいが為に作られるレシピの可能性は宇宙規模で・無限大である。
まさにクリエイション作業といえる。
その発端を発掘するフェラン(本編レストランオーナー)
フェラン氏は生来の芸術家肌=いわゆるワガママ!!
想像を食材で具現化する作業はオリオール主任シェフ
(主にフェラン氏のワガママの聞き役に)その他
エドアルド主任シェフら少数精鋭の創作チームを編成して
試行される。もう研究に近い作業。。それは既存のレストランの風景とは一線を画すものだ。
フェラン氏の最終ジャッジを経て幾度も手直しされて
始めて振る舞われる究極の一品はアートの領域へ。
驚きと物語を秘めた30~40数皿を4〜5時間ほどかけて
味わうのだとか。
エル・ブリは冬場は休業してひたすら新レシピ開発に時間を費やし、6月から半年間だけの営業に実に200万件のリザベーションが入る人気ぶりだ。そんな中、2011年に惜しまれつつ閉店している。
本作中には日本でお馴染みのオブラートや抹茶、ゆず、松茸、柿などの食材が出てきます。
スタッフ一同創作にはもちろんボーダレスな感性で体当たりしている。。ので、オイルを飲んでみたりして意外に
口当たりがよい事に目を付けて、カクテルとして成立させてしまったり。。常識に囚われていてはエル・ブリで働けません(笑)
また、ソムリエと相談して料理の方向性を模索したりも
していましたね。とにかくフェラン氏は貪欲でした。
途中にシェフらスタッフにレシピの内容を教えるワークショップの場面がある。手品の種明かしをしている様に見えて仕方がないのですが。。そんな所もある意味、貪欲です。
2014年からはエル・ブジに隣接して建てられる料理の研究機関「エルブジ・ファウンデーション」として活動を再開する予定らしい。 -
意外性の追求、同じ事はやらない、どちらもとても難しくてただただ凄いなと思う。
ただ、それぞれの料理にライブ感はあるが、原型のままというか、もっと昇華出来るのでは無いかと思うし、少しチープに感じてしまった。