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- / ISBN・EAN: 4988021137133
感想・レビュー・書評
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2011年公開のアメリカ映画。
第64回カンヌ国際映画祭監督賞受賞作。
スタントマンと逃がし屋の2つの顔を持つ凄腕ドライバーが
ある日ひょんなことから同じアパート住む人妻と恋に落ちる。
しかし、刑務所から人妻の夫が出所し、ドライバーは恋心を封印する。
借金を背負った夫を助けるため、逃がし屋を引き受けるドライバーだったが、
それは仕組まれた罠だった…。
久びさにスクリーンの中のキャラにどっぷりハマった映画。
何人の男がこの映画を観たあとに
ライアン・ゴズリングを真似てつま楊枝をくわえたことだろう(笑)
(蠍柄のスカジャン風ジャケットがまた憎いくらい似合っていた)
LAのきらびやかな夜の中、パトカーとの緊迫したカーチェイスを繰り広げるオープニングから
がっちりハートを掴まれる。
様々な80年代映画のオマージュを散りばめながらも
アメリカ映画らしくない静謐で抑制された映像と独特な色調、
80sテクノビートを多用した絶妙な音楽の使い方。
(映像にはタランティーノや北野武、リンチや東映の任侠映画まで様々な映画からの影響が窺える)
今作で一躍脚光を浴びたニコラス・ウィンディング・レフン監督のセンスが光る静と動のコントラスト。
溢れるロマンチシズムと匂いたつバイオレンス。
ほんのひととき心通わせた人妻とその息子を守るため、死地に出向く男。
これにシビレなきゃ男じゃない。
(てか、キャリー・マリガンが同じアパートの隣人だったら、恋に落ちない男はいないでしょ!)
ライアン・ゴズリングの不器用で寡黙な男の姿にあの日の高倉健を見た。
(言葉を交わさなくともドキドキが止まらない官能的なラブシーンも見事だけど、終盤においてほとんど台詞がないにも関わらず雁字搦めの男の苦悩が痛いほど伝わってくるのはライアンが上手いのか、監督の手腕なのか?笑)
https://youtu.be/kc2D68QsAnQ
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映画『ドライヴ』予告編詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まいった。
評判は聞いていたが、ここまでの出来栄えとは・・・
かっこいいなぁ、ライアン・ゴズリング。
なんとなくあどけなさが残る顔で
口より目で語るキャラクターに心酔してしまった。
基本無表情なのだが、時折見せるフッとした笑顔がたまらない。
私が女子なら間違いなく落ちる。(余談)
キャリー・マリガンもとてもキュート。
レフン監督の映画は他に観たことがないけれども
自制のきいた演出に惚れ惚れした。
とにかくカッコよさがプンプン匂ってくる。
物語は言ってしまえば見慣れた意外性のないものだが
重厚さや新鮮味や途絶えることのない興味を持たせてくれる。
それは、主人公の佇まいだったり
セリフを極限までそぎ落としているのに
物足りないと感じることなく、鮮やかに場面展開していく編集だったり
監督の手腕にはただうなるばかり。
更に音楽の使い方は絶品。特筆に価する。
キュンと胸が締め付けられる。
次回作でも是非キュンキュンさせて頂きたい。 -
パッケージの期待通りのクールなかっこよさに大変しびれました〜!!
ニューシネマ的オマージュ、かの名作「タクシードライバー」の現代版的なニュアンスを感じる事も出来るスタイリッシュなハードボイルド映画ですね。それでいて純情的なのがちょっと新鮮。音楽や演出雰囲気も紛れなくニューシネマの遺伝子を潜んでいるのが好感的!
俳優たちのキャスティングがこれまた絶妙。
主役を演じたライアンズ・ゴズリングは静寂の中に潜む情熱的な野性の荒々しさがとても素敵。
一見クールで寡黙な優男が伏せ持つバイオレンスな役柄が雰囲気にピッタリ。とりわけイケメン!という訳ではないのだけども非常にかっこよかった・・・!
ヒロイン演じるキャリー・マリガンも同じく美人!という訳ではないのだけどもチャーミングで愛らしい雰囲気が非常に可愛らしく好感が持てるいい女優さんでこの2人の掛け合いがなんとなく現実感を帯びていて好感的な組み合わせだなーと思いました。
男の人がこーゆうのに憧れてみる映画なのかもしれないですが一応軸に秘めているのはロマンスですし勿論女の人が見ても楽しめます。ただしバイオレンスなシーンに耐えれればってのはありますが。(それでもどちらかと言えば男性向けかもしれません)
都会的な光の表現がとても美しくまた幻想的でもあり実は非常にアーティスティックな表情も伏せ持つ作品です。ストリッパーの部屋のシーンなんか「時計仕掛けのオレンジ」を彷彿しました。
前半と後半とのギャップというかなんと言いますかまるで違う映画のようなテンポの変え方にも圧倒。
好き嫌いがきっぱり分かれそうな作品。とくに性別や年代でも意見が食い違うところがあるのではないかなーとおもいました。 -
卓越したドライビング・テクニックを持つ寡黙な男。昼は映画のカースタントマンとして活躍する一方、夜には強盗の逃走を手助けする闇の仕事も請け負っていた。
そんな彼は、夫が服役中の人妻アイリーンと親しくなる。
やがて夫が出所してくるが、彼は服役中に作った借金のせいで強盗を強要されていた。男はアイリーンのために夫の強盗計画を手助けするのだが…。
無駄な描写を省いたハードボイルドなタッチで、リアルな特殊効果に頼らないカーチェイスやとことんクールでハードボイルドな主人公の魅力に魅了されます。
クールで一匹狼の主人公と人妻の切ない純愛に、切ない後味が残りました。 -
寡黙で血生臭い、そんな映画。ただただライアン・ゴズリング演じるドライバーの主人公が怖い。勿論、いい意味で。
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ダークでダウナーな淡々としたストーリーは、雰囲気も見終わった後の心に広がる静かな余韻も含めてすごく好き。
ドライバーがすごく好みだった。ライアン・ゴズリングを初めて見たけどとてもかっこいい。本当に、顔が。キャラが寡黙で無表情なんだけど、子供に笑いかけるところとかアイリーンに向ける表情とかのギャップでやられてしまった。俳優さんとキャラがすごくマッチしていたと思う。
2人が恋に落ちてく様子いいなぁ。言葉はないけど見つめあってわかる感じ、すごくいい。
オシャレな映画と言う評価も分かるけどそれにはグロすぎたかな。グロテスクなのが苦手というわけではないけど、なければもっと好みな雰囲気だったかなと思う。ただ物語の静けさとバイオレンスのコントラストでメリハリが出ていいのかなぁ~映画って難し~でも面白い。 -
本作でデンマークのニコラス・ウィンディング・レフンという監督の名を世に知らしめたと言われているが、あまり監督名を気にせずに購入する僕は後から気づくのですが、本作で僕は7本目になるんですよね。
デンマーク出身となるとやはりデンマークの至宝マッツ・ミケルセンが絡んでくる。しかもミケルセンのデビュー作がこの監督なんですよね。それにニコラス・ケイジでも1本あるし、ライアン・ゴズリングでも2本ある。僕の好きな俳優さんがキャストされているんですよね!
「ドライヴ」
https://www.youtube.com/watch?v=kc2D68QsAnQ
子役時代から活躍をし、「君に読む物語」で一躍スターダムに駆け昇ったライアン・ゴズリングはラブストーリーと言うよりもアクション…いやバイオレンス系が合うなぁ~クールで暴力的ついついのめりこんでいってしまう。急展開で進んでいく中身の濃いストーリーにくぎ付けでした。
シアーシャ・ローナンの「ロスト・リバー」で初監督作品。監督に俳優に今後も目が離せませんね -
GYAOで視聴。
演出や音楽が少し鼻につくが、主演のライアン・ゴズリングとキャリー・マリガンの存在感が圧倒的で素晴らしい。ピュアラブと連鎖する暴力、必要以上に間の空いた必要最低限の会話が絶妙。 -
どこかのブログで、知られざる名作的なものに入っていたので、レンタルして観てみました。
良い映画というのは、冒頭数分でわかるもんですね。陰影、音楽、表情など、素人目に見ても素晴らしいと思いました。観ていて心地よくなります。
ライアン・ゴズリング扮するスタントマンが劇的に渋い。私自身が多弁な人間なので、寡黙で、思いやりがあり、目で語るこの男には強い憧れを抱きました。整備工場で汚れた格好や、いつも着てるサソリ柄のスタジャンなど、シンプルで飾らないのが格好良い。カーアクションも、派手なものはなく、絶妙な切り返しで相手をこかすところが渋い。カーアクションっていつも流し見しちゃうんですけど、本作はハラハラさせられました。
あと、キャリー・マリガンが可愛すぎる。ロリ顔・金髪・ショートカットなんて反則でしょう。人妻なのがまた最高。ダメな私は、こんな子を惚れさせられるなんて不可能だろって思ってしまいました。。笑
ライアン・ゴズリングは、逃し屋やスタントマンのバイトを裏でやってましたが、何を考えて生きているのでしょうね。そのへんの背景や心情は全く描かれませんでしたが、異様に強いところや度胸があるところを見ると、暗い過去を既に背負っているのかもしれませんね。敢えて明かさずに、オーディエンスの想像を煽る見せ方が良い。 -
2011年公開
監督 : ニコラス・ウェンディング・レフン
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スタントドライバーの男が、とある隣人に寄せる想いから起こす、泥沼のような犯罪の連鎖のお話し。
好きな人ができると見境なくなるから気を付けようね!っていう、サイコパスなお話し。主人公の目つきが、まともな優しい人のような、こういう人がキレると一番やばいよねっていうような、そんなライアン・ゴズリングやっぱりすごい。基本的には、もっと悪いやつがたくさんいるんだけど、そっちの悪党どもの方が「ふつうの判断で動いている」ように見せた演出が、面白いなあと思って。あるシーンで、ああこの人は異界の人なんだ…と自覚するヒロインのカメラの引き方いいね。
ストーリーのどんづまってどうしよもなくなっていく感は、北野映画を思い出す。これほんとどうするのやばくね?っていう、クライム映画が好きな人はおススメ。 -
音楽だとか、全体の色だとか、ライアン・ゴズリングの寡黙さとか、そういった雰囲気がものすごく合っててかっこよかった。
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服役中の旦那と息子をもつ人妻キャリーマリガンの魅力! そしてやっぱりかっこいいライアンゴスリング。それだけでも満足。映像が綺麗だった。光の加減とか。だけど地味だったなー。
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まず、音楽がとてもいい。映像で夜を航行する車とか、それを運転する人物を見るのはとても気分がいいものだ。夜を行く車は、海中を悠々と泳ぐ魚を思わせる。そこに浮遊感のある音楽がかけ合わされるともう言うことない。
冒頭シーンが秀逸。主人公は強盗らを自慢の運転技術によって無事に逃がしてやる。道路がいくつも入り組んだ街を疾走しパトカーをかく乱。さらには高架下にはいってヘリまで煙にまく。
正直言って、犯罪者のためのお抱えドライバー物語をまるまる一篇でもよかったと思っている。
愛する女のために命を顧みず復讐を誓う騎士道物語って感じなのかな。うーん、まあ、この主人公の人物像ってのがいまいちつかめないんだ。 -
静かに淡々と、そして徐々に加速していく感じで楽しめました。
主人公の昼の顔と夜の顔、どちらも自己の規律を守りそれでいて多くを語らない所がミステリアスでありクールであり。
レーシング場での握手のシーン、手が汚れているはその後の暴力性を示唆させる。 -
もうちょっと心情を吐露してくれてもいいんだよ?
と言ってしまいたい。いや多分これが持ち味なんだろうが・・・
演技力があるので惹きつける感じはスゴイ。もうちょっとストーリーがハードボイルド寄りだったら好みだった。
最初なんちゃってトランスポーター始まるのかと焦った。 -
アパートの同じ階に住む、投獄中の夫の帰りを待つ人妻に恋をした主人公は、彼女とその息子を守るため、殺人に手を染めていく。
自らを犠牲にして、愛する者のために淡々と人を殺してゆくこの主人公に対して、恐怖を感じる人もいるだろう。
しかし、彼の自己犠牲という名の狂気は、恐ろしくもあるが、同時にまた美しくもある。
愛する者のために命を懸けるという、今までの人生では見出だせなかった、自分自身の生きる意味を、彼は遂に見つけたのだ。 -
ライアンが薄く笑むのが好きだった
音楽がよかったです