よくあるシンデレラ・ストーリーです。
9年前、病気で亡くなった双子の妹を見舞い、親切にしてくれたお金持ちの御曹司、ジャニスを、王子様のようだと憧れ続けてきたヒロインのマデリン。
彼女は、彼の経営する会社で、派遣社員として働き始めますが、初日の失敗をきっかけに、急速に2人の距離は縮まり、あっという間に彼の愛人の一人になってしまいます。(マデリン本人は知りません。)
いくら相手が憧れの王子様だったからといって、再会したその日のうちにベッドインって、ヒロインも相当軽率ですね。
婚約者のいる身でありながら、その婚約者を全く愛していないジャニスは、マデリンが自分に婚約がいるという事実を知らずに、自分と結ばれたことを知って、罪悪感を覚えますが、愛人として付き合い続ける決断を下します。そんな彼に、真実を知ったマデリンはきっぱりと別れを告げて…。
小説1冊をコミック化しているので仕方ない部分もあるとは思うのですが、ジャニス側のエピソードが短く、彼の魅力を十分に感じられなかったかな~という感じました。
大々的に婚約発表しておいて、相手の女性の気持ちも深く考えずに、あっけなく婚約解消した割に、いろいろな意味でマデリンを守る為のリスク管理もできていないし、なんだか読んでいてモヤモヤしてしまったな…。
それにしても、さすがのリン・グレアム作品。嫉妬に狂ったイヤ~なライバル女性が登場するのは、もうお約束になってますね(汗)