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感想・レビュー・書評
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1963年、78日もの間、殺人や詐欺などの犯罪を重ねながら、日本列島を縦断した「スーパー犯罪者」榎津巌。著者は彼の犯罪旅行を警察の調書や裁判記録、関係者への取材などで明らかにする。このノンフィクション小説にて直木賞受賞。
読んでみて、榎津の犯罪レパートリーの幅広さに驚かされる。こんな日本人がいたのか。5つの殺人にしても凶器で滅多刺しにする、忍び込んだ住宅で帰宅してきた住人を絞め殺すなど、様々。そんな殺人の合間に、質屋や弁護士などを相手に巧みな話術で寸借詐欺で現金を調達。その現金を新たな詐欺の資金に流用。さらには自殺の偽装。
指名手配されてから、わずか数ヶ月でありとあらゆる種類の犯罪をこなしてしまう。まさに天性の犯罪者だ。
結局、榎津は1964年に逮捕され、抑留中でも裁判中でも反省の態度を示すことなく、1970年死刑執行。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
むかーし映画観たけど、改めて。すげーよ榎津巌、発言のほぼ全て嘘!今ならネット情報系怪しいカリスマ(何ちゃら翼とか)とかになれたんじゃないかな。稀代の詐欺師。
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