- Amazon.co.jp ・電子書籍 (306ページ)
感想・レビュー・書評
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うまい文章を書く人だなあという印象。英国映画を見ているような感じだった。話しとしては全く違うけれど、「眺めのいい部屋」を思い出した。
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イギリスの屋敷で執事として使える男が、その人生を振り返るお話。
執事として自分を強く律してきた、しかしそれでも内にある人間として彼自身の言葉で語られる回想は、とても上質な語りとして心地よく読める。働きぶりに対する誇り、主人への忠誠、生き方の迷い、終末期の虚しさ。様々な想いを胸の内で転がしてきた旅の最後に、夕暮れの美しさを見る。物語のすべてをあらわす見事なタイトルだ。 -
ここまでしっかり「英国の執事」という登場人物がしっかり想像できるように、そのキャラクターの性格や考え方、細かい口癖などが書かれているのは、さすがだなと思った。
また、時代背景やイギリスという国の栄枯盛衰がタイトルにもかかっていてよく書かれているなと思った。 -
行きつ戻りつする日常の描写が最後には大きな時代の総括につながり、著者の巧みな「時間」の使い方に驚いた。
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読み進めにくかった。そしてこの執事の思い込みの強さとか考え方は共感できなかった。イギリスにはこういう暮らしがあったんだな、という感想。
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正直内容は完全に忘れてしまったのですが、読んだ後に一番いい余韻が残った小説がこれ。