数奇にして模型 NUMERICAL MODELS S&Mシリーズ (講談社文庫) [Kindle]
- 講談社 (2001年7月15日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (720ページ)
感想・レビュー・書評
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今までのシリーズで1番常識の枠から外れた犯人で森博嗣さん多才だなと感じた。(すべてがFになるの犯人も一般論では括れないがそこは除く)
この小説では、不謹慎の境界ってなんだろうであったり、男女での趣味がどうして違うのかであったりと確かになと思うことが多々あって、読んでいて楽しかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ミステリに対してのカウンタというか、「模型」という言葉を通じて表現していたのは、読者がこの本を読むときの固定化された思考の型だったのかも、と思った。
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オチが全然読めず、読み応えがあるミステリだった。そして相変わらず哲学的、というか、小難しい(笑)普段どんなことを考えているんだろうか……。知らない言葉にちょいちょい出会うので楽しい。
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「仲直りなんてしない方が得だよ。もう二度と喧嘩しないで済むんだからさ」
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あと1作を残してるけど今のところこれが1番好き
カッコ良い犀川先生が見られるし、感傷的になる萌絵ちゃんも見られる
金子くんもラヴちゃんも安朋さんも出てくる人みんな好きになっちゃう。
このシリーズはミステリーの中に程よく恋愛も入ってるのが良いですね〜〜
犀川先生と萌絵ちゃんに関係性にモヤモヤウズウズしてしまって、その気持ちって2人の周りにいる喜多先生達と同じなのだろうな! -
2件の密室殺人と模型マニアの世界
オタクっぽさ満載
すごく難しい謎解きでした(当然、私には解けなかったけど^^;)
いよいよこのシリーズも残り1冊になりました。
最後はどのような展開になるか楽しみ -
これが一番好きかも
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模型と殺人。
型と形。
ロケットが乱れ飛ぶアート。
萌絵の危機。
犀川創平と西之園萌絵の
密室殺人を巡る
ミステリ第9弾。
国立M工業大学の研究室。
女性研究員の密室殺人。
ほぼ同時刻。
近くの公会堂にある模型交換会の控室での
女性モデルの密室殺人。
両方に関係した男性が疑われる。
そして、またもや、西之園萌絵は事件に関わる。
今回は模型が題材。
型と形の違い。
型はかたどる。つまり、元の形が存在する。
複製する、真似る。
形はこの世に存在する森羅万象。
そんな模型の本質に関する論議は会話される。
考えてみれば、
模型はもちろん、絵画も、写真も対象が存在する。
その対象を模倣する。移しとる。
そこにどんな思いを込めて。
移しとる過程に意味がある?
事件に関わる幾多の人々。
そこに模型が絡み、
今回から金子という萌絵の同級生が絡み。
殺された女性モデル、筒見明日香の
兄、彫刻家・筒見紀世都の
人形やペットボトル系ロケットのアートが
物語を彩る。
そして、萌絵はまたもや危機に陥る。
助けに来る金子と犀川。
犯人は意外そうで、意外でないような。
連続殺人も、不思議な連続性で。
S&Mシリーズも終わりに近づく。 -
なかなかにぶっ飛んだ話だったけど、人それぞれ自分の確固たる意思で動いていれば、他の人には理解できない動線になるかー。