数奇にして模型 NUMERICAL MODELS S&Mシリーズ (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 今までのシリーズで1番常識の枠から外れた犯人で森博嗣さん多才だなと感じた。(すべてがFになるの犯人も一般論では括れないがそこは除く)
    この小説では、不謹慎の境界ってなんだろうであったり、男女での趣味がどうして違うのかであったりと確かになと思うことが多々あって、読んでいて楽しかった。

  • ミステリに対してのカウンタというか、「模型」という言葉を通じて表現していたのは、読者がこの本を読むときの固定化された思考の型だったのかも、と思った。

  • オチが全然読めず、読み応えがあるミステリだった。そして相変わらず哲学的、というか、小難しい(笑)普段どんなことを考えているんだろうか……。知らない言葉にちょいちょい出会うので楽しい。

  • 「仲直りなんてしない方が得だよ。もう二度と喧嘩しないで済むんだからさ」

  • あと1作を残してるけど今のところこれが1番好き
    カッコ良い犀川先生が見られるし、感傷的になる萌絵ちゃんも見られる
    金子くんもラヴちゃんも安朋さんも出てくる人みんな好きになっちゃう。
    このシリーズはミステリーの中に程よく恋愛も入ってるのが良いですね〜〜
    犀川先生と萌絵ちゃんに関係性にモヤモヤウズウズしてしまって、その気持ちって2人の周りにいる喜多先生達と同じなのだろうな!

  • 2件の密室殺人と模型マニアの世界

    オタクっぽさ満載

    すごく難しい謎解きでした(当然、私には解けなかったけど^^;)

    いよいよこのシリーズも残り1冊になりました。

    最後はどのような展開になるか楽しみ

  • これが一番好きかも

  • S&Mシリーズ9作目
    まだあと1作残っているけど、今までの中で一番面白い

    謎解きを楽しむというよりも、正常と異常との違い、形と型の違い、そんな抽象的な議論をキャラクターごとに語らせる著者の引き出しの多さが楽しめた

    模型を作っている間が一番楽しくて、出来てしまうと興味が薄れてしまう いつまでも完成させなければよかったのに

    ガンダムやエバを著者がフォローしていたこと、少し意外な気がしたけど、よく考えたらそうでもないか

  • 模型と殺人。
    型と形。
    ロケットが乱れ飛ぶアート。
    萌絵の危機。


    犀川創平と西之園萌絵の
    密室殺人を巡る
    ミステリ第9弾。

    国立M工業大学の研究室。
    女性研究員の密室殺人。

    ほぼ同時刻。
    近くの公会堂にある模型交換会の控室での
    女性モデルの密室殺人。

    両方に関係した男性が疑われる。

    そして、またもや、西之園萌絵は事件に関わる。

    今回は模型が題材。

    型と形の違い。
    型はかたどる。つまり、元の形が存在する。
    複製する、真似る。
    形はこの世に存在する森羅万象。
    そんな模型の本質に関する論議は会話される。
    考えてみれば、
    模型はもちろん、絵画も、写真も対象が存在する。
    その対象を模倣する。移しとる。
    そこにどんな思いを込めて。
    移しとる過程に意味がある?

    事件に関わる幾多の人々。
    そこに模型が絡み、
    今回から金子という萌絵の同級生が絡み。

    殺された女性モデル、筒見明日香の
    兄、彫刻家・筒見紀世都の
    人形やペットボトル系ロケットのアートが
    物語を彩る。

    そして、萌絵はまたもや危機に陥る。
    助けに来る金子と犀川。

    犯人は意外そうで、意外でないような。
    連続殺人も、不思議な連続性で。

    S&Mシリーズも終わりに近づく。

  • なかなかにぶっ飛んだ話だったけど、人それぞれ自分の確固たる意思で動いていれば、他の人には理解できない動線になるかー。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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