絡新婦の理(4)【電子百鬼夜行】 (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 石長比売と木花佐久夜毘売の神話は知っていたけど、石長比売は返されてしまって木花佐久毘売だけ残されたのではなく、そもそも邇邇芸命は石長比売を貰えなかったのだという解釈は知らなかった…というか随分昔にこの本を新書版も文庫版も読んでる筈なのに覚えてなかった。

    同じ事例を見るにしても、母系からと父系からでは全く違う意味になるというのが重要な箇所なのに、今まで読んでた時にはそこにはあまり興味が持てなかったのか、上辺だけ滑って読んでいたのかもしれない。
    今回、何度目かの読了で改めて頭に入った部分があったような気がする。

  • 最後の方ピタゴラスイッチ感もある。
    まさか、冒頭のシーンに関口君がいたと思わなかったので、読み返してみたけど、実のところ影も形もなかった。

  • 読んだ感想は「難しい」の一言。 絡新婦という中心人物が動かしてはいるけど、完璧なコントロールはできていない。 ある事柄を引き起こすための複雑な人間関係にチンプンカンプン、事件を解決しようと動けば動くほど、相手の思惑の中。 京極堂の憑き物落としで真犯人が「茜」とわかった後でも、祖母の「五百子」を洗脳していて、自分が真犯人と言わせるところも、どこまで仕組みを作っているのかと恐ろしい人だとつくづく思った。 物語の形も最初に京極堂と茜の憑き物落としから始まり、そこに至るまでのあらすじという形が非常に綺麗。

  • 長かったけどどっぷりと京極堂ワールド堪能(^◇^)
    前作の「鉄鼠の檻」は仏教系の話で理解がしづらかったが、今回はキリスト系かと思いきや京極堂お得意の神話で落としてくれ感じかな。。
    だんだん死人が増えているのは気のせい?(笑)

  • 2024/02/23

  • 遅いよ関口君。
    相変わらず、推理云々より、物語を楽しむタイプ。
    話を進める役割がいつもと違う。
    京極堂のウンチクが長いのは変わらず。
    話が抜群におもしろい。
    意外と無理がない。ある意味完全犯罪。
    まぁ、過去作との関わりなど人間関係が濃いですが。ヤバい同窓。

  • 「この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君」 百鬼夜行シリーズ第5弾。

    どんどん分厚くなってます。ノベルズ版持ってましたが、持ち歩くのに大変なので、電子版を購入。

    関口君が全く出てこなかったので、今回は出番なし?と思ったら最後の最後に出てきてくれてなんだかホッとしましたw

    「蜘蛛」本当にこんな犯罪がおこせたら、正しく完全犯罪。
    途中で正体はわかったけれど、京極堂の憑き物落としが始まると
    途中で止めることができずに、一気に読み終えた。

    バラバラな事件が一つに纏まっていく所がすごい!

    早く次が読みたいです。

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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