- Amazon.co.jp ・電子書籍 (483ページ)
感想・レビュー・書評
-
これまで読んだシリーズの中で一番面白かった
トリックも面白かったし、何と言っても、萌絵と犀川の関係がこうなるなんて
シリーズを読むペースに拍車がかかりそうです詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
無我の匣(はこ)と
天地の瓢(こひょう)。
昭和24年の事件再び。
犀川創平と西之園萌絵の
密室殺人を巡る
ミステリ第5弾。
今回はスロースタート。
かつての自殺事件にからんだ
無我の匣と天地の瓢という
はこ、つぼのパズルに
萌絵が魅せられる。
その2つが存在する屋敷を訪れ、
謎を解こうとする。
そして、12月24日。
萌絵は犀川の部屋を訪れており、
萌が訪れていた屋敷周辺で
事件が起こっていた。
同時に起こる2つの出来事。
萌絵と犀川はどう進展するのか。
屋敷周辺で起こった交通事故と
家主の死の謎は?
前半ゆっくりだった分、
中盤から加速度を増す。
萌絵が入院し、
屋敷は主人の不思議な死、
密室の蔵の謎、
無我の匣と天地の瓢の謎、
娘の交通事故が錯綜する。
ラストもまたいつもと違う
余韻のある展開。
次々に新たな展開を見せる
S&Mシリーズ。
さすがの飽きさせない
シリーズだ。 -
残る意思。
-
「あの……、結局、模写の目的は何なのですか?」
「何かを生み出したい。自分だけのものを創作したい。つまり、そんな意欲を、すべて滅するためだわ」
禅宗的な考えに憧れた時期もあったが、なんだか自閉的逃避的で、結局は利己的。で、空海のものを読み出したわけだが、まだよくわからない。わかるまでが面白いってこのシリーズでも言ってたなあ。まさに。
このシリーズ、ふたりの中高生的恋愛感情は蛇足として(失礼)前半終わった。もちろん後半へ続く。 -
S&M5作目。
タイトルの『封印再度』とサブタイトルの《WHO INSIDE》はダジャレ?と思わせておいてどちらもかなり内容と絡んでいます。
5作中いちばんトリックが複雑に感じました。。
凶器がすごいトコから出てきます。
タイトルにしてもそうですが、いつもより犀川先生のダジャレが多いです。
「そういうのをパーマンの妹って言うんだ」
犀川先生がパーマンを知ってたことにビックリでした(笑) -
50年前、日本画家・香山風采は息子・林水に家宝「天地の瓢」と「無我の匣」を残して密室の中で謎の死をとげた。不思議な言い伝えのある家宝と風采の死の秘密は、現在にいたるまで誰にも解かれていない。そして今度は、林水が死体となって発見された。二つの死と家宝の謎に人気の犀川・西之園コンビが迫る。