- Amazon.co.jp ・電子書籍 (30ページ)
感想・レビュー・書評
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芥川龍之介が、自殺したあとにみつけられた、短編小説。
陰鬱な精神状態の中で、絞り出した文章で重々しい。
度々でてくるセンテンスで、綺麗だなぁと感じるものがあった。
『彼女の顔はかう云う昼にも月の光の中にゐるやうだつた。』
きっと、美人女性なのだろう。
翳りのある、憂いを帯びたような女性なのでしょうか。 -
健康第一に生きようと思いました。
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或る阿呆の一生が面白おかしく語られる、というものではなくて、ちょっと何が言いたいのかわからない系のバカと天才は紙一重的なやつ。もちろん本人はワタクシは阿呆でござい、なわけだけど、いやここまで来ると確実に嫌味なわけで、ゴメン、お前がすごいことはよく分かった、でも無理。ってとこだろうかね。
うん、そういうやつは読むな、と言われれば、謝るしかないけども。 -
芥川龍之介が旧友の久米正雄に宛てた作品で、彼(芥川)が語る生涯の記憶の断片を51章で綴られています。自死に臨む覚悟が節ぶしに現れ、憂鬱な悲壮感が漂ってきます。狂人を収容する病院と母親の記憶、養父母と叔母との確執、耳を切ったゴッホの自画像、医者から受けた23の診断(胃酸過多・肋膜炎・神経衰弱・慢性結膜炎・脳疲労・・・)、青酸カリ・発狂のことなど、死を匂わせる内容が目立ちます。「では さようなら」の冒頭の挨拶文に、ひとしお寂しさを感じさせる昭和2年6月の遺稿です。
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文章が重々しい。追い詰められて行ったんだろうな、と感じ取ることができる
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散文の繰り返しで途中から飽きてきた。自殺前の精神的な疲れが思いやられる。
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美しい表現と、確かな狂気。
もう少し背景知らないと理解したと言えないかなぁと思った。
芥川もう少し読んでから再読したい。 -
初めて読みましたが読んだと言えるかどうか。これほどの有名人なのに著者に関する知識はほとんどなし。作品の背景など、何の準備もなしに頁を開きましたが字面を追っただけ。もう少し勉強してから再挑戦します。