- Amazon.co.jp ・電子書籍 (350ページ)
感想・レビュー・書評
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「大長編ドラえもん のび太と鉄人兵団」のノベライズです。
大人向けに書かれた小説ですが、ドラえもんで童心に返りました。
どこでもドアで訪れた北極で、地球外の部品を拾ったのび太。
それを追ってのび太と接触する謎の美少女リルル、その正体とは…。
物語の展開は冒険小説そのもので、活字だからこそ味わえる要素もあり、普段のドラえもんとは違った楽しさがあります。
映画や大長編の醍醐味ですが、のび太だけでなくジャイアンやスネ夫にも大人になる描写があり、彼らの名言や勇気ある行動に大変感動しました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
〉そうだ、思い出した。ピー助を日本に連れて帰る長い旅の途中、何度もこの歌を五人で声を合わせて歌ったのだ。ドラえもんに教えてもらった二二世紀の曲だった。一〇〇年以上も子どもたちの間で歌い継がれている曲だった。
ボクはここにいる
君のポケットに
君といっしょに 旅するために
まっていたんだよ 気づいてくれるまで
大長編ドラえもん、のび太と鉄人兵団ノベライズ。「新鉄人兵団」公開直前に書かれたので、旧版です。PrimeReadingで。
著者はSFの名手瀬名秀明。ドラえもんノベライズって豪華な執筆陣ですよね。
映画ドラえもんに大人が持つ郷愁をすごく感じる作品です。泣いちゃう。
元作に忠実かつ詳細を補完するノベライズのお手本のような物語で、さらに他の映画のネタを随所に盛り込んで出来ています。
ピースケとの旅(恐竜)や、ペコと添い寝したこと(大魔境)や、牛乳風呂(リトルスターウォーズ)を思い出したり、多奈川(竜の騎士)が登場したりするのでファンの琴線を刺激し続け。
タイムマシンで過去に戻って無かったことにしちゃうパラドックスや、鏡の世界で物を食べる前に鏡像異性体に言及したりもして、SF小説でドラえもんやるなら言及したかっただろうな…!という小ネタがたくさんねじ込まれてもいます。
楽しいです。
決戦前夜のバーベキューシーン大好き。
序盤のこの文章も好き。
〉のび太、静香、ジャイアン、スネ夫。 四人はいつもいっしょだった。 いつからかそこにドラえもんが加わった。 いろいろなことはあっても、五人がばらばらになるときがやってくるなど、誰も思いはしなかった。 -
それが成功なのか、失敗なのかは判らんけども、ドラえもんで大きくなった私としては、何時ものドラえもんキャラクターで再生されてリアルなのか何なのかよく判らんかった。
ストーリーに文句はない -
名作だと思うんだけど、最後の結末はあれでよかったのかな・・。あんまり書き過ぎるとネタバレになってしまうので書けないけれど。
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古市憲寿おすすめということで読んでみた。
不安を押し殺して、みんなをこぶし続けたジャイアンが弱音を漏らす場面がなかなかによい。
どうしても映画の映像が脳裏をよぎってしまい、何を求めて小説を読んでいるのかよく分からなくなったのも事実。 -
今、息子に自分が子どもの頃見ていた映画ドラえもん(旧)を見せている最中で、懐かしくなってドラ映画についていろいろ調べていたら、こんな作品があることを知って購入。
リメイク版映画あわせで出版されたようだけど、元になっているのはしっかり旧版で、あの頃のドラ映画を見ていた大人が読むとジーンとくる感じだった。 -
2014/7
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9784092897267 の電子書籍化。