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- / ISBN・EAN: 4988105066335
感想・レビュー・書評
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園子温作品だしでんでんさんは出てるし…で身構えて観ていたものの、別の意味でとても辛くなりました。
この結末しか選べなかったのかな小野夫婦、と。でも結末は自分で選ぶ、誰にも強制されずに左右されずに、みたいな小野泰彦さんの鬼気迫る気迫は感じました。それ程の落胆と絶望なんだろう。。夏八木勲さん凄かったです。夏八木さんの静と動、引き込まれました。
実際の強制退去もこういう感じだったのかなと思うと困惑しかないだろうな。
小野家と鈴木家、隣同士なのに向こうは駄目でこちらは大丈夫、って不安。役場の係の人も詳しく説明しないでとにかく!だし。
鈴木家、でんでんさん筒井さんも良かったけど息子さん役の方良かった。最初の印象でチャラいと思ってたら優しい。
小野家の息子夫婦は…洋一しっかりして!と思いました。村上淳さんこういう役異常に説得力あるな。あと何故か初めて、(トニー・レオンさんにめっちゃ似てない…?)と思いましたがきっとわたしの目がどうかしています。
役場の山中さんも好きです。志村さんも加藤さんもそれぞれちゃんと仕事してていい。
智恵子さん認知症か…泰彦さん本当に愛してるんだろうなと思いました。出ていかないのは智恵子さんを悪化させたくないのも大きいんだろうな。
智恵子さんの盆踊り解説、炭坑節だ。筑豊出身の後輩による振り付け解説とほぼ同じ…後輩は「掘って、掘って、また掘って、担いで担いで安全確認」だったけど。
愛があればなんとかなるのかな。
愛、で、目を逸らしてるだけでは?
でも生きていくためには強かにならないと…と考えたりしました。自分一人の事だけじゃないなら尚更。
うーん。まだ考えます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
また園監督による、
テレビで流さないような、
各個人の意見や言いたいこと、心情などが
聞けたような気がする。
夏八木さん、大谷直子さん演技うまいです!
けどやっぱりいずれにしろ悲しいね。
国はなにをやっているんだか。 -
フィクションなんだけど
ノンフィクションなんじゃないかと思ってしまう
ずしんとくる
久々にずしんときた -
園子温監督作品 鑑賞第5作目
園監督の作品はどの作品も強烈に片側へ振り切ったパンチ力があって大好きです。
今作は日本を未曾有の危険地帯へ貶めたあの天災と事故を題材に生きる意味を問い掛ける衝撃的な作品でした。
先祖、妻、両親、子供…おのおのが家族へ向けた極端な愛し方、ある種エゴと思わせる所を持ちながらも家族を愛するそれぞれの心情を描く一方、災害で全てをなくした少女が絶望と云う状況を咀嚼して飲み込めるまでの巡礼の旅…の二面を上手く紡いで一つの作品としています。
大谷さん凄かった〜演技に感動した…凄過ぎて声が出せませんでした。夏八木さんも村淳も素晴らしかった…
被災地の街…取り残されたままの景観の酷さ、自然災害の恐ろしさ、風評の怖さ…描きたかった物は相当有ったであろう…悲しい悲しい映画でした。 -
僕たちの前には残酷な現実がある。ただ、ある。そして、逃げ場はどこにもない。では、どうするか?愛や希望を語らなくてはならない。愛に生き、希望のために死なねばならぬ。一歩一歩。
そう、思わずにいられない今この瞬間のための映画だと思いました。 -
映像の迫力。朽ちた建物が訴えかけてくる。
対照的な雪や夕日の圧倒的な美しさ。 -
原発反対映画。たまに幽霊。
夏八木勲の安定した動きと、神楽坂恵の放射脳な怪演?が見どころ。
立場変われば主張も変わるので、一概に原発反対とは言えないけど、当事者からするとたまったもんじゃないんですよ、という話。
そんなことより、放射脳あるあるの演技がリアルに近い感じで恐怖でしかなかった。神楽坂ねえさん最高。 -
すごーく考えされられる作品だし,その状況は人それぞれだったなぁ。。。と思い出します。
もちろん,この作中の人たちの状況はかなり大変ですが,少し離れた関東地域でも色々ありましたなぁ。。。
いずれにせよ,その渦中にあった方々は大変ご苦労になったのだと思います。 -
即行劇のスピードで感覚を頼りに撮っているよう。現実と地続きの映画にしようとしている。不条理な現実が園子温の映画の世界観に合いすぎて物足りなさを感じる。俳優のセリフにメッセージはない。拾ってきた群衆の声のように薄っぺらなセリフしか与えられていない。印象的なカットで語っている。
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2013年、あれからちょうど2年のその時期にJapan Societyで上映されたのをきっかけに鑑賞。自分にとっての栄えある園子温監督作品初鑑賞となった。
(「自殺サークル」をちらりとみたことはあったのだが当時は彼の存在自体を認識していなかったもので。)
先日実家に帰った時、たまたま「さんまのまんま」でさんまにやり込められる園子温監督をお見かけした。期待に答えて奥さんも登場してたりし、そうした偶然性からも改めて彼の作品をひと通り観たくなった次第。
本作は海を挟んだこちらにいる自分にとってよい伝書鳩的役割を果たしてくれた。観ようによって喜劇的ともいえる状況もそれが本当の笑いにつながる人はやはり単純に幸せな人であって、その人達の心のなかに何が渦巻いていようかということには一切興味がないし共感しようとも努めていない人。
確かに当事者を思いやるのあまり彼らの悲観的、絶望的概念に飲み込まれてしまってはならないわけではあるが、そこが人と人との分かれ目。人には人それぞれにどうしても手放せない何かがあり、 それに対して敬意を払える自分は保ちたい。
この作品に少し先立って大島渚監督作品「儀式」を鑑賞してたが故にすっかりいい感じでお年を召された河原崎建三に出会えた瞬間は少し微笑んでしまった次第。ただ年老いた母役を演じる女優さんについては、ただいい仕事をするひとだなぁとぼんやりと眺めていただけだったことは後になって大いに悔やまれた。それは「儀式」を再鑑賞したのと同じ時期ぐらいに岡本喜八監督作品「肉弾」を鑑賞していたがためである。本作で一般公募の中からデビューを飾ったのが当時十代だった大谷直子氏だったというのが自分が即座に反応できずに悔やんだ糸のつながりで、奇しくも彼女は自分にとっては二作連続で「天使のような」役を見事に演じきっていたのだ。40年の時を超えて。
桜が待ち遠しい頃、また観たい。 -
大袈裟な芝居やあざとい演出をみてたら、
松竹ヌーベルヴァーグのころの尖っていた大島渚を思い出した。
ただし、大島渚はもっと尖っていた。 -
そんなに良くはない
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ファンタジーだったw
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震災が起きた架空の県が舞台。原発爆発も描かれ3.11を想起させる内容。
目に見えない放射能という恐怖に次第に追い詰められる若者たち。
一方放射能には動じず、強制退避に抗う老夫婦。
色んな視点で切り取られている。
すごく繊細なテーマなのに、素晴らしい映画になっていたように思った。 -
フクシマを題材にした別話なんだけど、
フクシマの話ですね。
表現を過剰にするのは、
監督の得意とするところなんで、
アレですが、
30分で観るのを止めたくなる。。。
現場に行ったことがある人は、
観てもツライだけじゃないか? -
なんとなくタイトルに惹かれて見ただけだったが、個人的には正直後味悪い…
夏八木薫の演技は素晴らしいが、震災や原発の設定や描き方も極端すぎる気もする
ただ本当の現地の人々の事を知らな過ぎるのかもしれないが、まるでコメディのようにすら感じた
そう…認知症の描き方もヒドイ -
園子温はヒミズしか見たことない。この手の映画は自分には不向きだ。他の人のレビューが秀逸すぎる。何を持ってこのタイトルなのかと思っていたが他の人の意見をみて納得。なにより主人公の母の演じてた人の演技力パない。「家に帰ろう」の意味が重い。
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それでも世界は美しい
突然おとずれた不安、痛み、苦しみ、別れ……
ただ、愛するものを守りたい -
部分的に良い所もあるが、全体的にはマイナスに振れてしまっている。
よく分からない根拠で避難区域と区域外に線引きされたところとかは凄くよかったが、全体的にオーバーで重いテーマにそぐわない軽さと白けを引き起こしてしまっていて、失敗ムードが漂う。 -
すっかり色褪せてしまった震災の非常事態を、思い出した。本当に異常だった。映画がリアルに近いと思う。
雪の日に盆踊りを踊りに行ってたけど
認知症は感覚に素直だから、寒ければあったかい場所へ行こうとするのではとか。
この映画はそこじゃないんだけど。
まあ、まあまあでした。