ボーン・コレクター 下 (文春文庫) [Kindle]

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  • リンカーンライムの物語は続く

    評価4.0
    kindle  329ページ

     やや力技ではあったが、証拠を取り戻し次の被害者を救うことに成功する。ただ、発作を起こした重度障害者のライムは今後の活動に自信をなくしつつある。それでもサックスの懸命の説得もあり捜査は継続し、犯人に迫る。
     被害者の救出には成功するが犯人の魔の手はサックスに及ぶ。最後までなかなか安心させてはもらえない。それどころか危険はライムにも及ぶ。意外な犯人であるが伏線の回収となる。最後は四肢麻痺患者の唯一の武器で噛み付くという必殺技が炸裂。ライム曰く”余裕の勝利”となり事件は幕を閉じる。 
     後は当初の願い通りに尊厳死というところでダメ押しの事件が。ドサクサに事件に巻き込まれていき、もう死んでる暇もないという感じでこの物語も終了。
     サックスとの絆も強まり次回作以降への楽しみも増す。ただ物語りの本質とは離れるが、重度障害者や傷病者の安楽死や尊厳死の権利は常々尊重されてほしいと思っていた。この点が少しモヤモヤしたまま残る。どんなに事件を解決してもライムに元の生活が戻ることはないことが悲しい。できればこの辺は有耶無耶にして話を進めて欲しかったが、第1巻であり致し方ないか。一読者として今後のライムの活躍を追っていこう。

  • 後半の畳み掛け、驚きの展開、様々な物語が繋がって流石ジェフリーディーヴァーだった
    殺す為に生きる気力を与えるって凄い
    てかライム強すぎて笑った
    エンプティーチェア買ったけどシリーズ順に読む事を決意した

  • ライムにとっていい結果になったと個人的には思うけど、正直悩みどころではあるなーって。
    犯人のポイントはめっちゃ面白かったし、すごく納得した。ジェットコースターサスペンスって最後に書かれてたけど、すごく同意する。次々人が襲われていく展開はどんどん読みたいな!って気持ちにさせられる。気になってしょうがない。

  • 再読
    随分と前に、映画を見てから本を読んでからの再読。
    違って覚えてたり、すっかり忘れてたり、新鮮な気持ちで読めた。
    リンカーンとサックスの始まりはこうだったんだな。

  • あれー?
    こんなんだったっけ?

    映画の既視感が残っていたから実は未読だったのかも。
    正直最後のまとめも含め若干の消化不良。
    直前にウォッチメイカー読んでしまったからだろうか、ここで終わるなら触れないで欲しかった感。
    事件ではなく人間関係の方でこうしたのはわかる。
    わかるんだけど。

    求めてたのがヒューマンドラマではなくあくまでサスペンスとしての完成度だったんだな、自分。

    ライムとアメリアの関係性、あるいはライムの成長譚としては正解だったはずのエンディングで、自分の求めていたところとのズレを実感してしまい、最後の最後でやや、気持ちが尻すぼみになってしまった。

    とはいえ科学捜査の面白さ、丁寧さ、事件の流れとラスト近くのそう来たか!など、伏線回収はさすがで感動は十分。

    素晴らしい宝飾のピンの角度がわずかにずれていた程度かなあ。
    で、もちろん次回作はここからなんですよね?
    と、次の作品に手を伸ばす、その手に1ミリのためらいはないってことで!

  • たった数日間を、これだけの長編に書き上げ間延びもせず飽きさせないのはすごい。スピード感、ハラハラ感、今後の展開への期待感、どれをとっても一級のサスペンス小説。
    いまさらながら、すっかりジェフリー・ディーヴァー のファンになってしまった。

  • リンカーン・ライムは鑑識の達人。現場のごく僅かな痕跡を分析し犯人を推理する

    美人警官のサックスは、偶然ライムの手足となって鑑識活動に参加。被害者の救出に全力を賭ける

    次々と誘拐され死の淵に置かれる被害者たち。ライムの推理とサックスの現場急行が間に合うか

    ほんと息詰まる面白さ!!

  • 夢中になって読んだ

  • 海外ミステリで、上下巻に分かれていることもあり、読み終えられるか不安だったが、案外さらっと読めた。まとめて一気読みしなかったからか、ジェットコースター感はあまりなく、犯人の正体も驚くようなものではなかった。ただ、ライムを中心とした面々が、チームで事件に対処し、着々と犯人に迫っていく過程はおもしろかった。せっかくあそこまで犯人像を絞り込んでいたのだから、犯人から正体を表すのではなく、推理の結果正体にたどり着いた方が、気持ちよかったような気もするが。

  • 少し前に読んだ「数字を一つ思い浮かべろ」のあとがきで「犯人の意外性や,伏線や手がかりに則ったロジカルな謎解き,あるいは大がかりなドンデン返しで本格ミステリの楽しさをもたらしてくれる」数少ない現代ミステリ作家として名の上がっていたジェフリー・ディーヴァーをしばらく追いかけてみようと思って最初に読んだ作品。デンゼル・ワシントン主演の映画はすでに観ていたが十分に楽しめた(というか映画を観たのが大分前で半分以上は忘れていた)。

    どの作品もおすすめ!と言えるかどうかはこれからコフィン・ダンサーを読んでみてからだが,ボーンコレクターは十分にお勧め。特に映画も未見ならなお楽しめると思う。ただし,ミステリーなので仕方ない部分もあるが,タイトルから想像されるように多少グロい表現があるので,そういうのが嫌いな人はちょっと避けたほうがよいかも。

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著者プロフィール

1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ(『ボーン・コレクター』他)や“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスのシリーズ(『スリーピング・ドール』他)は全世界でベストセラーになっている。ノンシリーズ長編小説、短編小説など人気作品も多数刊行
『ブラック・スクリーム 下 文春文庫』より

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